名誉の負傷?
8月の潮来のレースに出て以来、急に息子のカートや走りに対する気合が違ってきた

なんのきっかけでそうなったのか?それは謎のままなのだが

今まで4年近くやってきて、一回も学校でカートをやっていると語ろうとしなかった息子が

いきなり、夏休み明けの、しかも授業参観で「将来、F1ドライバーになりたいです。だから今僕はカートを頑張ってやっています!」

などとぬかして、私や先生を唖然とさせたり

はじめてのるTIA(前までお姉ちゃんが乗ってたシャーシで、その前に乗っていたジャックラビットより、少しだけ大きなシャーシ)で、苦手だといっていた新東京のコースをガンガン攻めて行ったり・・・

そして、先週の土曜日。今度20日にレースが行われる、大井松田のサーキットでのこと・・・

はじめてのショートコースで、今までと勝手が違うにも係わらず、いきなり気合の入った走りを見せる

PITにもどってきてからも、目をキラキラさせながら「3コーナーはね、他の車は、コーナー手前で、ギュッとブレ―キングして、ギッギッって曲がって、ババーァって音をさせてインに近いところで曲がっていくんだけどね?俺のエンジンはトルクが無いから、そのとうりに立ちあがると次が辛くなるから。少しアウト側に出てからまた次のアウトを狙ってね、こんな感じで通って〜。あーたら、こーらた・・」ってずっとコースの解説をしてる

今までこんなこと無かったんだ。まじめに走ってるんだか?って感じで、なんか見ているコッチはイライラしてくる感じだったけど。なんか違う!

1つ1つのコーナーでいろんな事を試して見て、それを少しづつきれいなラインで繋いで行って、何周か後にタイムをポン!と上げてくる

「おお〜〜考えて走ってるんだなぁ〜」っていうのが、遠くで見てても良く分かる

キャブ調整も、コッチが指示を出さなくても、エンジンの音やトルクの出方を見て自分でチョコチョコといじるようになった

「ね〜、りょうくん、どうしちゃったの?」って尋ねる私に、息子はちらっとウインクして見せるだけだった

そして午後、お姉ちゃんも一緒に走ることになったらもう大変!

明らかに息子のジュニア用のエンジンの方が遅いのはわかっているはずなのに、果敢にお姉ちゃんを追いかけている

あ、あともう少しで追いつくかも?!って思ったところで

息子は、最終コーナーの出口でスポンジバリヤにクラッシュしてしまった

原因は、気合を入れて走り過ぎてしまって、最終コーナー手前のゼブラに乗り上げてしまった時、タイロット(ステアリングの向きをタイヤに伝える棒)を右に曲げてしまい。コーナーでステアを戻したとたんに、その右のタイヤがスットッパーのようになって、そこを軸にしてスピンしてしまったのだ

でも、テンションの高い息子は。またPITにもどって来てから、自分がどんな風にスピンしたのか克明に解説してくれた(苦笑)

後日、受診したら、右の肋骨の7本目にひびが入っていたが、酷いクラッシュの割には、他には悪いところがどこも無くてホットした

ひびが入っているんじゃ、しばらくはお休みさせないと駄目かな〜?って思ってるけど、当の息子はいたって元気で、「おれ大井松田で、まだまだ行けるよ!」なんてケロっとしながら私に言った