プロローグ
   真っ白 な 世界

   前 も 後ろ も

   上 も 下 も


    わからない


   浮遊 する 己 の 身体

   まだ 瞳 は 覚めず

   ふわり ふわり と

   母体 の 中 の

   羊水 に 守られるかのごとく

   暖か で 真っ白い

   浮かんでいる は あたし。。。

   まだ、、、
   まだ、、、

   瞳 は 固く 閉じたまま

   此処 は どこだろう。。

   此処 は なんだろう。。。


   「 あの声 」

   あの声を 待っている。。。

   あたしを、呼び覚ます 声


   そう


   あたし は  


   あたし は


   透 子

                  つづく