2011年05月の記事


「アグラ城」
<<インド>>--アグラ--


1565年から10年を掛けてムガル帝国のアクバル帝が築いた赤砂岩の城である。

ヤムナー河と堀に囲まれた城壁の高さは20メートル、長さは5キロも有り、城砦としての機能を充分に備えていた。

城内には、宮殿だけでなく、バザールやモスク、宮殿で働く人々の住居まで有った。

現在は敷地の80%が軍用地として使用されている。

此処の入り口はアマル・シン門と呼ばれる観光客が入場出来る唯一の門である。

三代目の王、タージ・マハルを建てたシャー・ジャハーン帝がこの城を使用した事もあった。

しかし、タージ・マハル建設で、国費を浪費したとして、奇しくも息子によってこの城に幽閉されてしまい、75才の生涯を終えるまで、この城の牢獄からタージ・マハルを眺めて、亡き愛妻を偲んだとは、皮肉な運命と言えよう。
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「夏空に映える」
<<インド>>--アグラ--


インド人家族が休憩していた所から見る、タージ・マハルの遠景。

此処を訪れたのは8月の中旬であった。

この時期、インドは雨季であったが、幸い我々が訪れた時は、雨に会わなくて済んだ。

しかし気温は晴れると40度を越し、蒸し暑く、流石に暑さに慣れた時期とは言え、日本の暑さとは比較にならない物であった。

インド人の肌が黒いのは、この暑さのせいではないかと思ったものである。

それにしても、この白亜の殿堂は、遠くから見る限り白い大理石が、暑さを忘れる感じだったものであったが…。
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