ネットワークの片隅に
忘れ去られたページがあった

どこにだって繋がっているはずなのに

主が通わなくなり、自ら繋がることを断ってしまったのだ

置き去りにされたアクセスカウンターだけが

静かに向かえてくれた

ココの主とは、寸暇を惜しんで語り合っていた時期があった

カウンターの数字は、足しげく通った頃から

時が止まってしまったようだった

私はそっと、日記のページを開けて見る

もう随分長い間、訪れる人がいなかったページに

誰も読み返す人のいない日記が、一人で私を待っていた

おまえの主はどこに行ってしまったんだろうね?

私は、誰の目にも触れることがない日記に

そっと書き込みをしてきた

「どこにいるの?何をしてるの?元気でいるの?

また、話がしたいな」って

いつか気付いてくれるだろうか?

いつかまた、あの頃のように、話が出きる日は来るだろうか?