アメリカの家庭事情(離婚)
最近日本でも若年、熟年に限らず離婚する夫婦が増えてきている、アメリカの家庭事情を調べておられる大阪生まれでボストン在住のライター兼女性のための護身術(IMPACT)のセルフディフェンスインストラクターの田原知代子さんが書いた記事を抜粋しました。

アメリカでは10組のうち4組の結婚が離婚に終わるのですが。離婚による子供への影響は、親が悩むところだ。つい先日「離婚によって家族は形態を変えるだけで、壊れることはなく、子供たちに致命的なダメージを与えることもない」という主張の本「私たちはまだ家族だ」が出版され話題を呼んでいる。
著者のコンスタンスアーロンズさんは心理学者で、約20年前に離婚夫婦98組にインタビューした経験をもとに、そのうち89組の離婚夫婦の成人した子供たち173人にインタビュー。子供たちへの離婚の影響を調べた。今回の調査結果を抜粋してみよう。約80%が「両親がわかれることにした決断はよいもので、両親の生活もよくなり、自分自身の生活も向上した」と答えた。(両親は離婚前に県下も多くストレスを感じていたからなどの理由)。50%が離婚後「父親との関係がよくなった」とも答えている。(父親が意識して子供たちと接する時間を作るようになることが多いため)。親が直ぐ再婚したり、不倫相手と結婚したりするのではない場合、「親が再婚することで愛してくれる親が2人から4人に増えることはプラス」とも。しかし、20%は「離婚によって自分の人生は台無しになった」と答えた。
子供たち自身は訳50%が結婚し、そのうち29%が離婚した。離婚した人の3分の1は再婚した。アーロンズさんによると、これはアメリカの平均よりもいいほうという。子供たち自身が愛する人と健全な関係を築き、よい親になれるかどうかは、親の離婚と言う事実よりも、それぞれの気質や兄弟姉妹との関係
、結婚中の両親の関係、離婚後の生活に影響されるとも言っている。また50%が離婚後、別れて暮らす父親(母親)に週1,2回会い、週末を月1,2回一緒に過ごし、親子関係をはぐくんでいたこともわかった。私の知り合いの男性2人(40代)も2年程前、ほぼ同時期に離婚した。それぞれ2人、3人の子供がいる上、新しい彼女もできた。
離婚した奥さんとその親もあわせ、クリスマスなど家族行事があるときには全員のスケジュール調整が大変なようだ。こうした拡大した家族の形態がアメリカでは増えつつある。

日本とは少し事情が違うようですが、日本はいま確実にアメリカの後を追っているような気がします。
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