健全な資本主義
ベルリンの壁と共に、資本主義に対してチェック機能をもっていた社会主義
が衰退し、歯止めを失った資本主義の暴走が始まった。今は米国の金融破綻
、世界同時不況で急ブレーキがかかっている。シティグループが国の資金で
救済され、国有化に近い状態になると共に、GMも国が救済せねば破綻する
。それは、資本主義における民と公、あるいは民と国のバランスが転機に来
たことを意味している。
そのように国に救済してもらわなければ成り立たない「市場経済」の欧米に
対比すれば、日本の資本主義ははるかに健全と言える。先にバブルを体験し
たこともあり、元々社会主義的資本主義とも言われたように、日本の資本主
義は社会的な利益や公平感に配慮してきた風土もあったからだろう。世界同
時不況からの脱却や、その後の新しい軌道のつくり方において、日本は強欲
資本主義のあかを落としながら、その特徴を生かせば今後の世界にとって大
切なモデルとなる可能性がある。
政局もよいが、日本の政治はそうした日本の経済や経営の長所や可能性がも
っと発揮できるように、自信をもって国としての目標やそこへのステップづ
くりにエネルギーを注ぐ必要があろう。

 経済気象台より---瞬