「風の塔」
<<インド>>--アグラ--


ファテーブル・スィクリーの赤砂岩一色の廃墟は、栄枯盛衰の跡そのものである。

風の塔と呼ばれる、これらの塔は、嘗ては王侯貴族たちが、此処で月見をし、風の音を聞いた場所なのであろうか。

広大な敷地内には、様々な形をした建造物が林立しているが、赤一色というところが、如何にも廃墟といった感じがする。

嘗て此処に都が置かれていた頃は、一体どんな光景であったのであろうか。

赤砂岩の建物の上には、様々な彩色が施されていた事であろう。

タージ・マハルと違い、此処を訪れる人のほとんどが、現地インド人であり、日本人は我々だけであったのも、同じ世界遺産でも、知名度の違いなのであろうか。