2008 02/13 14:20
Category : 透 子
真っ白い透明な 空間
前も後ろも上も下もない
「 どくん 」
悲鳴にも似た鼓動が聞こえた
あたし を 呼んでいるのは 誰?
無音の世界に居た あたしに
音 を 聞かせたのは 誰?
吸い寄せられるやうに
導かれるやうに
「 此処 」 に たどり着いた。
深い深い 穴 の 底
どくんどくんと 鼓動 が 聞こえる
す~っと傍に寄って
「 どくん 」
「 どくん 」
君は あたしの あの人ですか?
「 どくん 」
「 どくん 」
ゆるやかな球体の膜が ヒトツ処薄くなる
体内に取り込む
「 どくん 」
「 どくん 」
透子 は 感じていた
本体全身で 感じていた
生きる と いう 本能 を
体内に取り込み 受容するかのやうに
蒼白い球体が
真っ赤に染まってゆく
透子 は 叫んだ
取り込んだ 誰か を 包み込むやうに
其れと同時に
雪 凍 夜 に
叫び声 が 木霊 した。。。
深い深い 穴 の 入り口に
木々にかぶさった雪が
舞い降りていた
前も後ろも上も下もない
「 どくん 」
悲鳴にも似た鼓動が聞こえた
あたし を 呼んでいるのは 誰?
無音の世界に居た あたしに
音 を 聞かせたのは 誰?
吸い寄せられるやうに
導かれるやうに
「 此処 」 に たどり着いた。
深い深い 穴 の 底
どくんどくんと 鼓動 が 聞こえる
す~っと傍に寄って
「 どくん 」
「 どくん 」
君は あたしの あの人ですか?
「 どくん 」
「 どくん 」
ゆるやかな球体の膜が ヒトツ処薄くなる
体内に取り込む
「 どくん 」
「 どくん 」
透子 は 感じていた
本体全身で 感じていた
生きる と いう 本能 を
体内に取り込み 受容するかのやうに
蒼白い球体が
真っ赤に染まってゆく
透子 は 叫んだ
取り込んだ 誰か を 包み込むやうに
其れと同時に
雪 凍 夜 に
叫び声 が 木霊 した。。。
深い深い 穴 の 入り口に
木々にかぶさった雪が
舞い降りていた