W杯ピッチ脇広告・・・
 2010年7月21日、2010年サッカーW杯は6月に行われた。世界の目がピッチに集まるなか、ピッチ脇に広告を出している企業も注目度をぐんぐんアップさせている。世界的に名の知られた企業がほとんどだが、そのなかに「英利集団」という見慣れない企業の名前が。一体どんな会社なのだろうか。今大会のスタジアム広告は、ピッチ脇の帯状スクリーンに広告が順次映写される方式です。ゲームの流れに合わせて広告が流される高度な演出も施されています。全世界にテレビ中継され、約10億人が見るといわれるため、注目度は大。ただし、広告を出せるのはFIFAのオフィシャル・スポンサーだけのようである。オフィシャル・スポンサーは契約内容によって2つに大別される。FIFAパートナー6社と、公式スポンサー8社だ。広告を出せるのはこの14社に限られているのだ。公式飲料を提供する「コカ・コーラ」や、公式ウエアの「アディダス」など、おなじみの有名企業に混じって、近年目立ってきたのがアジア系の企業である。その中で目に付くのが「英利集団(インリグループ)」という見慣れない名前である。話によると、英利集団は、最近急成長している中国のソーラーパネルメーカーのようだ。ニューヨーク証券取引所にも上場しており、欧州、特に太陽発電装置の普及を進めているドイツへの輸出で多大な利益を上げているのが現状だ。中国企業としては初のW杯スポンサーで、知名度アップを狙って今年3月に名乗りを上げたのだ。英利集団は、W杯スポンサーになることが決まってから、欧州市場などで注文が殺到。「W杯効果」で受注が4倍近くに膨れ上がったという。これは効果のある広告だ。ちなみにFIFAパートナーの日本企業では唯一、ソニーであるが、スポンサー料は、2007年から8年間の契約で、総額330億円だと言う。英利集団もそれに近いスポンサー料を支払っているのだろう。W杯広告では、アジア勢は“優勝”の勢いのようである・・・(佐々木和夫)