「撮り続けると会見やめるよ」
 2010年7月20日、2010年6月28日午後4時、東京・両国国技館の大広間。野球賭博問題に伴う力士らの処分を検討した日本相撲協会臨時理事会による記者会見会場には、武蔵川理事長(元横綱、三重ノ海)は「このまま撮り続けると、会見はやめるよ」の怒声が響き渡ったようだ。それは、100人以上の記者が集まった会場は、会見席の理事会メンバーら10人にカメラマンが殺到し、次々にシャッターが切られると、武蔵川理事長が最前列に集まった十数人のカメラマンを移動させる緊迫したムードで始まったからである。会見後の約20分間の質疑応答で、記者側の質問が集中したのは、野球賭博にかかわった力士らと反社会的勢力との関係である。この点について、理事会側は「力士たちが反社会的勢力と関係している、また、野球賭博を通じて反社会的勢力が力士たちに近づいてきているという事実は全く確認できていない」と再三強調したのである。その上で、「(野球賭博を行うことで)結果として暴力団に賭け金が流れている可能性はあるが、それはあくまで結果である」と、野球賭博による力士たちと暴力団との関係を否定している。また、反社会的勢力との接点を追及する質問が相次いだが、相撲協会側は調査や処分などの検討は法律の専門家らを含む理事会メンバーが携わった点を強調した。これで、この問題は解決したのか疑問である・・・(佐々木和夫)