オバマでも、チェンジは難しくなった
いくら大胆な成長戦略を描いてみせても、雇用や景気への成果が生まれてく
るまでには時間がかかる。
オバマ政権の誤算は、経済危機対策で巨大金融機関を救済しながら、日々の
暮らしにあえぐ勤労世帯への手当が後手に回ってしまったことだ。
社会的弱者へのセーフティーネットを完備しないままでは「米国の再生」は
ない。医療保険改革も議会でもみくちゃにされ、めどが立たない状態だ。
残念だったのは、対外交政策で新基軸がほとんどなかったことだ。テロ対策
の強化や核軍縮への努力は強調した。経済の苦境で内政重視は理解できるこ
とだが、米国が内向き一辺倒になっては困る。
 
 紙面より