青リンゴの香りのカメムシ
青リンゴの香りがするカメムシとして知られるのは、オオクモヘリカメムシ(Anacanthocoris striicornis)です。
ナイトスクープで紹介されたこともあります。
別にそれほど珍しい種類でもないので、結構見れると思います。

また、キバラヘリカメムシ(Plinachtus bicoloripes)も青リンゴのような香りを出すそうです。
オオクモヘリカメムシが爽やかな酸味のある青リンゴなら、こちらは甘い青リンゴとか。

そういえば日本にはあまり動物性の香料が無いなあと思いました。
植物の香気を使うのはありますが、動物や昆虫の香りを利用するというのは海外由来のことが多いように思います。漢方薬にしても日本は植物優位の感がありますし。
仏教で肉食禁止、植物オーケ-みたいな文化が根付いてたこともあって、動物や昆虫などを殺して利用することに抵抗あったのかもしれません。

ですが、わりと可能性のある素材がありそうな気も…
このオオクモヘリカメムシなんかも大量に増産して(カメムシは大量発生させやすいと思う)香り成分抽出して、青リンゴのような爽やかな香料開発!なんてあってもいいのかもしれない。
さらに言えば臭いカメムシの種類だって、薄めたり成分を分離させたりいろいろすれば実はいい香りが混じってる可能性も大いにあるような…
日本の生き物の分野はかなり未踏なので、今後期待できるような気がオオクモヘリカメムシで思いました。