新首相に就任する菅直人・・・
 2010年6月25日、新首相に就任する菅直人財務相は2010年6月4日、早くも内閣・民主党役員人事に着手した。菅氏の後任の財務相には野田佳彦財務副大臣を昇格させ、仙谷氏の後任の国家戦略相には荒井聰首相補佐官を充てる。罷免された社民党の福島党首が務めていた消費者相には、蓮舫参院議員を起用する考えである。また、菅氏は、鳩山政権の閣僚を基本的に再任し、9月の民主党代表選後に本格的な内閣改造を行う意向のようだ。今回の人事では、小沢幹事長と距離を置く仙谷、枝野両氏を官房長官と幹事長に起用することで、小沢氏の影響力を弱め、「政治とカネ」の問題に決別する姿勢を明確にする考えのようである。その影響からか民主支持率上昇に転じており、野党の自由民主党内に「首相交代効果」への危機感が強まっているようだ。自民党の谷垣総裁は2010年6月3日夕、都内で開かれた同党議員のパーティーで、「民主党の支持率がちょっと上がっている。鳩山さんが退陣表明したので一時はそういう効果があると思うが、永続的にV字カーブで戻ることにはならない」と述べて、民主党の支持率上昇は一時的なものにとどまるとの見方を示したようだ。しかし、2010年6月3日の各派閥総会では、領袖らが相次いで厳しい認識を示した。古賀派の古賀誠・元幹事長は「内閣不信任決議案を出さないまま退陣を許したのは残念だ。谷垣総裁はじめ緊張感が足りない」と苦言を呈した。また、「参院選で(野党が)過半数割れすれば自民党は崩壊する」と述べ、谷垣氏のリーダーシップ発揮を求めたようだ。その一方、民主党では支持率回復に安堵(あんど)する声が出ている。石井一選挙対策委員長は「予想外の結果だ。選挙直前に人事を動かしても支持率好転にはつながらないと見ていた。首相の『クリーンな民主党を目指す』という言葉が、国民の心に響いたのではないか」と語っている。自由民主党よりみんなの党の方が選挙で議席を増やすような気がするが・・・(佐々木和夫)