記念すべき、第1回雑誌投稿採用作品の結末
はじめて雑誌に投稿したのは、もう十年以上前のことだったと思う

だんなが読んでいた「CARBOY」の読者投稿欄にだった

その頃、同い年くらいの近所の奥さんが車を買おうと悩んでいたんだ。でも、話しを聞いていると内装とか、装備のことばかりを悩んでいて、肝心の車の性能に付いては何も考えていないようだった

私は、「内装はそんなにかわんないじゃない?それよりエンジンの排気量とかは決めたの?」って言っても。はぁ〜?って感じ

車によって、エンジンの性能もホイールベースも変わってくる

その頃住んでいた場所は、坂が多くて道が狭くて一方通行が多いという、車に乗るには超面倒臭いところだったから。まずそれからキチント考えて決めるべきじゃない?って言ったら。他の奥さん達に一斉に笑われたんだ

車は、内装や色やデザインで選ぶものだよ、そんなエンジンとか難しいことを気にして買うなんて変だよ!そんなの普通の奥さんじゃないよって

なんで?それが車ジャン!って思ったけど。それ以上説明してもわからないようだったから、そこを早々に切り上げた

そして、だんなが帰って来てから、今日あった事を話したんだ

そうしたら家のだんな、ケロッとした顔して

「当たり前ジャン、オマエが車を色や内装だけで選ぶようなヤツだったら、オレは結婚なんかしてないよ。オマエはCARBOYのコーヒーブレイク(CARBOYの中の読者向けのコーナー)に載るようなヤツだって思ったから、結婚したんだもん」だって

よっしゃ、じゃあ望み通りCARBOYに載ってやるわよ!

って、さっきの話し車選びの話しを書いて、CARBOYに送ったら、見事採用されて、なんと特集記事まで組んでくれちゃった!もちろんCARBOYステッカーももらったけどね!

でも、私が本当にCARBOYに載ってしまって、一番驚いたのは、なぜかだんなだった

その後も、CARBOYに私の投稿が何回か採用されて、家には何枚かステッカーがあるんだけど

だんなの友達がみんな読んでて、みんなにばればれだからもう投稿しないでくれ〜〜!ってだんなに泣きつかれてやめることにしたんだけどね