「親子」
<<トルコ>>--イスタンブール--


子供を自家製のオート三輪に乗せて、家路に着こうとしている父親の姿。

イスタンブール、ガラタ橋の袂にある広場で見た光景である。

何とも例えようのない古色蒼然たるオート三輪だが、この父親には貴重な財産なのであろう。
何度もエンジンを掛けようとトライしていたが、中々掛らなかった。

子供はどこかに障害が有る様だが、この父親にとっては掛け替えのない息子であるに違いない。

子供をかかえて生きる、逞しい男の姿が何とも魅力的である。

人生は様々であり、困難も多いのが世の常である。
その困難を乗り越えてこそ、人生は価値が有るものだと確信している。

偶然通り掛って見掛けたシーンであったが、私にとっては忘れがたい一場面であった。