中国労働事情の様変わり
沿岸部の工場や建設現場などで働く労働者が、休み中に故郷で新しい仕事を
みつけ、旧正月が明けても帰ってこないという現象が拡大している。
多少の待遇格差であれば親元を遠く離れた都会ではなく地元で働きたいとい
う心情に、内陸部の経済発展により比較的待遇の良い仕事が内陸部でも増え
てきたことが重なったことが要因である。
こうした事態に企業側も手をこまぬいているわけではない。
規定を超える賃上げや宿舎と食事の無償提供といった待遇面での改善をはじ
め、帰郷先まで送迎バスを運行したり、旧正月明けに豪華な景品が当たる福
引大会を催したりしてUターンを促す企業もあるという。
GDPで日本を抜き世界第2位の経済大国になった中国だが、その強みであ
る豊富で比較的安価な労働力に黄信号がともっている。
今後中国がどう対処していくのか、衣料品や電気製品をはじめ中国生産に大
きく依存する日本企業にとっても無視できない問題である。

 経済気象台より---H