私は、神様とともに砂浜を歩いていた。 振り返ると、砂浜には二人分の足跡が残っていた。
一つは私のもので、一つは神様のものだった。 これは、これまでの私の人生の足跡であった。足跡を見ていると、私の人生の様々な場面が、走馬灯のように思い出された。
よく見ると, これまでの私の人生の中で、足跡が一人分しかないときが、何度もあることに気づいた。それは、私が辛く悲しい思いをしていた時期ばかりだった。
ああ、あの時は、信頼していた友だちに裏切られた時だ。ああ、あの時は、失恋して落胆していた時だ。 ああ、あの時は、事業で失敗した時だ。私は神様に尋ねた。
「神様、あなたはずっといっしょにいてくれるものと思っていました。しかし、私がもっとも辛かった時期には、一人分の足跡しか残っていません。
あなたを最も必要としていた時に、どうして私をお見捨てになられたのですか?」 すると、神様は答えておっしゃった。いとしい大切な我が子よ。私は、愛するお前を、決して見捨てたりしない。お前をひとりぼっちにはしない。一人分しかない足跡は、お前の足跡ではないよ。その足跡は、私の足跡なのだよ。悲しみに打ちひしがれるお前を背負って歩いた 私の足跡なのだよ。イエス・キリストの誕生にまつわる話は、
次元を超えた不思議に満ちています。
ルカという人がその夜のことを次のように書いています。 『その夜、羊飼いたちが野宿しながら、夜通し羊の群れの番をしていた
すると天 使が現れ、光が周りを照らしたので、羊飼いたちは非常に恐れた。
天使は言った。「恐れるな。私は民全体に与えられる大きな喜びを告げる。
今日、ダビデの町で、 あなた方のために救い主がお生まれになった。
その方こそメシアである。
あなた方は、布に包まって飼い葉桶の中に眠っている乳飲み子を見つけるであろう。
それがあなたがたへの印である」すると突然、 この天使に天の大軍が加わり、
神を賛美して言 った。
「いと高きところには栄光、神にあれ。地には平和、御心に適う人にあれ」 羊飼いたちは急いで天使が告げたベトレヘムに行き、マリアとヨゼフ 、
そして飼い 葉桶に寝ている乳飲み子を見つけ、 天使が話したとおりだったので、
神をあがめ、 賛 美しながら帰って行った』(參 ルカ2・8~20) この出来事の10か月前、ナザレの町のマリアに天使が現れ
「聖霊があなたに降り、神の子を産む」(參 ルカ1・35~37)と告げました。
マリアは戸惑いながらも「神に出来ないことは何一つない」と言う天使の言葉を、
人間の理性や感情を越えた霊感で信じ、承諾しました。
マリアが未婚で母となることは石殺しにされるかも
しれないのに・・・です。マリアの揺るがない信仰が 、
救い主・キリストの誕生を実現させたのです。
さて、成人したキリストは、神の無限の愛と赦しを人々に言葉と行いで述べ伝え 、
ついに十字架上で死んで復活し、 今も神のいのちと共に生きる永遠の幸せへと私たち
を招いておられます。
2000年前、天使が羊飼いたちに告げた “救い主誕生”の 大きな喜びは、
今や一民族を越えて 全人類の大きな喜びとなったのです。