休憩室の西向きの窓
うちのofficeの休憩室には、西向きに小さな窓が1つ付いている

そのすりガラスの向こうに見える景色は

見下ろすと、デコボコのアスファルトの通路

正面には、隣の工場の壁と、倉庫の青いトタン屋根

見上げると、幾何学模様のように四角く切り取られた空

そんな殺風景な景色だけど・・・

それなりに、季節の移ろいを感じることが出来るんだ〜

春先には、隣の公園から舞い込んできた桜の花びらが

青いトタン屋根の上にちり、鳩達がその上で求愛のダンスをしていたり

盛夏の頃は、青い空に盛りあがる入道雲をかすめて

飛行機雲が真っ直ぐに伸びるのが見えたりする

秋が深まって来たこの頃では

お昼休みには、トタン屋根の上でお昼寝をする鳩達

そして夕方の4時を回るころには・・・

ちょっとせっかちになった夕日が

真っ直ぐにトタン屋根の上に沈み

きれいな茜雲が、幾重にも空を飾るようになる

ある雨の日には、軒先で震える鳩を見て

あの鳩と、私といったいどこがが違うというのだろうか?

と、己を振りかえってみたり

晴れた日には、日溜りのなかで

今日も忙しかったな!なんて。ぼ〜っと物思いにふけったりする

小さな丸テーブルとなん脚かの椅子しかない

とても小さなスペースだけど、私はこの窓辺が、とっても好きだ