2010年08月の記事


「少年舞踊家と」
<<インド>>--アグラ--


再びインドシリーズに戻った。

アグラのレストランで踊っていた10才の少年ダンサーと記念写真を撮った。

上手にインド舞踊を踊っていた彼も、こうして膝の上に乗せると、少年の姿に戻る。

私も久々に孫を抱いているような気分になった。

この年頃の子は、増せた仕草で踊りを踊る大人の顔と、まだ少年らしさが残る顔の、両面を持っているようである。

奥の舞台で、インド独特の楽器を演奏しているのは、彼の父親のようであった。

和やかな雰囲気が流れ、インドの旅の良い思い出になったものである。

今でも彼はあのレストランで、毎日踊りを踊っているのだろうか、あれから2年経ったから、もっと青年らしくなったに違いない。
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「ユウゴ君の儀式④」
<<インドネシア>>--バリ島--


生後6ヵ月目を迎えた、ユウゴ君を祝う儀式その4。

司祭者から渡された用紙を、確りと握り締めて司祭者を見詰めているユウゴ君。

まだ生後6ヶ月だというのに、自分が何をされているのかはっきりと分かっているような眼差しである。

この子はかなり頭が良く、聡明であるように思えてならない。

ワヤン君が自慢の愛児である事に間違いないであろう。

こんな小さいのに、指には金の指輪が確りと嵌められている。

ワヤン一家が、ユウゴ君を如何に大切に育てているかが、読み取れるような場面である。

背景に後ろ向きで正装をしている女性は、ワヤン君の近親者であろうか。
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「ユウゴ君の儀式③」
<<インドネシア>>--バリ島--


生後6ヵ月目を迎えた、ユウゴ君を祝う儀式その3。

どうやら祭壇で祈りを終えた後、ユウゴ君の頭の毛を切る慣わしのようである。

この頭髪を神社に奉納するのであろうか、それとも記念に家で保管するのだろうか。

神官がユウゴ君の頭の毛を切る仕草を、まん丸な目でじっと眺めているユウゴ君が、何とも可愛らしい。

背景でのんびりと歓談しているのは、ワヤン一族の面々のようである。

バリ島のこうした日々の習慣が、平和で穏やかに生活の中に息づいている所が、バリ島のバリ島たる由縁である様に思われる。
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「ユウゴ君の儀式②」
<<インドネシア>>--バリ島--


生後6ヵ月目を迎えた、ユウゴ君を祝う儀式の一齣。

これはワヤン君の自宅の斎場で行われた、お祈りの光景だろうか。

ママに抱かれたユウゴ君の隣でお祈りをしているのは、ワヤン君の母上のようである。

祭壇で儀式を執り行っているのは、神官であろうか。

こうして自宅でお祈りをした後、神社にユウゴ君を連れて行って、無事に成長していることを神に報告するようである。

日本にも、七五三など子供の成長を祝う祀り事は有るが、バリ島の方が、子供が小さい時からの祝い事が数段多いように思われる。

これも神々の島、バリ島ならではの神事であろうか。
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