中庸の徳たるや、それ至れるかな。
「ほどほど」というのは、人間の生きる規範としてもっとも大事なことであ
る。

「中庸」とは、「中」は量的に過不足なく、空間的には右端でも左端でもな
いことであり、「庸」は平常ということである。つまり、何事も極端に走ら
ず、一方にかたよらず、バランスをとっていくのがよいということだ。安全
な生き方である。
ただし、これは維持管理にふさわしい発想であって、創業や改革には適さな
い。過去と訣別する行動は、バランス感覚よりも、極端な考え方から生まれ
ることが多い。平常な状態がくずれ、ある種のインパクトを与えられること
によって、変化が起こるのだ。

 論語一日一言より--村山孚