こんにちわ、黒澤弥生です。

このページは、文章を書くことが大好きな私が、ただひたすら想像力を膨らませている超煩悩なページです。

どちらかといえば中高生くらいの女の子向けの内容です。ファンタジー系の少女小説と、少年小説とSF小説を追加しました。

よろしかったら遊んでいってください。

(ちょっと長いですけど……)




ここからは、毎日連載小説「黒の高貴」のメルマガ紹介コーナーです。
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★「黒の高貴」とは
 もうじき高校生になる少年「高貴(こうき)」が、1人の少女とであったことから不思議な事件に巻き込まれていく、怪奇風小説です。
★いつから始まる?
 2007年1月1日開始です。
★配信ペースは?
 原則平日毎日配信します。
★いつまで続くの?
 2ヶ月程度の予定です。


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 i-modeご希望の方はこちらのHPにて詳細をご確認くださいませ。




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毎日連載小説「黒の高貴」 サンプル (2007/01/01)

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 この世の中、バカばっかでうざいのはいつものことだったけど、それもけっこういいもんだと思えたのは中学でのいちばんの収穫だったかもしれない。

「高貴(こうき)、ちょっとこっちこい。これちょっと試着してみろよ」
「ああ」
 昨日までクラスメイトだった須之内シンタに呼ばれて、オレは座っていた椅子を立った。若者向けの、ブティックと呼ぶにはあまりに雑然とした洋服屋。店内には3千円を越える品は一切置いてないのが魅力だ。春夏向けのシャツを数枚選んで手招きをするシンタに近づくと、横からやはり数枚のシャツを抱える渋沢ミツキに腕を掴まれた。
「高貴、試着して。これぜったい高貴に似合うから。あたしが保障する!」
「ああ ―― 」
「ちょーっとまて! ミツキ、先に高貴に声かけたのはオレだぞ。オレの選んだ服が先だ」
「なによそれぇ。そんな原色バリバリの服。高貴はすごく素材がいいんだから、こういう清楚な感じの服が似合うのよ!」
「おまえなあ! オレの選んだ服に文句があるっての? 高貴にはこういう明るい色の方が親しみがわいていいんだ!」
「そんなの下品なだけだよ! ヤクザじゃあるまいし」
「なんだとこのクラゲ!」
「なによあんたこそトコロテンのくせに!」
 この2人の言い争いは日常茶飯事で、オレは2人の間に立ち尽くしたまま小さく溜息をついた。幼馴染同士というこの2人に出会ったのは中3に上がったときだ。声をかけられて、名札を見て、変わった名前だと思いつつオレは素直にスノウチトコロテン、シブサワクラゲと読んでしまった。それ以来、2人は意見が食い違うたびに互いをトコロテン、クラゲと罵る。明らかにオレの失言だったのだが、その後2人が親を恨まずにいてくれたのはオレにとって唯一の救いだった。
 オレを無視して勝手にじゃれあう2人に疲れて店の外へと視線を向けた。そのとき、オレの視界の中にその横顔が飛び込んできたんだ。

 
(つづく)


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  製作者     黒澤弥生
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