2020年09月の記事


GoTo明日から拡大
「こんなにお得」と煽る情報番組。
世界の死者100万人超との落差に目眩く。
あすGoTo拡大、入国も緩和。

 素粒子より
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落語に出てくるドケチは、ときにすがすがしいほどである。
旦那さんが小僧さんを呼び、近所の家に金づちを借りに行かせる。しかしその家の主人は「撃つのは鉄の釘か、竹の釘か」と尋ね、鉄なら貸せないという。金づちが減るからだ。
話を聞いた旦那さんは、ご立腹である。「しみったれた野郎だ。しゃあ、うちのを出して使おう」。そんな並外れたケチまでいかずとも節約精神が欲しい。肥大化が批判されてきた五輪で小さな動きがあった。
東京五輪が延期されたことでかさむ費用を少しでも圧縮しようと、節約策が示された。五輪関係者向けの飲食の簡素化、会場内外の装飾の削減など、コロナでなくてもやって当然のものが目立つ。節約幅は数百億円にとどまり、延期前に見積もられた関西経費1兆3千億円余を思えば焼け石に水である。
一方で日本側が求めた開会式、閉会式の短縮は見送られた。多額の放映権料を払う米テレビ局との契約をちらつかせられた結果だと、昨日の紙面にある。米国の時間にあわせ競技の時間まで動かす米テレビの影響力は、コロナ下でも健在なようだ
気になるのは、放映権料やスポンサー収入やらが重しになり、どんな無理をしてでも開催を強行することにならないかである。日本は今まで医療崩壊をぎりぎりのところで食い止めてきた。五輪のおかげで崩壊するのだけは願い下げだ。
五輪を巡る巨額マネーがあり、それを扱う人がいる。落語の登場人物のようなかわいげはなさそうだ。

 天声人語より
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トランプ氏と菅氏
国の機能や国民の生活を支える納税。
その分かち合いを忌避する人が、一国の指導者にふさわしいとは思えない。
「悪しき前例主義の打破」が菅内閣の看板。
元首相の葬儀への9600万円の政府支出は「良き前例の踏襲」だと?
アベノマスクの単価・枚数の開示を求め、提訴。
公金の使途が当たり前に公開される、当たり前の政治へ。

 素粒子より
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関ヶ原の合戦の直前、伊達政宗は徳川方についた。敵の軍勢を退けたら、東北一円の広大な領地を与える。
だが実際に与えられたのはごくわずか。世に言う「百万石のお墨付き」である。
将軍や大名の事態は去ったが、いまでもお墨付きは幅をきかせる。たとえば、4月に開かれたコロナ対策の基本方針を決める政府の諮問委員会。全国の学校を一斉休校したい政府側が、専門家からお墨付きを得ようと焦る姿が、議事録に記されていた。
「一斉休業が望ましいという専門家会議の見解を踏まえ」という文言を方針案に加えたい。そう提案したのは政府側だ。しかし一斉休校について専門家会議で意見をまとめたことはない。出席した教授たちから疑問や異論が続いた。
文言の微修正を示されても、押し返す。「休ませないほうがいいのか」と担当の西村康稔大臣に迫られたが、譲らない。「感染拡大していても子どもが教育を受ける権利を保障すべきだ」「一斉にやるのは無理がある」。最後まで妥協せず、提案を退けた。
森友・加計の例を挙げるまでもなく、このごろの政府は会議も文書も中身を伏せたがる。だが、こうやって討議の内容が明らかになれば、私たちはその過程を吟味でき、是非の判断もできる。結論だけ示されて、さあ従えと命じられるのとはずいぶん違う。
専門家のお墨付きは、都合のよい証文などではない。丁々発止の一問一答が、政治と科学のあるべき距離感を教えてくれた。

 天声人語より
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日本とアメリカ
権力に中立たるべき監視機関に、権力に都合のいい人物を据えたがる権力の品性のなさ。
ハンコ廃止もデジタル庁もいいけれど。その前に国民に約束を。さらなる個人情報保護と、公文書管理の徹底を。

 素粒子より
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1日1編の詩がほんの半年前の感覚をよみがえらせる。
4月12日〈スーパーにこっそり出かけていく〉永方佑樹。緊急事態という言葉に誰もがとまどった。
5月6日〈手を洗っても洗っても拭えない汚れがあり 蛇口から流れつづける今日という一日〉渡辺玄英。6月6日〈陰 陽 白 黒 必要 不要 緊急 不急 一輪の花でさえ そんなふうにはほんとうは分けられない〉峯澤典子。何をするにしてもとかく他人の視線が不安な時期だった。
詩人23人が輪番でつづるサイト「空気の日記」に引き込まれた。発案した松田朋春さんは言う。「コロナで世の中の変化がすさまじい。僕ら詩人で感性の日々を克明に書きとどめる実験です」。来春まで言葉のバトンをつなぐ。
7月19日〈STAYとかHOМEとかGO TOとか わたしたち犬みたいだよね〉川口晴美。8月6日〈マスクをする 呼吸をする 暑くてくらくらメマイがする なぜかセカイがくるくる回る〉再び渡辺玄英。こんな夏を誰が想像できただろう。
9月9日〈布でつくられたマスクを 手洗いする朝が いつもの流れにまざって この日常を たやすく認めたら わたしが壊れる〉三角みづ紀。どれも異常な日常を刻む抒情詩であり、抒情詩である。
〈わざわざ書くまでもないようなささいなことを ううん わざわざ書いておかないと あとあと喉元過ぎて忘れてしまうだろうから〉白井明大。

 天声人語より
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シニア世代は筋トレを、今こそ筋肉を鍛えて強く。
筋肉は30歳を過ぎた頃から年約1%のペースで減っていく。筋肉が減れば、基礎代謝が落ちてエネルギーを使う量も減少し、脂肪がたまって肥満につながりやすくなる。筋肉がやせ細れば、介護が必要な状態につながりやすい転倒や骨折のリスクも高まる。
 一方、高齢になっても、筋肉は鍛えれば強くすることができる。筋肉を動かすには酸素が必要。酸素を取り込もうとすることで、心臓や肺も元気な状態を維持できる。筋肉は脳からの指令で動くので、脳機能も刺激することができる。これが、筋トレによる「好循環」だ。
筋トレの効果を上げるためには、食事にも気をつけたい。最低でも「体重グラム」分のタンパク質をとる必要がある。体重67㌔なら67㌘のタンパク質が必要だ。豆類や乳製品、肉類とバランスよく食べることが大切だ。「筋肉は24時間『成長』する。朝食を抜くと、たんぱく質不足になりがち」。

 元気にキレイにより
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スペイン風邪が亡霊のようによみがえったのは、米アラスカの凍りついたお墓からだった。
100年ほど前に世界で猛威をふるった感染症。1997年に掘り出された遺体の肺組織を、米病理医が調べ、ウイルスの詳細な遺伝子情報を得る。
「感染者の遺体発掘と聞くとSF映画のように感じるかもしれない。でも科学的には理にかなっています」と話すのは、河岡義裕・東大医科研教授。彼らの研究班も、その遺伝子情報をもとにスペイン風邪のウイルスを人工復元した。
季節性インフルエンザとは違って、ウイルスが肺の中でも活発に増殖していたことを突き止める。それでもすべての謎が氷解したわけではない。致死性や強毒性の研究はいまも続く。
河岡さんらは季節性インフルエンザのウイルスも合成した。その論文に鋭い関心わ寄せたのが米中央情報局だ。職員が米国内の勤務先までやって来てた。敵対している国の名を挙げ、接近を受けなかったかと根掘り葉掘り。「生物テロを警戒したのでしょう。そんな不審な接触はありませんでしたが」。
それにしてもウイルス研究史の短さは以外である。とかく「コロナを打ち負かす」と叫びがちな昨今だが、スペイン風邪の流行当時は、まだウイルスという存在そのものが科学的に把握できていなかったのだから。
一説に、世界で4千万人を死亡させたスペイン風邪。そしていま犠牲者が100万人に迫ったコロナ。解明されていないことの多さにいまさらながら愕然とする。

