「地下宮殿」
<<トルコ>>--イスタンブール--


イスタンブールの地下に有る、眩いばかりのイェレバタン・サライの地下宮殿の光景。

此処は、6世紀のビザンチン時代に造られた地下貯水施設である。

ギリシャ神話のメドゥーサの首の彫像がここから発見されたこともあり、いつしか此処を地下宮殿と呼ぶようになったとのことである。

此処に貯蔵されている水は、20キロも離れた黒海に近いベオグラードの森の水源から水道橋を通って貯水されたという。

この水は、アヤソフィアやトプカプ宮殿に供給され、当時のイスタンブールの重要な水資源であった。

336本の石の支柱で支えられたこの地下宮殿は、長さ140メートル幅70メートルの巨大な物で、約8万リットルの貯水が可能であるという。

此処は映画「ロシアより愛をこめて」の舞台となった事でも有名である。