雪 凍 夜 2
僕の頭の上に程よく積もった雪

軽く、手で払いのける。。

かじかんだ手は、真っ赤に腫れて
感覚なんて初めから無かったかのよう、、、

無音 の 世界 に
ただ、、、
ただ、、、
雪 が 舞い降りている。。

何度目かの、暖を僕の手に吐きかける
一瞬の体温の暖。。
生ある身体は、温かい事に気づく。。

粉雪のような雪が
僕の前に降り続く。。

何処までも、、、何処までも、、、

その粉雪のうんと奥のほう

一際、蒼白く光る球体に
僕の瞳は 囚われた。。

 「 ありゃ~なんだ? 」

 其の蒼白く光る球体に
 吸い寄せられるように

歩く速度が速くなっていった。。