乱高下する日本株
この1カ月、お天気も日本株市場も異常続きだった。8月中旬2万0500円を超えていた日経平均はわずか3週間余りで15%も下落した。この株安は米国における利上げ期待の高まりと中国株暴落に連動したものだが、日本株独自の要因もある。
多くの市場関係者が指摘するように、日本株は日経平均先物主導で下落した。まず海外投機筋などが日経平均先物を大量に売り、次に割高になった現物株が裁定売りを浴びた。海外投機筋は株売りと円買い戻しを同時に行うので、この数週間は円高と日本株安の連動性が高くなった。
皮肉なことに下落のきっかけと言われた米国株や中国株よりも、日本株の変動性の報が高い日も多い。世界の変動性を高めているのは金融緩和を背景にした投機筋の動きだが、投機に翻弄される程度は日本株がとりわけ高い。
これは日本の株式市場に独自の判断で売買を行う投資家が少ないためでもある。つまり、日本には投機筋の動きに立ち向かう投資家が圧倒的に少ない。
巨額の年金などを運用する機関投資家の多くは、独自の判断をしないインデックス投資家である。
今回の株下落の過程で、一部の個人投資家が底値で日本株を買っていたという指摘もある。しかし、多くの個人は金融機関の勧めに乗って、手数料の高い投信を株高上昇局面で買わされている。
ボーナスシーズンに多額の日本株投信が設定・販売されたが、結果的にそこが今年の日本株の高値圏になっている。
株下落でダメージを受けた投資家は多いが、逆に下落によって日本株には妙味が出てきた。高い変動は続くが投資には独自の判断も重要だ。

 経済気象台より------義