適正価格のコメをつくる仕組みを
40年来続いた減反が廃止されることになった。農家には一定の強制力があり、おいしいコメをたくさんつくる創意工夫をしばってきた面は否定てぜきなぃ。減反廃止は、自立した農家が育つきっかけになり得る。
ただ、減速関税の撤廃を目指すTPPをにらみ、安い輸入米と戦えるようにするには課題もある。
政府は飼料米に10㌃あたり最大10万5千円の補助金を払う。これは主食米の作りすぎ防止や、農家の所得を維持するために一定の配慮は必要だ。だが、コストの大部分を税金で賄う飼料米に農家が集中すれば、主食米の競争は進まず、価格は高止まりする恐れがある。
コメの価格はいくらぐらいが適正か消費者と市場に判断させるべきだ。人為的に維持してきた価格はひずみを生み出した。農機具や農薬、肥料などは、高めに維持してきたコメの価格から算定された。コメの生産費の6割は物財費だ。適正な価格になり、農機具メーカーなども真剣にコストダウンに取り組まないと、競争力は身につかない。
ごはんの3割は、お手頃価格の弁当や外食で食べられている。おいしく、しかも安いコメをつくる仕組みづくりを急ぐ必要がある。

 紙面より----小山田研慈