 天声人語より
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ノルディックウォーキングのススメ。全身を使って歩く。
ポールをついて歩くノルディックウオーキングは、クロスカントリースキーの夏場の練習用だったものを一般向けに改良し、1997年にフィンランドで発表された。両手にも力が分散するためひざや腰への負担が小さく、全身の筋肉をバランスよく使える。
歩き方にはコツがいる。ポールは前ではなく体の横につき、後ろに押し出す。その際、ひじはまっすぐ伸ばし、手で握っていたグリップを離す。腕で地面を押して前進するため、二の腕や背中など普段意識しない筋肉を使い、慣れると歩幅が広がって股関節周りも鍛えられる。歩いてみると、上半身主導の動きだと実感する。20分ほどで汗がにじみ、心地よい疲労感だ。前進の90%の筋肉を使いますが、おしゃべりしながら歩けば顔の筋肉も使って100%になります。
カロリーの年収率は通常の歩行の1・2~1・4倍と有酸素運動としても効果的。時速7㌔で約20分歩いた場合の心拍数は歩行だと一定なのに対し、ノルディックウォーキングだと途中から上昇に転じる。走るのはきついが、歩くだけでは物足らない人向け。1日10~20分、週3日程度行うといい。姿勢もよくなります。
離したグリップをすぐに握り直せる専用のポールが必要で、スポーツ用品店などで1万円前後で購入できる。ポールの長さは、ストラップの付け根がへその位置に来るよう調整する。
ひざを痛めているなど歩行が難しい人は、ポールを前につく運動量の小さい歩き方から始めるといいという。一度講習を受け、自分に合う歩き方を選んで欲しい。初心者向けの各地の講習会の日程は日本ノルディックウォーキング協会のサイトで。

 続・元気のひけつより
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コロナ禍でオンライン会議が増えて困っています。そうでなくても他人との距離をはかるのがへた。
画面越しの発言を正確に理解したのか、されたのか。不安で夜も寝られません。先生なんとかしてください。
中島らもの「明るい悩み相談室」風に言えば、こんな感じか。自分で自分に相談するのも変なのだが、昨今はやりのオンラインなにがしが苦手なのは筆者だけではないだろう。ソーシャルディスタンスの確保といわれても、ネット上での意思疎通はなんとも難しい。
そんなとき耳にしたのが、現役の測量士らによるラップグループ「測量Boyz」の曲だった。北海道測量設計協会の制作で「測量でも測れぬ君の気持ち」と歌うラブソング。どうやら距離を測るプロたちも人の気持ちの測量には苦戦しているらしい。
なにかヒントをもらえればと、札幌でメンバーのひとり古村禎仁さんにお会いした。高校時代の数学好きが転じてこの道に入ったそうだ。つねに正確さが求められる仕事だが「自分について測るのは苦手です」ときっぱり。
オンライン化の悩みを伝えるとちょっと戸惑いつつ「正確すぎても、適当でもダメ。ほどよい距離感を測れたらいいですよね」。うーむ。つまりは「誤差」をうまく受け入れる、ということか。
〈酔っていた君の言葉の酔い加減はかりかねつつ電話を待つも〉と俵万智さんは詠んだ。いつの世も測りたいけど測れない、誰かへの思い、誰かの思い。4連休明けの空を見上げて、深呼吸。

 天声人語より
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ゆうちょ銀行
公表せず被害を拡大させ、その矮小化を図る。
ゆうちょ銀の顧客軽視に既視感あり。

素粒子より
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ご近所で風呂を貸し合う風呂無尽。本代をやりくりし合う書籍無尽。そして旅の費用を積み立てる旅行無尽。
山梨県人でないと、当方のように意味がつかめず頭がくらくらするのでは。
「無尽とは甲州各地で昔から盛んな懇親会と庶民金融を兼ねた場です」と教えてくれたのは、山梨総合研究所専務理事の村田俊也さん。親しい仲間が毎月のように同じ店に集う。飲食するだけでなく、その場で出し合う掛け金を基金として積み立て、順に貸し与える。
最近では金融の性格が薄まったものの、気心の知れた仲間と本音で話す大切な機会である点は変わらない。「中高の部活の友人とか、親しい同業者とか。助け合って一生付き合う覚悟が前提にあります」。
そんな無尽にもコロナは襲いかかる。ことの性質上、3密は避けられない。カラオケや映画と並び、地元では自粛の対象になり、飲食店は大打撃を受けた。自粛は6月に解かれ、店を支援する「無尽でお助け」キャンペーンが県の旗振りで始まった。
無尽は鎌倉時代から各地にあったとされ、頼母子講とも呼ばれる。改めて考えてみると、これはノーベル平和賞に輝いたバングラデシュのグラミン銀行の思想ではないか。担保を取らず少額を貸し、数人が連帯責任を負う。助け合って生き抜く庶民の知恵そのものである。
いまほど無尽という互助の精神が必要とされた時代があっただろうか。したたかで温かい。世界の隅々で「コロナ無尽」が動き出す日を思い浮かべる。

 天声人語より
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国会の論戦?
10月下旬まで先送り。
これにて「ご祝儀相場期待の解散」の異論は失速。

素粒子より
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人形、Tシャツ、それにタトゥーまで。小柄なおばあちゃんが米国の若者たちから熱狂的な支持を受けた。
お堅い仕事の頂点とも言うべき米最高裁判事なのに、その名の頭文字から、親しみを込めて「RBG」と呼ばれた。
先週、87歳で亡くなったルース・ベイダー・ギンズバーグ判事。ユダヤ系移民の家庭に生まれた。夫を看病し、2児を育てながら弁護士に。だが「法律家は男の仕事」という当時の常識に阻まれる。その悔しさが数々の訴訟に挑む原動力となった。
長く女性の権利向上に尽くしたが、功績はそれにとどまらない。妻に先立たれ、子育てする男性が、一人親手当の給付を求めた裁判でも勝訴する。「性差別は女性だけでなく万人を傷つける。母と同じ権利を父にも」。差別が色濃く残る法律によって、女性も男性も不利益を受けると訴え続けた。
女性として2人目の最高裁判事となったのは1993年。女性の入学を禁じた軍養成校の慣例を違憲としたほか、黒人や性的少数者の権利も擁護する。信念は揺るがず、反対意見の舌鋒はあくまで鋭かった。
判事9人のうち何人が女性なら十分ですかとの問いには、いつも「9人」と答えた。「こう言うとみんな驚きます。これまで全員が男性だった時は、だけも疑問をはさまなかったのに」。
時代とともに、古い法律のみならず、頭にこびりつく固定観念も変えていかなくてはならない。RBGが生涯かけて燃やした情熱の火を、私たちの世代が絶やさぬよう改めて誓う。

 天声人語より
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柏崎刈羽原発災禍度へ適格性
刈羽6、7号機の再稼働に向けた審査で、東電が保安規定に盛り込んだ安全に対する基本姿勢を了承した。
原発事故を起こした当事者に原発を動かす「適格性」を認めるもので、規制委の審査は山を越えた。
焦点は新潟県などの地元同意手続きに移る。

 紙面より
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早い、安い、うまい。そして大盛り。この4拍子そろうのが食欲旺盛な私には理想のメシである。
東京・東銀座にある「蘭州」という小さな中華料理店はまさにそれ。職場に近いこともあり、通うだけではなく出前でも幾度となくお世話になった。
歌舞伎座や新橋演舞場の役者たちにも愛された店がきのう、40年の歴史を閉じた。コロナに抗しきれなかった。最終日に訪ねると、思い出の味を求める常連が列をなしていた。
店主の冨澤直志さんによると、売り上げが落ちたのは春の緊急事態宣言のころ。「何回も危機をかいくぐってきたが、コロナが来たんじゃもうダメ。残念です」
いま全国の、いや全世界の飲食店が未曾有の苦境にある。読書の皆さんも、親しんだ店の廃業に愕然とされたことはないだろうか。SNSで見たある店長の言葉が忘れられない。「貴方のお気に入りの店がまだ存在するなら、『今』行ってあげて下さい」。閉店を余儀なくされた経験をふまえた渾身の訴えだった。
感染を避けるため外食を控えたのは私たち自身である。だが、常連らによる支援だけではこの荒波はもはや防げまい。何か従来にはない公の堤防が要らないか。
「お客様の励ましと笑顔を力に今日まで頑張ってくる事ができました。又いつか蘭州を思い出していただければ幸いです」。店頭に貼られた閉店の辞には、コロナのコの字も、行政に対する恨み節もなかった。早くも恋しいとわが胃袋が泣いている。餃子、タンメン、肉ニラ玉丼。

