2020年07月の記事


コロナの続き
コロナに夏休みはない。
だから早く国会を開いて。東京医師会の要請にうなずく。
失業者が4万人を超えた。
休業・時短の要請も相次ぐ。
で、首相はどこで何してる?

素粒子より
岐阜と沖縄では県独自の緊急事態宣言を発令した。
東京はなぜ出さないのか?
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「鬼才」「風雲児」゜異端の貴族」「奇装族の元祖」----。
若かりしころ、服飾デザイナー山本寛斎さんを紹介する記事は、決まって派手な形容句が躍った。極彩色の服に身を包み、芸能人のようにポーズを決めた。
「日本一という評価では不本意なんです」。衣装を瞬時に変える歌舞伎由来の演出でロンドンのショーを成功させる。27歳にして名が立ち、デビット・ボウイら有名人からステージ衣装の注文が来た。
意外だが、不遇な少年時代を送っている。両親が離婚したのは7歳のころ。幼い弟ふたりを連れ、父の郷里高知へ。出迎えはなく、児童施設に預けられた。空腹に耐えかねて、月光を頼りに畑でサツマイモを掘り、生のままかじったこともある。
自他ともに認める「目立ちたがり屋」。大勢の視線を浴びると高揚すると気づいたのは、気゜府県内で暮らした中学、高校時代。応援団長として、野球やラグビーの試合会場で、自校生1500人の気持ちを一つにまとめ上げていく快感に酔った。
きのう訃報に接し、自著『上を向いて』を開く。30歳で挑んだパリのショーが酷評され、倒産の危機に直面したことなど、筆致には飾りがない。「私は人よりも感情の起伏が激しいので、山は険しく、高く、谷もことさら深いように感じてしまう」。自己分析も冷静である。
山と谷の多い人生を歩んだが、どこへ行っても、言葉の通じぬ相手とも、祝祭気分を分かち合う。人、街、時代を極彩色で輝かせた76年の生涯だった。

 天声人語より
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日本の問題
75年前の「黒い雨」。
国の線引きは不合理だった。
援護行政を断罪した判決は重い。

ついに岩手県でも感染者。
いま一度、危機感の共有を。

けさ、青く、かれんな露草が道端にあり。
〈そこしれぬ長雨となり蛍草〉川上梨屋

 素粒子より
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ペロポネソス戦争は紀元前5世紀に30年近く続き、古代ギリシャを疲弊させた。
歴史家トゥキディデスは「覇権都市スパルタが、アテネの勃興に恐怖を覚えたのが戦争の真の原因」と解き明かした。
ここから生まれたのが「トゥキディデスの罠」という言葉である。ナンバー2の国が勢力を伸ばすと、ナンバー1の国は不安に陥る。偶発的なもめごとから戦争に突入してしまうことを指す。
米国際政治学者グレアム・アリソン氏は、現在の米国の対立を往時のスバルタとアテネになぞらえる。過去500年間の戦争を分析し、覇権勢力と新興勢力が対立した16事例のうち実に12のケースで開戦に至ったと指摘。戦争を回避できた4件の知恵にこそ私たちは学ぶべきだと訴える。
米国が先週、テキサス州にある中国総領事館を閉鎖に追い込んだ。「スパイ活動の拠点」というのがその理由。対抗措置として中国側も、成都にある米国総領事館を閉鎖せよと迫る。混迷は深まるばかりだ。
「大使館の数は政治力を示し、総領事館の数は経済力を映す」。外交の世界でよく聞く言葉である。在外公館の数を比べると、中国は大使館でも総領事館でも米国を抜き、首位に立つ。総領事館の閉鎖となれば、進出した企業や駐在員とその家族、留学生たちにも多大な炉いわくが及ぶだろう。
何かにつけて、「目には目を」の報復に走る両国の姿を見ていると、いよいよ不安が募る。トゥキディデスの罠に陥らぬよう双方を説得するすぺはないものか。

 天声人語より
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コロナの感染者数は
きのうの感染者の7割強は「東京以外」。
あの「東京外し」の意味を問うかのように。

