ファッション雑誌は大好きです。以下の記事も結構好きだなあ。
女性誌「着回し」企画に見るヘンな恋模様
2005年2月15日


なぜかマスコミの女性をモデルにしたものが多い「着回し企画」。毎日恋、恋、恋…なんて潤いのある生活をしてるヤツはいねーぞ、と思う編集者は多いに違いない…。
女性ファッション誌では、限られた服を上手に1カ月着回す「着回し企画」が人気。だが、着回しとは無関係に、なぜか毎回、余計な恋模様がからんでくることをご存知だろうか。気になって、もう目が離せないのだ。

たとえば、『MORE』(集英社)と『WITH』(講談社)の3月号を追ってみよう。
 
『WITH』は、「シンプル派 沙樹」と「甘め派 歩見」が主人公。沙樹の恋のスタートは8日で「同僚のロバートとお茶」。ロ、ロバート!? ちょっと不意打ちだが、翌日には「ロバートが英語の個人レッスンをしてくれ」、14日には「本命チョコを渡すか考えて、焦りは禁物ということで、おあずけ」に。なのに、7日には「ロバートのことが気になって注意力散漫になってる?」と仕事でミス! しかも、舌の根も乾かぬうちに、21日には出張土産の温泉饅頭を渡してしまい、24日には「私、ロバートのこと本気で好きみたい」って…早ッ! さらにロバートと食事し、31日には「『付き合ってくれマスか?』ロバートから告白! 答えはもちろんOK! うれしくて涙が出そうになっちゃった」ときた。もしかしていろんな意味で「シンプル派」なのか?
 
スイート歩見のほうは「彼」がいるものの、「無理やり連れていかれて」合コン参加→彼にバレてケンカ→モメた直後に「仲直りデートの帰り道。なんとプロポーズされちゃった!」、そして翌日には「ママのお手伝い。花嫁修業と思えば」ですと。もうっ、スイートなんだから! 
 
一方、『MORE』は、「パンツ派 SHIHO」と「スカート派 麗子」が主人公。まずSHIHOの恋の始まりは、12日で「お買物の帰り道。『ちょっと、レモン落としましたよ』」って…んな、バカな。まるで食パンをくわえて「遅刻、遅刻~」とダッシュした朝に、角でぶつかった転校生との恋みたい。そんな彼とは4日後に食事に行き、5日後には「レモン君と待ち合わせ。『元気? 最近どお!』」と言うが、知り合ったばかりなのに、最近どうもこうもあったもんじゃない。さらに、22日にはレモン君が活動中だからと「アイスホッケー部の試合の応援」に行ったり、その後も水族館へ…。
 
麗子のほうは『WITH』同様、スイート派にはちゃんと彼氏がいるようで、歌舞伎鑑賞、おいしい和食屋など、落ち着いた恋愛中である。
 
過去の恋愛パターンを探ってみると、2誌ともに、「告白され→意識→仕事で失敗し、励まされ→付き合う」とか「彼と別れ→相談→誰かを紹介される→運命の人?」とか、「街で一目ぼれ→探して街をうろうろ→再会→つきあう」など、1カ月内で大忙しなのです。

ちなみに、彼女らの毎日は「天気がいい日には自転車で会社に」、休日は「愛犬と公園に」行き、たまにいいトシこいて「おばあちゃんにおこづかいをもら」っちゃったり、「お財布が空っぽ!」になったり、ちょくちょく「仕事で失敗!」もします。また、ハマっているものは「占い」「楽器(ウクレレなど)」「スイーツ」「ダーツ」「足ツボ」です。(田幸和歌子)