 天声人語より
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健康コンビニごはん、塩分減らす工夫を
厚生労働省の調査によると、50代は半数近く、60代は4割近く、70代以上は3割が習1回以上、コンビニなどの弁当や総菜を利用している。
高カロリーなものばかりだったコンビニ弁当も近年はサイズが小型化し、野菜を取り入れた総菜もぐんと増え、健康志向になってきた。
最大の課題は塩分です。特に50代以上は生活習慣病や高血圧の人が多く、塩分に注意すべき年代。解決策は、サラダや野菜を含んだ総菜を組み合わせることだ。多くの野菜に含まれるカリウムは、ナトリウムの排泄を促す効果があるからです。
また、ドレッシングや、麺類、おでんのおつゆを多めに残すこともお勧めします。
揚げ物もした味がしっかりついているので、ソースをひかえてもおいしく食べられます。

 きょうもキレイより-----平澤芳恵
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終電近くの電車に乗るときはたいてい酔っている。周りの人のことなんか見ていない。
だから初めてしらふで乗った夜中の電車は実に驚きだったと、作家の角田光代さんがエッセーに書いていた。こんなに酔っ払いだらけなのかと。
立ったままでがくりと膝を折り、はっと目を開ける人が人がいる。ドアとホームの隙間に足を入れてしまいそうになる人もいる。自分もいつもこうなのかと、作家は再認識した。しかしそんな風景も新型コロナが変えつつあるようだ。
JR東日本によると深夜の客は大きく減り、平日午前0時台の山手線は感染拡大前よりも6割以上の減という。在宅勤務が増え、飲み会も少なくなった。変化を踏まえ、来春から首都圏の終電を30分ほど繰り上げるそうだ。
もっともおもな理由は人手不足で、深夜に線路を保守点検する人の確保が難しくなっている。列車の走らない時間を長くすれば仕事の効率が上がるという。事情はJR西日本でも同じで、近畿の主要路線で終電を早める。2大都市圏は少しだけ早寝になるか。
現代の大都市は「眠らないまち」であることを誇ってきた。それが人手不足、さらにはコロナで見直しを迫られている。ファミレスやコンビニの営業時間もしかり。便利すぎる社会がだれかに無理を強いてきたのかと、振り返るきっかけにできれば。
外では飲まなくなったが、家飲みで際限がなくなったという方もいるか。心の終電時間を決めるのも、いいかもしれない。

 天声人語より
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夏を乗り切る。カリウム補い、疲れにくく
夏バテ予防「ビタミン、ミネラル補給」です。これらの栄養素は、夏場は消耗しなすくなりますので、不足分を補いましょう。特に注意したいのがカリウム。
大量の汗とともにカリウムも排出されると、疲れやすくなったり、無気力になったりして、低カリウム血症となることもあります。
今回のおすすめは、そのカリウムをたっぷり含んだ「トマトとスイカのスムージー」です。「カリウムはこのほか、イモ、海草類、小松菜、ブロッコリーなどに多く含まれています。カリウムは水に溶けやすくので、ジュースやスープだと、効率的にとれます」
ビタミンB1も水溶性でした。栄養素によって、水に溶けやすかったり、熱に弱かったりという特徴があるので、覚えておくといい。
トマト1個(約200㌘)は種とヘタをとり、スイカ(約200㌘)も皮をむき種をとり、それぞれ一口大に切ります。レモン汁大さじ1、はちみつ、氷各適宜、塩小さじ5分の1を入れ、とろりするまでミキサーにかける。グラスに注ぎます。ナトリウム補給のために加えた少々の塩が甘味を引き立てます。
このほか、小松菜とバナナ、ゴーヤーとパイナップルの組み合わせもさわやかでおいしいです。(2人前)

 おかずラボより------管理栄養士・清水加奈子
 
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春先に聞く「三寒四温」の言葉は、寒い日とあたたかい日が入れ替わるように訪れるさまをいう。
いまは秋らしい涼しさを感じたかと思うと、また暑くなる日々で「三涼四暑」とでも言いたくなる。夏と秋がかわりばんこに遊びに来るような。
空に鰯雲が広がっていたかと思うと、また入道雲に出合う。それでも下へと下へと目を落とすと、草の上には無数の露の玉が光っている。夜の気温が下がり、水蒸気が凝結しやすくなる季節である。しやがんで見ると、小さな水晶玉が懸命に日の光を集めている。
露の美しさが古くからめでられていることは多くの古歌が教えてくれる。〈白露に風の吹きしく秋の野はつらぬきとめぬ玉ぞ散りける〉文屋朝康。百人一首にもとられた平安の和歌には、装飾品の玉が散らばったようだとある。
その美しさは、やがては日の光に消えてしまうはかなさをはらむ。〈秋萩の上に置きたる白露の消かもしなまし恋ひつつあらずは〉弓削皇子。恋に苦しむより、消えてしまったほうがましではないか。そんな万葉の歌は、露におのれを重ねる。
はかない自分の身は「露の身」で、はかないこの世の中は「露の世」である。さすれば昨今の日本の秋のことも「露の秋」と呼びたくなる。夏としか思えない暑い日々が長びき、秋は、つかまえたらすぐに逃げてしまいそうだ。
さわやかという言葉は春にも使いたくなるが、秋の季語である。この季節ならではの外の空気を十分味わいたい。ときにはマスクを外して。

 天声人語より
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東京の街には豆を並べて売る豆屋さんがけっこうあったが、今は築地場外以外ではあまり見かけない。
蚕豆の季節が終わると、枝豆が出てくる。十三夜の豆名月の頃まで、枝豆が食べれる。そのあとは大豆となり、昆布と一緒に煮豆にする。大豆を粉にひけば黄粉。お餅は海苔をまいた磯辺巻きが好きだが、たまには黄粉の安倍川餅が食べたくなる。節分の豆まきで炒った大豆を食べる頃には、そこはかとなく春の気配がしてくる。節分の豆は年の数だけ食べるものだと教えられた。
今年ももうすぐ枝豆の季節だ。
近所のスーパーで玩具のかき氷機を買った。ラーメン屋さんのカウンターに置いてあったようなかき氷機を小さくした玩具で、専用の製氷皿もついている。かき氷を孫たちにごちそうしたいのだけど、どうも怒られそうな気がする。「そんな冷たくて甘いものを食べさせないでちょうだい。お腹をこわしたらどうするの」と。
 それでも、築地場外の豆屋さんで小豆を買いたい。油で小豆をかき氷の上にのせ、五十年以上前に亡くなった父のことを話してみたい。

 作家の口福より-----中沢 けい
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「政治は言葉のアートだ」と言ったのは、コラムニストの故天野祐吉さんだったか。
きのう首相に就任した菅義偉さんの言葉は芸術からは遠いが、アートには技巧の意味もある。官房長官時代、批判を受けるたびに決まり文句を操っていた。
「ご指摘はあたらない」「全く問題ない」との言葉はこれ以上話す気はないというサインで、様々な場面で便利に使っていた。「粛々と進める」は主に沖縄・辺野古への米軍基地移設の話で用いられた。
強い反対にもかかわらず始まった辺野古の埋め立て工事は、軟弱地盤も密から大幅に遅れている。それでも新首相は、官房長官時代の問答無用の姿勢で工事を続けるつもりらしい。総裁選で「見直す」の言葉は聞かれなかった。
世に飛び交う新首相のイメージには二面性がある。一つは雪深い秋田の出身で地方のことをだいじに思う政治家。もう一つは、異論を差し挟むのを許さない冷徹な政治家。どちらが実相に近いのか。沖縄への対応で分かる気がする。
菅語録には忘れていけない言葉がある。戦後、米軍に土地を強制収用されて、基地を押しつけられたのが普天間問題の原点。そう訴えた沖縄県知事へのコメントである。「参道できない。戦後は日本全国、悲惨な中で皆が大変苦労して平和な国を築いた」。
地上戦そして米軍統治。本土とは異なる沖縄の人たちの辛苦を思い、問題に向き合った政治家がかっての自民党にはいた。新首相の師である故梶山清六さんもその一人なのだが。

