2010年12月の記事


「ヤムナー河」
<<インド>>--アグラ--


タージ・マハルの真裏に有るヤムナー河の光景。

滔々と流れるヤムナー河は、雨季という事もあり、水量が多く赤く濁っていた。

黒雲の張り詰めた空と相俟って、大理石の敷石とミナレットとの城の対比が眩しいくらいだ。

この河を隔てたはるか彼方に、このタージ・マハルを建てて巨額の国費を費やしてしまった国王、シャージャ・ハーンの幽閉されたアグラ城が有る。

息子に謀反を起されて、罪人となってしまった王の経緯は、当時としては背反離反は常であったにしても、哀れである。

愛妻のために建てたこの霊廟を、牢獄の中から毎日眺めて死んでいった王の気持ちは、一体どんなだったのであろうか。

せめて王の亡骸が、愛妻と共にこの霊廟に葬られただけでも、幸せであったと言えるだろうか。
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「もう一つの霊廟」
<<インド>>--アグラ--


タージ・マハルの白亜の霊廟の脇に聳える、もう一つの霊廟の光景。

タージ・マハルを、ぐるりと回遊している時に分かったのだが、此処にはもう一つの霊廟があった。

タージ・マハルは白大理石の構造だが、こちらは赤砂岩で造られている。

この時はガイドが同行していなかったので、この霊廟が誰の物か分からなかったが、規模はタージ・マハルほどではないが、矢張り堂々たる建物である。

暑過ぎて、とてもこちらまで見学に行く元気は無かったが、矢張り我々同様に、この霊廟を訪れる人は少なかった。

下を歩く女性はイスラム教の教徒なのであろうか、顔を青いベールで覆っているが、さぞかし暑いであろうと、気になったものである。
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「霊廟からの眺め」
<<インド>>--アグラ--


再びインドシリーズに戻った。

タージ・マハルの霊廟の上から、我々が入ってきた正門を撮った光景である。

正面玄関である正門から、タージ・マハルを撮った写真は沢山有るが、逆に霊廟から正門を撮った光景は余り見掛けないであろう。

霊廟をぐるりと囲む塀の四方には、このような玄関が幾つか有るが、この正門が一番立派である。

玄関一つとっても、堂々たる構えである事が認識出来よう。

正門から霊廟に通じる中央には、長い池があり、噴水から流れ出る水で満たされているのだが、この時は渇水期なのか、噴水から水が出ておらず、池には水が無かった。
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