ウイルス
ニュースは日ごと夜ごと豚インフルインザウイルスの報道だ。
冷静に対処するようにと言われてもこれだけ騒がれたら落ち着かない。日本にはいまだ上陸していないと言うが・・。
昔もこのような病原菌は存在したと思う。多分、”流行病”って事で亡くなった人は多いと思う。情報文化の異常な発達は地球を小さく狭くしてしまった。仏教の教えに、人は病には勝てない・・とある。もしもどんな病にも屈しない薬が開発されたとしても、それでも人は死ぬのである。不老長寿の妙薬が開発されて、全ての人間が未来永劫生き続ければウイルス以上の大問題だ。幼児期に病に冒されて命を落とすのは確かにむごい出来事ではある。健康で育ってどんな人間に成長したであろうかと思う親の気持ちは察するにあまりある。
けれど、人の命は若くとも老いた人間でも同じように尊い。
科学でも医学でも人間はおごり過ぎていないだろうか?
どんな事でも可能に出来る人間、と考えたら大間違い。果てしない大宇宙の中で人は限りある命を与えられただけ。
メキシコ帰りの人間に、健康の追跡調査をするという。
感染を防ぐ気持ちは大切かもしれない。途上国では更なる被害拡大が心配だと聞く。
人はウイルスと闘うより以前にもっと勇気を持って立ち向かって行かねばならない事があるような気がする。
やがて来る食料危機、飢え貧困、そして核戦争による地球の破壊、トキが絶滅して大変な苦労をして何とか育てた。
ウイルスによって人が絶滅するとは考えにくい。
不気味に広がり始めた異常気象、核爆弾で威嚇しあう人間、これらの方がよほど恐ろしいウイルスだ。
目先のウイルスよりも、もっと根深いウイルスに対処する事を真剣に考えないとほんとに人が絶滅するかもしれない。
進化したウイルスが絶滅寸前の人間を惜しんで、存続のためにウイルス飼育をやってる、なんて事が起きないように願うばかりだ。