 天声人語より
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代謝をアップ、ウォーキングで脂肪燃焼。
代謝を高めるために大事なことは、ウォーキングなどの有酸素運動です。読者のみなさんの中にも、歩いている方が大勢いらっしやるでしよう。筋トレで基礎代謝量を上げ、さらに有酸素運動で脂肪を燃やすことで、健康で美しく、疲れにくい体をつくることができる。
ウオーキングは、肥満の解消になるほか、心肺機能が高まり持久力が増す。
▽毛細血管が増え、血流がよくなる。
▽動脈をやわらかくして動脈硬化を防ぐ---
などの効果が期待できる。もっとも手軽で、もっとも高い効果を上げられる健康法といえる。
さまざまな研究で、1日8千~1万歩くらい歩かないと健康効果が引き出せないことが分かってきた。1万歩はハードルが高いので、まずは1日8千歩、1週間で5万6千歩を目指します。多少の「歩きだめ」がききますので、あまり歩けない日があっても、別の日にたくさん歩いていれば補うことが出切る。
まとまった時間をとってウォーキングしなくても、日常生活の短い時間で歩数を稼ぐ方が何かと好都合。ひと駅前で降りる。ちょっと遠くのスーパへ行く、エスカレーターの代わりに階段を使うなど、生活しながら歩数を稼ぎましょう。
ただ、歩くだけで足腰の筋力の低下を防ぐことはできません。併せて筋トレもすることが不可欠です。運動を続けるために、歩数計と、筋肉量がどれくらいついたかを確かめられる体組織計が自宅にあるとよい。

 きょうもキレイより-----筑波大教授・久野譜也
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抱き合わせ販売が成り立つのは、我慢して買う人がいるからだ。
過去の例でいうと、人気だった「機動戦士ガンダム」のプラモデルを売ってもらう条件として、他の売れないおもちゃも買うように言われたという話がある。
1980年代のガンダムブームの頃、つけこまれいしまった子もいたか。きょあで終わる安倍政権を振り返ると、こちらも抱き合わせ販売を狙っていたに違いない。みなが求める景気対策と、自分がずっとやりたかった憲法改正のセットである。
結果として作戦は失敗したが、どうやら別の嫌なものを押しつけられたようだ。それは改憲のように形があるわけではなく「倫理の喪失」とでも言うべきものだ。森友問題一つとっても深刻である。
思い出してみよう。安倍氏が「私や妻が関係していれば、首相も国会議員も辞める」と言った直後に、財務省による公文書改ざんが始まった。発覚すると「贈収賄では全くない」と述べ、刑法に触れなければ問題ないといわんばかりになった。加計も桜も、人々が飽きるのを待つかのような対応だった。
景気対策に限れば、安倍政権は満点には遠いが及第点だったと筆者は考える。「衣食足りて礼節を知る」と言われる通り、経済の安定は重要だ。問題は、「衣食足りるなら、礼節はないがしろにして構わない」という政権の姿勢である。
それでも支持は離れないだろうとおごり、世論とはそんなものだと高をくくる。安倍政権の姿勢を、菅政権は継承するのだろうか。

 天声人語より
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消費者物価指数
8月の消費者物価指数は、生鮮食品を除く指数が前年の同じ月より0.4%低い101.3だった。
下落は3カ月ぶり。

紙面より
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たとえおもちゃであっても、公園で銃を振り回すのは感心できるこてとではない。
しかし、それを理由にすぐさま射殺されるような行為かというと、絶対に違う2014年に米国オハイオ州で黒人少年の身に起きたのは、そういうことだ。
男が銃を人に向けているという通報を受け、警察が駆けつけた。その瞬間をとらえた動画を見ると、パトカーから警官が降り、2秒後には発砲している。12歳のタミル・ライスさんは銃弾を浴び、翌日亡くなった。
「撃った。黒人の男だ。20歳ぐらい。拳銃を持っていた」などと警官は無線で連絡していた。わずか数秒で事態を把握できるわけはない。背景には金神差別があるとして抗議行動が起きたが、撃った無移管は結局、不起訴となった。
日本では短く報じられただけの事件である。いま光があたるのはテニスの大坂なおみ選手の勇気にある行動による。全米オープンで、警察などの暴力により命を落とした黒人の名前を記したマスクをつけた。試合ごとに替え、優勝を決めた日のライスさんで7人になった。
マスクに込めたメッセージを問われると「あなたがどんなメッセージを受け取ったのか。それの方が大事です」と答えた。7枚のマスクは大坂選手がせかいに放った強いサーブなのだろう。それを打ち返すことは、問題を知り、考え、誰かと話をすることだ。
人が人を虐げることは、悲しいことに世の中から消えてなくならない。しかしそれを乗り越える試みは、人間の手で続けられている。

 天声人語より
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想定外
「痛勤日本」から通勤客がごっそり減るとは。
JR、東も西も赤字に転落。

素粒子より
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作家の川端康成は色々エピソードをお持ちの方のようで、あのぎょろりとした目で泥棒を撃退したことがあるらしい。
吉行淳之介が「川端康成伝断片」というエッセーで紹介した話で、川端が寝ている部屋に泥棒が忍び込んできた。
泥棒はコートの内ポケットを探りつつ、まだ眠りについていなかった川端とふと目があった。その瞬間、「だめですか」と言うなり、逃げ出したという。たしかに川端の容貌は、写真で見ただけでも視線の力を感じる。
泥棒を寄せ付けないような厳しい目は、この仕組みには存在しなかったか。NTTドコモの電子決済サービス「ドコモ口座」を通じ、銀行預金が不正に引き出される事件が起きた。怖いのは、ドコモの電話もドコモ口座も使っていない人が、被害にあっていることだ。
何者かが銀行の口座番号などを入手し、勝手に開設したドコモ口座と結びつけたらしい。なりすましを防ぐための監視の目が甘かった。各人が銀行の通帳を確認すべきだというから、おおごとである。
ネットで買い物をすると、誰かに見られている気がする。あなた好みの商品はこれだと購入履歴から推薦してくるのは機械の目だ。なかには悪意ある人間の目もあろう。これまで自分に問題が起きていないとすれば、一種の幸運かもしれない。
ドコモ口座の11日時点の被害は12銀行73件、1990万円だが、全貌も容疑者も明らかではない。それでもドコモはどういうつもりか、このサービスを停止する考えはないらしい。

 天声人語より
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新内閣
人呼んで「安倍さん、お世話になりました内閣」。
実弟・岸氏も入閣。
恩義にあつい苦労人ぶりを演出した菅氏。

 素粒子より
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海外ミステリー史上もっとも有名な被害者がいる。
1926年刊行の『アクロイド殺し』に登場する英国人男性ロジャー・アクロイド。その鮮やかなトリックはいまも輝く。
東京都三鷹市に住む数藤康雄さんは大学院生のとき、その名作で使われている機器に納得がいかなかった。思い切って作者であるアガサ・クリスティー本人に手紙で問い合わせる。まさかの返信が届いたのは1カ月後、文通が始まった。
6年後、会社員になった数藤さんに作家から招待状が届く。キツネにつままれたような気分で英国へ。別荘で会った第一印象は小柄なおばあちゃんが。「お茶や夕食をいただきながら、無我夢中で話した。夢の2日間でした」。
ピンと立った口ひげの名探偵ポアロをひっさげ、クリスティーが作家デビューして今年で100年。『そして誰もいなくなった』『オリエント急行の殺人』など多彩な作品は世界各国で読みつがれ、いまも色あせない。
自伝を読むと、自由奔放な生き方にも引き込まれる。将校と駆け落ち同然で結婚するが、失踪事件を起こす。再婚相手は旅先で出会った14歳下の考古学者。「後戻りはできない。人生は一方通行なのだから」。作中の台詞にミステリーの女王の思いがにじむ。
何を隠そう、当方も小学生のころ、ポアロの名推理に夢中になって以来のファンである。誰がアクロイドを殺したのか、再びページを開きたくなってきた。結末を知っているのに、至高のトリックにもう一度酔いしれたくて。

