カサコソ落ち葉
職場までのたった徒歩3分の通勤路

その大半は我家の隣の公園を通ることになる

朝は、幼稚園のバスを待つ親子連れや

学校へ急ぐ学生さんたちが沢山いる

昼間は、息子や娘達の遊び場になり

夕暮れ時は、何処からとも無く犬を連れた人たちが

散歩の途中でちょっと休憩しながらお喋りしてる

春には桜の花びらが、薄桃色の風になって通り

夏の暑い日には、木々が盛りあがるような緑で

心地よい木陰を作ってくれる

そして今頃の季節になると

カサコソ落ち葉の鳴る道になる

私が家路を急ぐ頃には、もうすっかり日も暮れて

まるで夜みたいで、ちょっと淋しい感じだけど

カツカツというアスファルトに響くヒールの音が

この公園に入ったとたんに

カサコソという少し優しい音になる

時には、まん丸なお月様が

私の足元を照らしてくれて、

お疲れ様、早くおうちへお帰りと

ニッコリ笑って声を掛けてくれるんだ

たった3分の通勤時間。

でも、この公園を通るたびに

季節が過ぎて行くのを感じさせてくれるんだ