中國と米国の閣僚級会議が閉幕。経済分野で一定の協調を見せたが、南シナ海埋め立てなど対立。
今回の対話で米国は、南シナ海問題などの対立点では拳をあげつつ、気候変動や経済協力などでは中国と手を握り合った。
オバマ政権は「中国との間には深刻な立場の違いがある」と繰り返す。人権や法治、報道の自由、米企業の情報を盗むサイバースパイの問題などの懸念は、今後も伝え続けるとしている。
しかし、米中の経済的結びつきの深さが、対立を避ける要因にもなっている。米中間の貿易額は5500億㌦。国益を考えれば中国との協調を重視せざるを得ない。
「米中両国は昨年、世界経済の成長の4割に貢献した。このうち中国が3割、米国が1割だ」。楼・中国財務相がこう胸を張るように、巨大な成長力はそのまま中国の自信の源にもなっている。
米国が中国に「責任あるステークホルダーとして、国際システムへの関与を求めたのが10年前。当時より中国の発言力は一段と強まった。ただ、強硬に海外の権益拡大を目指す中国も、米国との本格的な対立は望んでおらず、「協調」と「対立」が同居する構図は、当面続く可能性が高い。

 紙面より