 天声人語より
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新総裁
お友達に便宜を、ひれ伏す官僚には昇進を。
批判には「こんな人たち」と攻撃を。
「みっともない」憲法。
改正を「私自身の手で」と。
功名心見え見えの下心改憲論。

 素粒子より
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夫婦で表裏1枚という名刺を初めていただいた。長野県諏訪市の酒蔵「本金」の宮坂恒太朗さん、ちとせさん。
小さな蔵を切り盛りするふたりだが、夫の病が進み、妻が常に寄り添うようになった。
全身の筋肉が衰える難病、筋萎縮性側索硬化症を発症したのは、恒太朗さんが31歳のとき。おはしが急に重く感じられ、ビンのふたが開けられなくなった。
江戸中期から続く蔵元で、杜氏として抜群の酒をつくると意気込んでいた。日本酒の展示会で、酒を飲んでいなかったにもかかわらず「飲んで仕事をするな」とお客さんに叱られる。いつの間にか、ろれつが回らなくなっていたことにがくぜんとした。人と会うのもつらくなった。
そんなとき声をかけてくれたのが、諏訪市在住の車いすの画家、原田泰治さん。車いすで入れる店を増やし、街をバリアフリー化していこうと誘われる。「らくらく入店」と書かれた特性ステッカーを作り、スロープ完備でなくても、出入りを手伝う店員がいればOKとした。
運動に参加したことで世界が開けた。「普及のため大勢の前で自分の闘病や思いを伝える。やりがいを感じます」。飲食店のほか、病院や理容店、信用金庫も。ステッカーは54店に広がった。
本金のお酒を一口いただく。素朴で奥深い。取材の間、しつもんにはまず恒太朗さんが声を絞り出して答え、それをちとせさんが伝える。助け合い、いたわり合うふたりが外食を楽しめる店が増えてほしいと切に願う。

 天声人語より
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漁夫の利か
菅官房長官が自民党の総裁選で圧倒的多数で選ばれた。
二階幹事長は今回の総裁選の恩人なので人事で外すわけにはゆかないだろう。
こんな出来レースの総裁選なんかやっても意味がない。
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新型コロナウイルスへの対処「8割減」の根拠は
数学の等比数列は分かりやすく言えば、ネズミ算だ。米国のドラマ『ナンバーズ 天才数学者が1枚の紙を手に取って刑事を驚かす場面がある。
「紙を2回折ると、4倍の厚さになる。もし50回折ればどの程度の厚さになると思う?」。男性刑事が答える。「数十㌢かな」。女性刑事が答える。「いいえ、ビル並みよ」。どちらもはるかに違った。「太陽まで届く。50回は折れないけどね」。
紙を折る作業を人と人との接触に置き換えれば、人類が目の前にしている危機の大きさがうかがえよう。
等比数列が導く最悪のシナリオを逆から見たのが、「接触8割減」理論に違いない。厚生労働省クラスター対策班の西浦博・北大教授が考案した。そもそも紙を折ることさえしなければ、息のできる地表にふみとどまれるということだろう。「8割減」を1か月実行することで感染が収束するとの試算は、理論のうえでは信頼しうる。
ウイルスに勝つ唯一の方策とも言われるが、残り時間はあるようでない。7都道府県への緊急事態宣言から1週間がたった。あと3週、大事に過ごせるかどうか。

 編集手帳より
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夏バテの陰にひそむ鉄分不足
疲れや、だるさが抜けずにいる人も少なくない。一見、夏バテと思える症状の陰に貧血が隠れていることもあり、注意が必要です。
鉄欠乏性貧血が夏になって出てくることもある。
鉄欠乏性貧血は、体内の鉄が不足し、ヘモグロビンがうまくつくれなくなる。体に十分な酸素を運べなくなり、息切れや立ちくらみなど様々な症状が出る。疲れがとれないというだけでなく、微熱が続いたり、爪が薄くなって割れたりするなどの症状があれば、単なる夏バテと油断せず、受診したほうがいい。
夏は、暑い屋外と冷房の利いた屋内の温度差で自律神経が乱れ、胃腸の不調を招いて食欲が落ちることがある。鉄分が不足して貧血にならないようにするためにも、夏こそ、しっかり食べる。
鉄分は、肉や魚、卵、乳製品などの動物性たんぱく質、豆類やホウレンソウ、小松菜などの野菜、海藻などに多く含まれている。毎日の食事のなかでバランスよくとり入れることが大切だ。
ただ、食欲もなく、疲れやだるさのために料理する気力がわかない場合もある。手間をあまりかけず、うまく鉄分をとる工夫を、管理栄養士で医学博士の本田さんに教えてもらった。
本田さんは「鉄分を一気にとろうとせず、こまめに補給していく意識を持つ」と助言する。例えば、鉄分が多く含まれるあさりや干しエビのつくだ煮などを食卓に一品添える。枝豆もお勧めで、飽きたら、さやから取り出してすし酢につけ、トマトとあわせてマリネ風にするのもいいという。
青魚の缶詰を使う手もある。水を入れたペットボトルの中にかつお節、煮干し、昆布を入れてだしをつくっておく。魚の缶詰にだしをあわせてみそをとき、ゴマやシソ、ネギなどの薬味を加えると、火を一切使わずに鉄分が豊富な冷や汁ができる。そうめんのつけ汁にしてもおいしい。

 続・元気のひけつより
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100年前の秋、国中がお祭り騒ぎに包まれた。「国勢調査は文明国の鏡」「調査に漏れては国民の恥」。
そんな標語が街に貼られ、初めての国勢調査を迎える。10月1日当日、人々は家で調査員を待ち構え、繁華街は静まりかえった。
佐藤正広著『国勢調査 日本社会の百年』によれば、当時は日露戦争と第1次大戦わ終え、愛国の気分が高まったころ。国民も「一等国と肩を並べるには欠かせない調査」と受け止めたようだ。
戦前から調査員が各戸を訪ね、住民と対面するのが基本だった。税の交付額や選挙区の区割りなどに欠かせないと政府は言う。質問項目には時代が映る。戦後すぐは引き揚げ経験の有無を、平成に入ると通勤時間を尋ねた。初婚かどうかを問うた年もあり、思わず赤面した。
神奈川県海老名市の大山麗子さんは、半世紀にわたって調査員を務めた。「時代とともにプライバシー意識が高まり、調査を拒む方が増えた。ずうずうしさがないと務まらない仕事です」。大正の昔とは違い、家の中まで国家に踏み込まれたくないという感覚が広まったのか。
5年に1度、21回目となる国勢調査が来週から始まる。対面できない例が増え、さらにコロナ禍も加わった今回は、オンラインや郵送による非接触型の回答が推奨されている。
統計調査は続けてこそ意味があろう。それでも、そのやり方は柔軟に変えていかざるをえない。100年先の人々は、いまの私たちの質問と方法のつたなさに赤面するのだろうか。

 天声人語より
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筋肉とアミノ酸。高齢者はたんぱく質を意識して摂取しょう。
加齢に伴う筋肉量と筋力の低下を防ぐためには、日々の食事でたんぱく質を十分に摂取することが鍵を握っています。最近では、たんぱく質を構成するアミノ酸のうち、筋肉を作るのに重要な役割を果たす種類も分かってきました。
 筋肉は合成と分解が繰り返され、そのバランスで筋肉量が維持される。だが、高齢者は筋肉を合成する力が低下するため、バランスが崩れて筋肉量が減ってしまう。一般成人が1日に必要なたんぱく質の量は、体重一㌔グラム当たり0.8㌘。だが、高齢者の場合は1㌘程度を取った方が良いそうだ。
BCAAと呼ばれる、ロイシン、イソロイシン、バリンというアミノ酸が重要だ。特に、体内でロイシンの濃度が高まると、筋肉の元になるたんぱく質の合成が進むことも分かってきた。
筋肉量と筋力が低下した「サルコペニア」の状態にある80歳ぐらいの高齢者155人を対象に、アミノ酸と運動の効果を検証した。運動に加えてロイシンを高配合したアミノ酸をサプリメントで取る群、運動だけ群、アミノ酸を取るだけ群、座学の健康教育だけ実施した群、の4群に分けて3カ月後に効果をみた。すると、健康教育群以外では下肢の筋肉量が有意に増加。ただし、運動をした2群では筋力も高まったが、アミノ酸を取るだけの群では高まらなかった。
高齢者は、歩行が不自由になると社会活動が低下するなどの悪循環に陥るため、特に筋力の低下予防が重要だ。「アミノ酸を取るだけではだめ」、運動を心がけるように勧める。
 ロイシンは牛肉の赤身や鶏のむね肉、納豆などに多く含まれ、食事で十分摂取できる。ただし、「若い時より食べる量が減っている高齢者は、意識してたんぱく質を取るひつようがある」。
サプリメントで補うことも効果的だ。

