アパートが突然売却に
2007年9月7日
 豊島区千早町の寺前さん夫婦は、2年前に現在のアパートを借りた。 3人目の子が生まれた直後で、今までの家では手狭になったのと、共稼ぎの寺前夫婦にとり、すぐ近くに保育園があるのが魅力だった。スペースも、10畳・8畳・6畳の他、キッチン・バスもあり、5人家族の寺前夫婦にはピッタリの家だ。
 ところが今年の6月、某社管財部長の名刺を持つ男が突然訪ねてきた。家を買取った、取壊すので9月中に明渡せとの話。寺前夫婦の知らない間にアパートが売られていたのだ。
 その後、男は毎週土曜日ごとに、賃貸物件のチラシを持って現われ、契約費用だけは出すから、移転先を一緒に探そうと、しつこく言ってきた。
 寺前さんも最初は釣り込まれて物件を見てまわったが、どうにも納得がいかず、初めて組合を訪れた。
 「順序が逆です。仮に明渡すにしても、移転先を探すのは立退補償の合意が成立してからです。借り続ける権利もあります」との話に目が覚める思いだった。 
 寺前さんは今、納得できる立退補償を求め堂々と交渉している。

東京借地借家人新聞より


台東借地借家人組合 
無料電話相談は03−3821−6043
受付は月曜日〜金曜日(午前10時〜午後4時)
尚、無料電話相談は原則1回のみとさせて頂きます。