鳥のようにふわりと舞い、ビルの谷間を飛び交う----。
1982年公開の米映画「ブレードランナー」では、車がいとも簡単に空を飛んだ。
驚くことに、2019年という時代設定だった。
「残念ながらあの世界はまだ実現していません。ですが、永遠にかなわぬ夢物語ではありません」と話すのは電子部品製造、TEジャパンの櫛引健雄さん。米国で開発中の空飛ぶクルマに出資し、2月の国際飛行レースに挑む。
3年後の販売開始を宣言した会社もある。トヨタ出身の若手技術者らが立ち上げたスカイドライブ社だ。「鎌倉の自宅から六本木の職場まで30分で飛べるクルマ」を目指す。
愛知県豊田市にある開発拠点を訪ねると、もとは消防署の車庫だった。実験装置や工具が所狭しと並ぶ。試作機の部品もごろごろ。代表取締役の福澤知浩さんは「40年後には空飛ぶクルマがまちがいなく移動手段の主役になる。地上を走る車は珍しがられる時代が来ます」ときっぱり。
福澤さんの予測によれば、10年後には救命や災害に欠かせない存在になるという。技術や安全性、法整備などハードルはなお高いが、話を聞きつつ思い浮かべたのは、すばやく快適な中空の通勤。休暇の遠出も渋滞知らず。想像するだけで心が躍る。
新しい年が始まった。昨年は災害や火事が重なり、大みそかにはゴーン被告の逃亡という驚きのニュースもあつた。今年はどうか、空を自在に舞うような見晴らしのよい年となりますように。

 天声人語より
ほとんどの車が空を飛べは空が今の地上のように渋滞になるのではないのか。飛ぶには飛行許可がいるのではないのか、毎日飛ぶ前に陸運局へ請求するのか。何も考えずこんなコラムを買い貰っては無責任だ。