 続・元気のひけつより
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セ・パを通じ、最速のリーグ優勝はちょうど30年前の巨人である。
快挙を報じる9月9日付の本紙朝刊の見出しは、「なあ~んだ今年のプロ野球」「味気なかったシーズン」。あまりの圧勝に冷えたファン心理を伝える。
しかし、ふりかえれば最終盤まで見どころが多かった。首位打者争いはしれつで、野茂茂雄さんら新人の活躍も忘れがたい。日本シリーズでは巨人が4連敗するという驚きも。勝負の世界は一寸先すら見通せない。
さて、こちらの勝負はどうか。自民党総裁選がきのう始まった。元幹事長は「納得と共感」を掲げ、政調会長は「文壇から協調へ」を訴える。優位が報じられる官房長官が誓うのは「首相の継承」。立ち位置は三者三葉だった。
こと語り口に限れば、官房長官はやや朴訥な印象か。意に添わぬ官僚を更迭するなど強面ぶりが伝えられるが、昨日の名乗りは「雪深い秋田の農家の長男」。たとえるなら、甲子園を沸かせたわけでも、ドラフト1位でもない政治人生を強調した。
「大臣は努力すればなれる。党三役はすごく努力すればなれる。でも総理総裁は努力だけではなれない」。田中角栄元首相のことばだ。禅譲や後継指名など何の保証にもならない政治の裏面を知り尽くした人ならではの深みがある。
勝敗は揺るがないとしても、この総裁選、早々と目をそらすのはもったいない。良くも悪くも党の看板打者として脚光を浴びる3人である。だれが日本の顔にふさわしいか、よくよく目を凝らしたい。

 天声人語より
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野党の合意
「立憲VS自由」で、民主政治に緊張をもたらすか。
「多弱」が、ようやく固まりに。
国会論戦はそっちのけか。
「総選挙は10月」と防衛相。

素粒子より
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飛び込んでみると、台風の目の中は静穏で暖かく、乾いた世界だった----。
3年前の秋、日本を直撃した台風に小型機で突入し、観測した名古屋大学教授の坪木和久さんが目の内側を活写している。
著書『激甚気象はなぜ起きる』によると、分厚い雲の中を飛行中、いきなり視界が開け、眼下に荒れ狂う海が見える。観測装置を投下し、気圧や風速など詳細なデータを収集した。
日本近海を含む北太平洋西部では、かつて米軍が台風を航空機から観測していた。それが途絶えた30年間の間にじわじわと増えた猛烈な台風を正確に予測するため、直接観測に乗り出した。それでも昨年、本紙の取材に「制度のよい気象情報は大事だが、主位的な非難の方が重要です」と述べている。
九州にはげしい雨や風を浴びせた台風10号。その衛星写真の中央には丸く巨大な目が映っていた。残念ながら、またしても犠牲者が出てしまった。そんな中、特筆すべきは九州や中国四国で20万人を超す方々が避難したこと。被害の拡大を抑える上で、早めの呼びかけが功を奏したらしい。
「大きく成長した台風の目は、恐ろしい悪魔のよう」。宇宙飛行士油井亀美也さんが地球の外から見た感想だ。自著『星宙の飛行士』に記した。長野県でレタスを育てる父親を気遣い、「畑が気になっても見に行かないで避難して」と宇宙から電話をかけたそうだ。
日本列島が地球のこの位置にある限り、台風の目は避けられない。肝心なのはやはり早め早めの避難である。

 天声人語より
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少年法
じわり厳罰化が進む。
18、19歳も起訴後は実名報道が可能な大人扱いに。

 素粒子より
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相手は13歳の自分と同じ年代の男子。オンラインゲームを通じて知り合い、チャット機能で会話を重ねた。
初めて会ったのは8カ月後のこと。自宅近くで待ち構えていたのは、想像とはまるで違う38歳の凶暴な男だった。
米東部で18年前に起きた誘拐事件の被害少女が、成人後、地元ラジオ局に語った証言である。見知らぬ街へ車で連れ去られ、4日余り監禁された。彼女はその後、同じような行方不明の少年少女を救う活動に身を投じている。
オンラインで子どもを誘い出す事件が後を絶たない。今度は横浜市で小4の女の子が誘拐された。逮捕された男はゲームを通じて知り合ったと供述している。2日半後、無事に保護された。
男の自宅付近をきのう尋ねてみた。東京・葛飾の静かな住宅街の一角。白い2階建てで、雨戸が閉められている。近くには菜園が広がり、隣家から子どもの笑い声も。詳細は捜査を待つほかないものの、誘拐という凶悪事件の舞台とは似つかわしくないように思われた。
「ストレンジャー・デンジャー」とは、米国で「見知らぬ人を見たら危険と思え」と教える言葉だ。冒頭の誘拐事件の少女もふだん、両親のその教えをきちんと守っていたという。それでもデジタル空間では危険な誘いを見抜けなくなってしまう。
横浜の女の子にとっても、容疑者は顔こそ知らないけれど、友達という感覚ではなかったか。「見知らぬ人を見たら危険と思え」に代わる、デジタル時代ならではの標語がほしい。

 天声人語より
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二階幹事長
田中角栄氏を抜く。
国会答弁なき権力者。在職最長に。
いつまで続く。

素粒子より
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敗戦直後の日本に降り立った米占領軍のクロフォード・サムス大佐はいきなり頭を抱えた。
蚊が多く、街には浮浪児。何より天然痘など感染症の多さに驚く。公衆衛生部門の長として、保健所改革の難事業に乗り出す。
保健所は戦前からあったものの、大佐の目には診療所でしかなかった。東京・杉並に初のモデル保健所を開く。個々の患者の診察ではなく、地域の公衆衛生を担う大切な役所であるべきだ。そう説いて、各地に同様の施設を増やす。
「サムス大佐が帰国すると、たちまち人員も予算も削られた。『保健所たそがれ論』がしきりに言われました」。そう話すのは浜松医科大教授の尾島俊之さん。愛知県内で保健所長を務めた経歴を持つ。それでも戦後の保健所は結核を減らし、乳児の死亡率を下げるなど功績をあげた。
尾島さんは、近年では1994年の法改正が転換点だったとみる。検診や相談が市町村に移管され、保健所の統廃合が進む。その数いまや469カ所。法改正前のほぼ半分だ。そこに新型コロナが襲いかかった。
入院先を探したり濃厚接触者を特定したり、都市部では人手不足に陥った。激務のあまり給食を余儀なくされた人もいる。退職者や他の部署からの応援を得て何とか持ちこたえていると聞く。最前線での連日の奮闘には頭が下がる。
保健所がこれほどの注目を浴びるのは占領期以来かもしれない。ふだん地味ではあっても、いまだからこそ、その大切さとありがたさが痛いほど身にしみる。

 天声人語より
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台風からの避難
20万人以上が避難。
今回の行動は「空振り」ではなく次に備える「素振り」だった。
早めの対応こそが防災の基本と肝に銘ず。
〈颱風の去って玄界灘の月〉中村吉右衛門。

