サブプライム問題「花見酒」問われる人知
証券化商品やファンドという「進歩」の陰で、新たな「不安定」がつくりだ
されてきた。翻れば、中央銀行が貨幣供給を管理する管理通貨制度もそうだ
。金の量で成長が抑えられた金本位制の枷から開放した一方で、金融危機と
いう「何度も蘇る多年草」を育てる土壌になっていないか。財政で需要を喚
起する政策がインフレ体質をしみ込ませたように。
「管理通貨による信用の創出は、逸脱すると、逆に経済をかきまぜる作用を
する」と、ジャーナリストの笠は「花見酒の経済」で、当時の成長の危うさ
を看破した。
「欲望の拡張」と人為的に通貨を供給することの折り合いをどうつけるのか
。結局は「日本銀行の賢明とその意志」、三者が社会全体をみて行動できる
ような知識と感覚がある段階に達していることが必要だ。と、金に代わる枷
を「人知」に求めた。
その警鐘から半世紀。「人知」が問われる局面だ。

 補助線より---酒井泰之