成長モデル転機
中国の4~6月期国内総生産は2四半期連続で伸び率が前期を下回り、景気減速が鮮明になった。借金で大規模な投資をまかない、生産物を輸出して売るパターンでは、お金が回らなくなっている。GDPの量より質を追求することを提唱する政権の下、中国経済は構造を変える「生みの苦しみ」に直面している。
リーコノミクスとも呼ばれる方針の背景には、過去の政権が繰り返してきた景気刺激策のツケが、大きくのしかかっている事情がある。
政権の考えはまだ、浸透し切ってはいない。6月の輸出が3年7カ月ぶりに減少したことが発表された今月10日、上海総合株価指数は逆に2%以上も値上がりした。「輸出の弱さを見て、政府が対策をとる」との期待が広がったからだ。
ただ、引きしめが過ぎると中国に頼る世界の景気回復も腰折れし、それが中国にはね返る悪循環の恐れもある。

 紙面より