★名言集★
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「 オアシス 」

砂漠の中にあるという生命の泉、オアシス。

乾いた都会の、繰り返される日々の生活の中で、

オアシスは「希望」の象徴として表されている事も多い。

人々の心に想い浮かぶオアシスは、みな違う形なのだろう。

それは、人であり、物であり、夢であり、思出であり・・

きっと、心の数だけ、オアシスはあるのかもしれない。

オアシスとは、人々にとってどんな意味を持つのだろうか。

そうして、その存在を人々は皆、本当に見つけ出すことが、

できるのだろうか。

いや、その存在自体を本当に確信できているのだろうか。

もしかしたら、

オアシスという漠然としたものを信じようとすることで、

時として壊れそうになる自分自身を支えているだけなのかも

しれない。

幻想は、

現実よりも人の心を潤わせることができるのかもしれないと

思う事がある。

目の前に見えている全てのものを、

何が真実なのかを判断して知る事が、

人々にとって本当に大切なのかは解らないが、

自分が真実だと思いたい・・という事が、

実は一番大切なんじゃないかなとは、漠然と思う。

だからこそ、

人々は、オアシスという言葉の響きの中に、

不思議な安堵感を感じるのだろう。

乾いた砂漠は、人々の苦しさや哀しさ、

辛さを表しているのだろう。

それは、言い換えれば。

孤独な思いに流されそうになってしまう人々の弱さである。

人々は、自分の弱さを恥じながらも、

自分を見失ってしまわないように一生懸命頑張るのである。

でも、どんなに頑張っても、疲れてしまう事がある。

何かに縋りたくなる事がある。

どんなに強い人にも弱さがある。

だから、人なんだと思う。

だからこそ、

人には、オアシスが必要になってくるんだろう。

どんな人にも、その人自身でさえ気がつかない人にも、

心に砂漠がある時がある。

自分が壊れそうになったら、

自分を見失いそうになったら、

人はみな、潤して欲しいと願うだろう。

そして「オアシスはある。きっと、在る。」

そう強く信じる心が、心の中に生じてしまう砂漠に

生命の泉を湧きあがらせてくれるのかもしれない。

だから、自分自身の為に、心に信じられるオアシスを持とう。

どんなものでも、自分で決めたなら、自分だけのオアシス。

心を潤す生命の泉を作り出すのは、

他の誰かなんかじゃなくて、自分自身なんだから。

「ね、貴方のオアシスは何?」

そう聞かれたら、どう答えますか?

そっと目を閉じて、ゆっくり考えてみましょう。

自分の大切なものを再確認してみてはいかがでしょうか。