 素粒子より
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フランス文学者の奥本大三郎さんにとって、最も古い記憶の一つが、父親が捕まえてくれたトンボだという。
逃げようとして、ぶるぶるともがいていたその虫のエメラルドグリーンの大きな目が、こちらをじっとにらんでいた。
「三歳の私はたちまち、一種の呪文をかけるような、虫の眼の魔力にとらえられ、その世界に引き込まれてしまった」と、自伝エッセー『蝶の唆え』にある。昆虫少年を経て昆虫成年となり、ファーブル昆虫記の完訳も成し遂げた。
ものごとの細部を捉える視点を「虫の目」と言う。実際の虫の目をまじまじと見たのは小学生の頃だったか。「虫の目」で虫たちを見つめてきたのが、かつてのジャポニカ学習帳の昆虫写真だった。
虫の大写しが苦手な子もいるとして、8年前に姿を消し、植物写真で表紙を飾ってきた。それが最近になって復活したとの記事がおとといの勇敢にあった。新シリーズのカミキリムシの顔は、なかなか精悍である。
虫たちの世界に、宇宙を感じることがある。雑草を引き抜いたら、図らずもアリたちのすみかを破壊してしまったとき。野菜の花や茎に暮らす小さな小さな虫たちを見るとき。自分の中にある遠近感が揺さぶられる気がする。
拡大鏡で昆虫を見る。その意味について、虫好きの解剖学者、養老孟司さんが「虫を百倍にするということは、世界を百倍にしたということなのである」と書いていた。大自然。地球環境。そんな言葉の重さを感じさせてくれる小さな命がある。

 天声人語より
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台風
つらそう。
締め切った部屋で猛烈台風をしのぐ。
そのとき停電で空調もないなんて。
避難所もたいへんだ。
「3密」防止で定員超え相次ぐ。

素粒子より
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フランスの思想家モンテスキューは20年の歳月をかけて、大著『法の精神』を欠いた。
終盤には視力も失われていったようで、「私の著作は、私の力が少なくなるにつれて大きくなります」と手紙にしたためた。
権力の乱用を防ぐため、立法、司法、行政の三権は相互に独立すべきだ。そんな内容を持つこの本は、1748年に出版されると評判になり、英訳、イタリア語訳も現れた。米国でも読まれ、合衆国憲法に生かされた。
多くの近代国家の原理になってきた三権分立だが、いま時計の針を巻き戻すような動きが香港で起きている。林・行政長官が「香港には三権分立はない」との考えを明らかにした。
中国政府の意向が働く行政が、議会や裁判所より上に来るという宣言である。完全な民主主義はない香港だが、それを補うように「法の支配」「法の下の平等」があるというのが市民の誇りだ。踏みにじられてしまうのか。
香港国家安全維持いはんようぎで逮捕された民主活動家の周庭氏によると、昨年夏に日本経済新聞に出したという意見広告が容疑の証拠として示されたという。法制定より前の事実が罪になるなら、法の支配は風前のともしびだ。国際社会に支援を求めたことで裁判にかけられるなら、問題はすでに私たちの足元に及んでいる。
司法権力が行政権力と一体になったら、何が起きるのか。モンテスキューは「裁判官は圧政者の力をもちうることになろう」と書いた。

 天声人語より
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シニア世代は筋トレを、今こそ筋肉を鍛えて強く。
筋肉は30歳を過ぎた頃から年約1%のペースで減っていく。筋肉が減れば、基礎代謝が落ちてエネルギーを使う量も減少し、脂肪がたまって肥満につながりやすくなる。筋肉がやせ細れば、介護が必要な状態につながりやすい転倒や骨折のリスクも高まる。
 一方、高齢になっても、筋肉は鍛えれば強くすることができる。筋肉を動かすには酸素が必要。酸素を取り込もうとすることで、心臓や肺も元気な状態を維持できる。筋肉は脳からの指令で動くので、脳機能も刺激することができる。これが、筋トレによる「好循環」だ。
筋トレの効果を上げるためには、食事にも気をつけたい。最低でも「体重グラム」分のタンパク質をとる必要がある。体重67㌔なら67㌘のタンパク質が必要だ。豆類や乳製品、肉類とバランスよく食べることが大切だ。「筋肉は24時間『成長』する。朝食を抜くと、たんぱく質不足になりがち」。

 元気にキレイにより
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経済学者のケインズは、株式市場をある種の「美人コンテスト」に例えた。
そのルールは、参加者が自分の好みで投票するのではなく、誰が選ばれるかを当てるというものだ。自分の判断より、他のみんながどう判断するかを考えることになる。
そうやってうまく勝ち馬に乗れた投資家が得をするのが、株の世界なのだろう。同じことは今回の自民党総裁選でもいえそうだ。菅義偉官房長官への派閥の支持が、雪崩のように集まった。
もしも負ける側につくと、株で大損するように冷や飯を食うことになるから、みんな必死だ。逆に勝川にいれば、政府や党のポストなどの配当も期待できる。政策論争を待つことなく、素早い投資行動がなされた。
価値が見えたところで菅氏の記者会見が開かれた。ほとんどの課題で「安倍政権を継承し、前に進める」とだけ語っていた。何も変わらないから安心して下さいというメッセージは国民向けか、それとも議員向けか。
今の政権の続編だとここまであっけらかんと言う総裁候補も珍しい。とすればその体質も引き継ぐことになるか。忖度がはこびる強権。情報公開や記録をないがしろにする秘密主義。そんなやり方は反省し改めると、菅さんの口から聞きたかったのだが。
さてこの総裁選相場、うまいこと操った人たちがいるようだ。たとえば二階俊博幹事長は早々と菅氏の支持を決め、勝ちやすいルールを選んだ。残念ながら相場操縦が罪になるのは兜町のせかいであって、永田町ではない。

 天声人語より
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紫外線から肌を守る。シミやシワ、炎症を防ぐ。日焼け止めを活用し、ビタミンD不足にも注意を
日焼け止めの対策で重要なのは「量」と「塗るタイミング」だ。
量は、顔全体では、乳液状ならば500円玉ぐらいの量が必要。また、角層に浸透するまでの時間が必要で、外出する15~20分前には塗り終えたほうがいい。さらに汗で流れるだけでなく、汗と混じるだけでも効果は下がるといい、通常の屋外の環境下では2時間ほどしかもたないという。
だから、日焼け止めだけで完璧に肌をガードするのは現実的ではない。帽子や日傘、衣類、UV手袋、サングラスなどを補助的に使って保護することが大切だ。顔はパウダーファンデーションを塗れば、長袖の服を着るのと同じような効果があり、肌を紫外線からブロックしてくれる。
 一方、紫外線は「悪者」というわけでもない。紫外線は皮膚でビタミンDをつくり、骨を強くする。過剰な紫外線対策をすると、ビタミンD不足に陥るおそれがある。成長期の子どもや、骨粗鬆症のリスクのある高齢者らには、両手のひらほどの面積で一日20分くらい紫外線にあたることが進められる。
その意味でも、紫外線対策をするならば、食事でビタミンDをとることを意識したい。魚やキノコ類に多く含まれている。
サバやイワシなどの缶詰。保存がきいて簡単に摂取でき、小骨もあるのでカルシウムも一緒にとれる。キノコは2~3時間以上、半干しの状態にしてから調理すると、エルゴステロールという成分がビタミンDに変わって豊富になる。干しシイタケやキクラゲもおすすめという。

 元気にキレイにより
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趣味は、銀行での記帳記入。エッセイストの阿川佐和子さんのそんな言葉がだいぶ前のアエラ誌にあった。
背景には、かつて父親から「誰のおかげでけっこうな暮らしができると思っているのだ」と言われた悔しさがあるらしい。
自分で仕事を始めてみて、お金を貯めることの楽しさを知った。通帳に刻まれていく数字は、自立の証しでもあったか。考えてみれば貯金通帳は、お金から見た個人史、家族史でもある。過去の通帳をすべて保存している方もいらっしゃるか。
銀行口座に付きものと思っていた通帳が、やがては消えそうな雲行きだ。みずほ銀行では来年から、新たな口座を開く時に神の通帳を求めると1100円の手数料がかかるようになる。70歳以上は無料という配慮はあるが、紙ではなくウェブの通帳を強く促すものだ。
理由は経費削減で、他行にも追従の兆しがある。古代史をひもとけば、紙以前に使われた木簡には、コメなどの帳簿も記されていた。出納の記録がいかに大事だったか。通帳のたそがれは、それなりの歴史的事件かもしれない。
知らず知らずのうちに個人史を刻むモノは色々ある。予定を書き込んだ手帳だったり、その時々に好きだった音楽CDだったり。しかしそれらも、スマホの予定表や音楽配信に取ってかわられつつある。通帳の扱いも大きな流れの中にあるのだろう。
デジタル化は止められないし、便利になるのはいいことだ。それでもちょっと寂しい気がすると、紙の日誌には書いておこう。