素粒子より
元は東京からが大多数と思われる。
東京には宣言を出すべきだ。
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化け物の話を一つ、出来るだけきまじめに又存分にしてみたい----。
日本の民俗学を開拓した柳田国男の『妖怪談義』はそんな魅力的な一文で始まる。仕小欄もきょうは似たような気分だ。
聞くところによると最近、ヤバケたちは困っているらしい。新型コロナとの共生を迫られる時代。お化け屋敷も例外ではないからだ。遊園地などの感染予防ガイドラインによれば、人間とはなるべく離れ、大きな声も要注意。
これでは誰も怖がらない。何とかならないか。お化け屋敷プロデューサーの岩名謙太さんが思いついたのは3密回避のドライブイン方式。車内で窓越しにオバケに襲われるとの演出だった。今月初めに都内で始めると、恐怖映画に入り込んだような感覚だと話題になり、予約が殺到した。
コロナ禍にお化け人気。少し不思議な気がするが、社会不安が高まればホラーがはやるとの説もあるらしい。「恐怖を感じながら、みんな死に関心がある。だから怖いものが気になるのでは」と岩名さん。
確かにお化け屋敷とは死の世界に触れる疑似体験。死ぬとは何か。オバケとは何か。答えのない難題を考えていくと、お前はいま、いかに生きているいるのか、との問いをオバケから突きつれられている気にもなる。
きょうは幽霊の日。お岩さんで有名な『東海道四谷怪談』の初演の日にちなむそうだ。あなたは霊の存在を信じますか。4年前のアンケートで「はい」は49%。理由のトップは「否定する理由がない」だった。

 天声人語より
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コロナ対策
筋が違う。
風営法や食品衛生法でコロナ封じなんて。
早く国会で、対処法の協議を。
えっ、さらに8千万枚の布マスクを配る⁈
だれがどうみても血税のムダ遣いでしょ。

素粒子より
菅官房長官は有意義である、と答弁している。
どこか内閣と国民との考えに隔たりがあるのではないか
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本当ならこの朝刊の1面は、東京五輪のかいかいの写真が鎮座していたはずだ。
延期になり、きょうから363日後に迫るスポーツの祭典。カウントダウンが始まったのに、むしろ「祭りのあと」のような気分になるのはなぜだろう。
実現の条件を考えるにつれ、憂鬱になる。まずはワクチンが必要だが、治験に成功し生産が始まったとしても、各国の医療従事者や疾患のある人が優先されるべきだろう。選手や観客に行き渡るには一体どれだけの量がいるのか。
楽観できない事態を反映するように、一昨日の紙面にあった内外の選手たちの言葉が重い。「無観客でもいいから世界一を決める場所が欲しい」との願いがあり「中止になっても仕方がない。みんなの命が大事」の声がある。
南アフリカのトライアスロンの選手は、地元のプールが閉鎖され、自宅の庭の小さなプールが頼りだ。「コロナの影響で準備ができず、差が生まれれば不公平になる」。選手たちが思い思いに力を高めていくような環境からはあまりに遠い。
ペロテット著『古代オリンピック』では、古代の練習風景が再現されている。選手の多くは10カ月前から、各地でコーチと一緒に練習に専念。鎧や兜をつけてトラックを走り、武具を重くしていく訓練法もあったらしい。真剣さは今も昔も同じだろう。
世界の感染者が1500万人を超えるなか、主役である選手たちが戦いに備える環境はあるのか。政治的なメンツやスポンサーの都合よりも考慮すべき事情である。

 天声人語より
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コロナの現実
非正規だけじゃない。
コロナ過で。、正社員切りも続々。
「命の危険がある暑さ」をマスク姿で迎える夏だ。
そろそろ、熱中症対策を万全に。

