涙が止まらない
私は、ある企画の話しを友達にしていた

それは彼女の病気に関係する話しだった

彼女は、静かに私の話しに耳を傾け、一言「うん」と言った

私は、彼女の友達だと思っている。そして彼女も、私のことを友達だと思ってくれている

だから、私は彼女の力になりたいと思う

でも、私にはその力がないのだ

そのことが、なんとも歯がゆくて、情けなかった

今日、所用があって家へ来た親友とも、彼女のことで話しをした

二人で、一生懸命彼女の為にできる事を探していた

そして私は、ある企画を彼女に話して見ることにしたのだ

話しをする私も辛い気がしたが、きっと聞いている彼女はもっと辛かったと思う

それでも彼女は、私に「ありがとう」と言ってくれた

途切れそうな声だったけれど、でも彼女の精一杯が伝わってきて、私が胸が詰まってしまった

電話を切ってから、私は涙が止まらなかった

隣で電話を聞いていた親友も泣いていた

なにか私に出来る事。今は彼女と一緒に悩みながら、探してあげることくらいしか、私には何も出来ないのだ