「引き売りの少年」
<<トルコ>>--イスタンブール--


港町のレストラン街にやって来た豆売りの少年。

様々な豆類をリヤカーに積んで売り歩いている少年が居た。
年の割に老けて見えるのは、引き売りの厳しさを物語っているのだろうか。

ちょっと傍に近寄って覗き込み、英語で話しかけてみたが通じなかった。
こんな真昼のレストラン街で商売になるのだろうか。
生の豆のようで、そのまま食べられる代物ではないようなので、レストランの食材として売り歩いているようだが、時間的に商売になりそうな感じはしない。

それでも我々が近付くと、愛想良く品物を指差しながら説明してくれたが、何を話しているのかさっぱり分からなかった。
貧しい国では、子供も立派な稼ぎ手であることを、何時も思い知らされるのである。