実家にいってきました
角を曲がるとまっさきに目に入るプチ(犬)の姿が

ありませんでした。

死んだんや・・・・

車の音で分ってて

こちらが見る前に、もうちぎれそうなほど尻尾を振ってヘッヘッ!と

待っていた姿はなく、犬小屋だけがぽっかり。



死んだのは昨日でした。

死ぬ前の日に、母はつないでた鎖を外してやったそうです。

プチはヨロヨロになりながら

村中を回って、皆に声をかけてもらい

村はずれの神社でうずくまっていたそうです。

通りかかったおばさんが

「プチ、おばあちゃんに迎えにきてもらったるからな」

と声をかけて

母が見にいくと姿はなく

畑仕事にいつも一緒に連れていってたので

もしかしたらと行くと、やっぱりそこにうずくまっていた。

母は、もうここで死ぬのかと

一旦家に戻ったら

プチも帰ってきて

東につないでいる母犬のところに行き、

母犬の小屋に入って

そのまま・・・でした。



母は言う

「寿命だからしかたない。

病院に行っても死ぬものは死ぬ。

プチは13年生きたがな。

○○さんとこの犬は買ったばっかりで病気になって

20万もかけて手術したのに

病院で死んでしもた。

○○さんとこは病院から帰ってくる途中で死んだ」

母にとっては生き物はあくまでペット

家族ではない。

私が猫の治療に20万かけたのも勿体無いというし

理解できないみたいやね。




母は今年になって20年近く連れ添った猫と

プチを亡くした。

あとは犬1匹になってしまった。

それでも落ち込む様子もなく

元気いっぱいです。

編集 yuma : 哀れな姿でしたけど、最後の一日は充実して死んだようです。梅畑の山すそにお墓作ってありました。
編集 orfe : なんか犬ながらあっぱれと言うか、そのように最期の一日を過ごせたならいいなとか、少しうらやましくさえあるお話でした。