花粉症--効果の実感は2~3割
スギ花粉症の症状を軽くできないかと、国内で研究中の食品関連の成分は、
乳酸菌などのプロバイオティクス、お茶やホップに含まれるフラボノイドの
ほか、しょうゆに含まれる多糖類、ミツバチがつくるプロポリスなど、多様
だ。すでに商品化されているものも多いが、結局、こうした民間療法はどれ
くらい効くのだろう。
厚生労働省研究班の08年度の報告では、スギ花粉症を含めたアレルギー性鼻
炎の患者約6700人にアンケートしたところ、約5人に1人が民間療法を試し
たことがあった。中国茶の一種の甜茶が最も多く、ついでヨーグルトだった
。甜茶の人気は、そのエキスを飲んだ人の方が、飲まない人より症状が緩和
されたという国内の研究が90年代にあり、その後、マスコミを通じて、急
速に広まったとみられる。
ただ、甜茶も含め、どの食品でも効果を実感している人は2~3割程度。効
かないという人も多いという。だからといって、食品による民間療法がダメ
というわけではない。一般に、花粉症への効果をみる研究では、成分の有り
、無しを患者に知らせずに2群に分けて試すと、無しでも3割程度の人が改
善を感じる「プラセボ効果」があるという。過信は禁物だが、日々の食事に
気を使い、財布にそれほど響かない範囲で安全な食品なら、「効くかも」と
思って試すのも無駄ではないかも知れない。

 食の健康学より---権敬淑