雪 凍 夜 4
丸く切り取られた 灰色の空を
穴の下から見つめていた。

誰もくるはずないじゃないか、、、

そう呟いて、どれくらいの時間が経ったのだろうか。

俺の身体から流れた鮮血は

そのままの形で凍り付いていた。

睡魔が俺を襲いにやってきていた。

このまま眠っちまうのもいいかもしれない

そんな事を思いつつ

その反面、、眠っちゃいけねぇと

心が叫んでいやがる。

うっすらと眼を開け、

丸く切り取られた空を見た瞬間

 「 どくん 」

って 心臓 が 鼓動を大きくした


 蒼白く光る球体が

俺を覗き込むように、

其処で 輝いていた。

助けてといわんばかりに

手を伸ばした。