素粒子より
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「私の命令に従うな」ともしも命じられたら、どうすればいいのか。
命令に従わないという命令を守ることが、すでに命令違反かも。相反するめいれいや要求に直面する時に生じる心理状況を「ダブルバインド」という。
もとは精神病理学の概念だが、日常生活にも応用できる。親から「もっと大人になりなさい」と「子どもらしくしなさい」を同時に言われる場合。どっさり仕事を課せられているのに「残業せず早く帰れ」と会社から命じられる場合。
矛盾のなかでストレスばかりがたまってしまう。さて目下のコロナ過で、私たちは深刻なダブルバインドにさらされているようだ。一緒に対策にあたっているはずの政府と東京都から発信される内容があまりに違う。
「医療提供体制も逼迫していないので、緊急事態宣言を発する状況ではない」と安倍首相は言う。しかし東京都から現状分析を任された杏林大病院の山口芳裕氏は「国のリーダーは『東京の医療は逼迫していない』と言うが、誤りだ」と訴える。
政府は観光支援事業でお出かけを促すが、都は不要不急の外出を控えるよう呼び掛ける。そうこうするうちに感染は東京に限らず広がり、昨日は全国で新規感染者が900人を超えた。矛盾は解消ではなく、拡大に向かっている。
何が真剣に受け止めるべきか議論で、何が偏った発信か。判断を全てむこちらに丸投げされるのは酷である。それでも自分で考え、自粛するしかないのか。足して2で割るわけにもいかないし。

 天声人語より
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理想的な健康長寿の姿、それに近づくための心の持ち方
まず「健康」という言葉そのものについて考えます。「健」の字には、建物の「健」が含まれます。地震で倒れない、しっかりした建物を建てるように、「人間の体を健やかに保つにも、強い土台が必要だ」と解釈できそうです。
次に「康」というと、260年続いた江戸幕府の礎を築いた、徳川家康の名が思い浮かびます。「啼くまで待とうホトトギス」と詠んだ、という逸話があるほど、家康は気長で心に余裕のある人物だったと言われています。漢和辞典を調べると、康には「すこやか」「やすらか」といった意味があるようです。健やかに、安らかに。気長に、余裕を持って。そんな心の持ち方が長生きのコツでしょうか。「人生50年」と言われた時代、家康は70年以上、生きたことが分かっています。
では、長生きしたら、毎日をどう楽しむか。「今までやったことがないことをやってみる」。それに尽きます。挑戦するかしないか、迷う前に、「新しいことに挑戦する毎日」を習慣化してしまえばいいのです。

 あるがまゝ行くより---日野原重明
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筒井康隆さんの短編小説「幸福の限界」に、奇妙な海水浴の場面がある。
砂浜は前も後ろも人、人、人の波で、足を踏み入れると、もう引き返すのは不可能。「立ち止まらないでください」のスピーカー音にあわせ、群衆は海に向かって黙々と歩く。
主人公の男は、人間の汗で温かくなった海に腹まで浸かって、初めて気づく。このまま押されて前進を続け、水深が背丈を超えたら一体どうことになるのかと。しかし、その時にはもう遅かった。
描かれているのは、誰もがレジャーを求め、芋洗い状態になった浜辺の戯画である。この夏は海に行けない方も多いだろうから、憂いさ晴らしにでもと思ったのだが、いかがだろう。感染防止のため海開きを断念する海水浴場が全国で相次いでいる。
屋外なのに心配しすぎではという気もするが、混雑のひどい浜辺もあるし、海の家で3密が避けられないと聞けば仕方がないか。空いていて好都合だと、勝手に泳ぐのは禁物だ。監視員がいないために危険度が増すという。
かつて商船学校にいた詩人丸山薫さんには海の詩が多い。「海風」では、波をもたらす風を人間に見立て、〈そこに誰かが立った〉とつづる。〈彼には形がない/ただ 泡の瞳だけをしてゐた/そしてまつすぐに/芒の光る丘へ去った〉。ひとけのない浜ゆえの幻想である。
ただ波だけを見に行く。あるいはかつて誰かと行った海を思い出す。楽しみ方も、今年はいつもと違うものになるかもしれない。きょうは海の日。