 天声人語より
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自民党の総裁選
やればできたね党員投票。
大半の地方組織で予備選実施へ。
地方重視はタテマエで、ホンネは地方軽視の党本部。
あるときは議員や官僚を人事で従わせる強面。
あるときは地方出身の「令和おじさん」。
菅・多羅尾伴内の真の顔は。

素粒子より
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明治初めに米欧を訪れた岩倉使節団は、西洋文化の一つとして公園にも注目した。
公式記録』米欧回覧実記』に「西洋人は外に出て人々と交際することが好きであり、それだからこそ小さな町にも必ず公園が設けられている」と記した。
一方で東洋人は自宅でくつろぐのを好むから、庭をつくるとも述べている。文化比較の当否はともかく、公園は近代都市にはかかせないと明治国家の担い手たちは考えたようだ。
東京・日比谷などにできた初期の公園は、鹿鳴館などと同じく欧化政策の一つだったのだろう。しかし1923年9月1日の関東大震災で、別の有効性に気づかされる。公園の多くが避難所として、地震の引き起こした火災から人人の命を守った。
その後の復興計画で、隅田公園など三つの復興大公園、さらには52の復興小公園がつくられた。小公園は遊具などを備えたこどもの遊び場で、学校の近くに設けられた。その多くは今も地元で親しまれている。
首都を襲った災禍を忘れぬようにと定められたのが、きょうの防災の日である。防疫の話ばかりが続く昨今だが、天災がコロナ禍を避けてくれるわけではない。もしものときに自分の身を守ってくれる広場や空間はどこか。改めて思い起こしたい。
関東大震災を機に前に進んだのは、公園に限らない。正確な情報が伝わらず、デマが飛び交った反省から、ラジオの放送開始が急がれたといわれる。過去にあった苦難を思いつつ、糧にできれば。

 天声人語より
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自民党の後継争い
信念や良し。
何が当たり前かを見極め、大胆に実行する。
ならば菅さん、行き詰まった安倍政治の清算から。
新鮮と言えば失礼か。
中身はさておき、問いと答えがズレない語り口。
しゅしょうらの長広口やご飯諭法に慣れた耳に。
昨今の派閥領袖は大変だ。
3人並んで「我が派にポストを」と大口空けて。
腹をすかせたツバメのヒナのように。

天声人語より
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直木賞作家の今東光が参議院全国区に立候補したとき、選挙事務長を引き受けたのが友人の川端康成だった。
ノーベル文学賞を受賞する数カ月前のことである。当選が決まった直後の弁が当時の文芸春秋にある。
有名人候補が頼りにするのは組織票というより「浮動票」だが、その呼び名に川端はかみついている。「有権者に無礼極まる、無神経極まる」言葉であり、「自由票」「独立票」と改めるべきだと。指示してくれた人への敬意なのだろう。
さて目下の自民党総裁選でいうと、自由票、自主票に近いのは、全国の党員・党友による投票であろう。国会議員票と違い、派閥の論理に必ずしも縛られない。しかしそんな自由さを怖がっている人たちが、党の中枢にはいるようだ。
党員らには投票させず、国会議員中心の総裁選とする案が有力になっている。コロナ対応のなか、政治空白を避けるためという。次の内閣まで責任を果たすといっていた現首相はじめ、副総理、閣僚は怒るべきではないか。自分たちの存在は空白なのかと。
外野からとやかく言いたくなるのは政治が面白くなってほしいからだ。党員票を獲得すべく政策を掲げ、説得に尽くす政治家たちの姿が見たい。現首相のお墨付きがどうとか、派閥の支持がどうとかではなく。
票が読めなくなるような政策論争よりも、派閥の頭数を数える方が楽。それが党重鎮の方々のお考えか。楽々と数えられてしまう議員の皆さんも、よく考えたほうがいい。

 天声人語より
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安倍政治を受け継ぐ
まずは幅広い声を聞こうとしない姿勢から。
党員投票を省略。
「政治の空白は許されぬ」とは口先だけ。
なぜならば、国会を11週間も閉じたままに。
ホンネはあなたが怖いのです。
石破さん、己を信じて。

素粒子より
7月は大雨、8月は酷暑、9月は台風に警戒を。
温暖化が日本の気候を凶暴にする。
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戦時下の食糧不足の話に接するたびに思い出す写真がある。
国会議事堂の真ん前が掘り起こされ、畑になっている。クワを手にする男たちのなかには上半身裸の人もいて、暑い盛りを思わせる。
食糧増産の掛け声の下、ありとあらゆる土地にイモなどが植えられた。敗戦後も食糧事情の悪化は続き、焦土を掘り起こしてでも作物を育てた。その頃の短歌が『昭和万葉集』にある。〈非力にて何事もなし得ざりしかば直ぐなる胡瓜生らしめむとはする〉藤原咲平。
せめて土に向かい、まっすぐなキュウリを。それは欠乏のなかの慰めでもあったか。戦中戦後とは比べるべくもないが、このコロナ禍も土と向き合う人を増やしたようだ。
種苗会社の最近の調査によると、家庭菜園で野菜などを育てている人のうち、この3月以降に新たに始めた人が3割に上ったという。外出がままならず家にいる時間が増えたことも影響したのだろう。かく言う当方もこの春から土に親しむようになった。
キュウリの成長がこれほど早いとは知らず、育ちすぎの実をいくつも取った。一方でトマトは真っ赤になるまで何日も待たされる。野菜にはそれぞれリズムがある。スーパーに同じようなものがいつも並ぶことが、不自然にも思えてくる。
外食が減り、料理することが増えた方もいるだろう。手作りマスクをきっかけに、手芸に目覚めたという方も。何でも買うのではなく、つくる楽しみに気づく。そんな動きを思うと、世の中悪いことばかりではない。

 天声人語より
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総裁選
派閥、密室、談合、○○潰し、勝ち馬に乗る、はしごを外す、冷や飯を食う。
古き永田町政治がゾンビのように。
党内の根回し=裏芸はお見事。
だが首相には国民への説得力=表芸が要る。
「批判は当たらぬ」「問題ない」だけでは通りませんよ、菅さん。

久々に天然の涼気で快眠。
さあ9月。
〈暑にまけて残暑にまけて萩の花〉松本たかし

素粒子より
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「いかなる政策を実行するにせよ、常に民意の存するところを考察すべし」。
ちょうど100年前、首相の座にあった原敬の言葉である。平民宰相はそう訴え、教育や鉄道の充実に尽くした。
この名言を2年前、演説で引用したのが安倍晋三首相だった。党総裁選で3選を果たした直後のこと。当時の映像を見ると目に力があり、口元には自信がみなぎっていた。
きのうの会見はまるで対照的だった。張りを欠く声で、「志半ば」「悩みに悩んで」「断腸の思い」。17歳から悩ませてきた持病を克服できなかった無念がにじんだ。
歴代最長の在任7年8カ月。株価を上げ、五輪を招致し、改元をつつがなく終えた。だが長期政権の弊害が目立つようになり、せっかくの業績を吹き飛ばす。民意はどこへやら、首相に近い人物があれやこれや厚遇を受ける疑惑がいくつも浮上。「女性活躍」「人生100年時代」など看板政策は看板のままで終わった。
さて後継選びはどう進むのか。前任者が「一強」の場合に思わぬ混乱が起きるのは、政界に限った話ではない。たとえば1990年代、東京・上野動物園のサル社会。13年半もの間、権力の頂点にあった「ロン」が退陣すると、跡目争いがもつれにもつれ、権力に空白が生じたと聞く。
沖縄や拉致といった課題が残された。何よりコロナ禍のまっただ中である。収束に向けて陣頭に立つべき首相選びで混乱しているよゆうなどない。そして願わくは、民意に寄り添うリーダーを迎えたい。

 天声人語より
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