「タージ・マハル」
<<インド>>--アグラ--

インドを代表する建築として、あまりにも有名な白亜の殿堂タージ・マハルの雄姿。

ムガル建築の最高峰といわれるこの壮麗な霊廟は、ムガル帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンが亡き妻のムムターズ・マハルの死を悼み、世界各地から資材や人材を集め、1963年から22年の歳月を掛けて建立した。

国家が傾くような膨大な費用を費やしたため、シャー・ジャハーンは6代目の皇帝となった息子に、アグラ城に幽閉されてしまう。

彼は幽閉されたアグラ城の鉄格子越えに、日がなタージ・マハルの霊廟を眺めながら、妻を偲んで逝ったと言われている。

そして今は、この大理石の霊廟の地下に、愛妻と共に彼の遺体も並べて葬られている。

バラナシのガンジス川の沐浴光景を見た後、夜行の長距離特急列車で此処を訪れた時は、あまりの暑さと疲労で仲間の一人が体調を崩してしまったのであった。