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英BP、メキシコ湾深海部で「巨大」油田発見
9月3日10時43分配信 ロイター


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 9月2日、英国際石油資本BP(写真)はメキシコ湾深海部で「巨大」油田を発見したと発表。昨年10月撮影(2009年 ロイター/Toby Melville)

 [ロンドン 2日 ロイター] 英国際石油資本(メジャー)BP<BP.L>は2日、メキシコ湾深海部で「巨大」油田を発見したと明らかにした。
 油田が見つかったのは、キースリー・キャニオン102鉱区で、アナリストによると、可採埋蔵量は10億バレル以上となる可能性がある。
 正式な規模の確認にはさらなる評価が必要になる見通しだが、BPの広報担当によると、埋蔵量は先に発見されたカスキダ鉱区(埋蔵量30億バレル以上)を上回る可能性がある。推定の可採埋蔵量は全体の20%前後とみられている。
 ソシエテ・ジェネラルの石油アナリスト、Aymeric De-Villaret氏はリサーチノートで「埋蔵量が40億バレルとし、可採比率を35%とすると、BPの確認埋蔵量は8億6800万バレル増加する見通しで、これはBPの確認埋蔵量181億4000万バレルの4.8%に相当する」と指摘した。
 豊富な石油埋蔵量を有するサウジアラビアやベネズエラ、ロシアなどでは、油田開発を国営石油会社が進める計画で、メキシコ湾は西側諸国の石油大手にとって戦略上の重要性が増している。また政治的リスクが低く、ロシアやナイジェリアなどと比較すると税制面でも優位な点などが特に魅力的な理由となっている。