「警察庁指定116号事件」・・・
 2009年2月11日、1987年5月3日午後8時すぎ、朝日新聞阪神支局で男が散弾銃を乱射し、居合わせた小尻知博記者(当時29)が死亡。もう1人が重傷を負った「警察庁指定116号事件」について実行犯を名乗る男が、1月29日に発売される週刊新潮に、実名で犯行を告白する手記を寄せていたようである。この事件は、2002年5月3日に公訴時効が成立していて、刑事責任は問えないものとなっている。週刊新潮の記事によると、男は都内の元右翼団体構成員で、誰もが知る“公的な組織に属する人物”から「朝日を狙ってくれ」と金で依頼され、東京本社、阪神支局、名古屋本社寮、静岡支局の順で襲撃したと告白した。動機については、怨恨や思想的背景はなく記者1-2人を殺害するのが目的だったとしている。「赤報隊」を名乗る犯行声明については別人に書かせていた事が述べられている。時効成立後に何故、告白したのかよく分からないが、良心の呵責によるものではないかと思われる。今後、殺人についての時効撤廃の議論が強くなるであろう。他の先進国では既に時効は廃止されており、日本だけが時効を設けている。何の為の時効なのか、被害者の事を思うと心が痛むものである・・・(佐々木和夫)