「ファテーブル・スィークリー」
<<インド>>--アグラ--


アグラに有るタージマハル、アグラ城と並ぶ世界遺産の一つ、ファテーブル・スィークリーの建造物の中の一つ「風の塔」と呼ばれる建物である。

此処はアグラの西約40キロの位置に有る、ムガル帝国第三代皇帝アクバルの建設した都であり、城壁に囲まれた広大な敷地内には、様々な建物が林立している。

ムガル帝国が繰り広げていた戦争に勝利した事を記念して「勝利の都」と名付けられたが、高温と水不足により、此処に都が存続したのは、僅か14年であったという。

皇帝アクバルは、中々世継ぎに恵まれなかったが、聖人の予言によって誕生した、皇太子の誕生を記念して、都をアグラ城から此処に移転したとされている。

赤砂岩で造られた都城は、イスラム様式と、ヒンズー様式が融合した見事な姿を今でも留めている。

無機質なユニトーンの建物の中に、男女の青とピンクの衣装が映える。