ビートルズ、英国の元不良少年が作ったバンドは、音楽そして振る舞いを通じ、世界の若者に多様な影響を与えた
解散後40年を超えるが、今も話題を提供し続ける。今年は往年の映像をまとめた音楽ビデオ集が売り出され、ビデオの活用も彼らが先駆だったのだと印象づけた。
もっとも当時の主役はあくまでレコード。音楽家は録音契約なしには出発点にも立てなかった。ビートルズも苦労したが、彼らを認める人が業界にいて、何とか世に出た。
音楽をのせる媒体は刻々と変化している。現在の主役はインターネットで、中でも定額料金で聴き放題になるサービスが伸びている。ビートルズの曲は長く提供されていなかったが、24日から加わった。英BBC放送は「イエスタディ」すら知らない英国の若者たちを伝える。ネットに背を向けて音楽ビジネスは成り立たないということか。
ネットは音楽の敵か味方か、そんな議論も起きている。「演奏者に正当な対価が払われていない」との批判がある。その結果良いものが生まれにくくなるのではないかと。一方で無名の人が作品を公開する機会が増えるとの声もある。
形はどうであれ媒体は、才能を見つけ育てる場であってほしい。世界を変える可能性を秘める音楽が、今もとこかで生まれていると信じるならば。

 天声人語より