雪 凍 夜 7
意識が 遠のいてから
どれくらいたったのだろうか・・・・

其処は 暖かな 羊水の 中のやう、、、

少しずつ、、、少しずつ、、、
薄くだけれど
ナニカのビジョンが 見えはじめた。。。

透明な 空間 の 中 に
真っ赤な 流れ、、

脈動する流れ、、、

規則正しく 脈打つ、、、

それと連動するがごとく鼓動が聞こえる。

あ・・・・・・・

俺・・・・・・

今、、まさに、、子宮の中にいるんだ。

顔も知らぬ、、母の核の中に居る。。

かすかに声が聞こえる。。

 ( 可愛い わたしの赤ちゃん 早く逢いたいわ )

覚えていないはずの 母の声?

なんて柔らかで優しいんだ。。。

その声を聞きながら

己の五感がさらに磨きを増していく。。。