 天声人語より
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歌人の故・河野裕子さんの晩年は、乳がんとの闘いだった。
64歳で亡くなる直前まで家族の歌を詠み続けた。<お母さんと言はなくなりし息子にお母さんはねえとこの頃く言ふ>。病床での会話だろうか。書く力すらなくなると、夫や子供たちが口述筆記をした。
体を病んでいても健やかな歌を作りたいと、最晩年のエッセーに書いている。「病気をしていても健やかであり続けることは、大きな広い場につづく道があることを約束している」。そんな予感がしきりにするのだと。
小林麻央さんのブログも、闘病のつらさをつづりながら明るさを失わなかった。20日には搾ったオレンジジュースを毎日飲んでいると書き、こう加えた。「皆様にも、今日笑顔になれることがありますように」。それが最後の記述になり、34歳で旅立った。
「与えられた時間を、病気の色だけに支配されることは、やめました」。昨年、英BBC放送にそう寄稿しました。家族を愛し、家族から愛される日々を大切にする。ブログでは200万を超える読者とつながった。
日本の女性の11人に1人がかかると言われる乳がんは、だれにとっても遠い存在ではない。そして、がんに限らず「病と生きる人生」はいつでも訪れる。そのときも自分を失わず、強くやわらかくり続ける。心の構え方を小林さんから教えられた気がする。
訃報の後、ブログによせられた数多くのコメントのなかに「ゆっくりやすんでください」の言葉があった。それを静かに、口にする。

 天声人語より
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「医は仁術なり」と、江戸中期に貝原益軒が『養生訓』に書いた。
医者は「仁愛の心を本とし、人を救うのを志とすべきである。自分の利益ばかり考えてはいけない」。医学も学んだが儒者が説いた心構えだ。
益軒は利益の追い求めるなと論したが、得るなとは言っていない。「よく病気をなおし人を救ったら、利益を得ることは、こちらからは求めないでも、むこうでしてくれるだろう」。そんな世であってほしいとの願いも込めたか。
コロナ危機のなか、まさに仁術を実践する人たちの姿を報道で目にしてきた。現場の力になりたいと復帰した看護師。自分も感染し、万が一のときは子どもたちを頼むと妻に伝えた医師。
だからこそ、やるせない事態である。コロナ患者の受け入れと一般患者の減少で、多くの病院の経営が苦しくなっている。全国133の大学病院の赤字額は、4、5月だけで計313億円に達した。職員のボーナスを取りやめる動きまで出た。
「医は算術」は儲け主義の医者をからかう言葉だ。しかし算術を無視しては、医療に従事する人の生活は成り立たない。国から慰労金も出るというが果たして十分だろうか。恩を仇で返すような社会であってはならない。
きょうから観光支援策「GoTo」事業が始まる。1兆3500億円の税金が使われ、経済波及効果の乏しいキャンセル料にも消える。この国の算術計算はバランスを欠いていないか。

 天声人語より
予算がないなら、今はやりのクラウドファンデングてもやったらいいのではないのかな---。
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熱中症 水分補給し防いで
今後暑さが本格化していくと多発するのが熱中症だ。死に至ることもあるが、「予防策をとれば、発症や重症化を防げる」。
昨年の救急搬送された搬送者のうち65歳以上の高齢者が48%を占めた。背景に脱水症があるという。体の水分は主に筋肉に貯蔵されるため、筋肉の少ない高齢者は脱水症に陥りやすい。成人では体重の6割を占める水分が、高齢者は5割ほど。高齢者は元々、脱水気味で生活している。汗をかけば、すぐ熱中症になってしまう。
暑さやのどの渇きを感じにくくなっているのも特徴。のどが渇いていなくても、こまめに水分を補給する。搬送されて命が助かっても、腎臓や肝臓が傷ついて後遺症が残る人も多くいる。命に関係する病気だという意識を持たないといけない。
高齢者と同様に熱中症のリスクが高いのが子供だ。環境省の熱中症マニュアルによると、思春期前は汗腺などの体温調節能力が未発達で、体温が大人より大きく上昇してしまう。顔が赤くなったりひどく汗をかいたりしていないか、大人が十分観察するよう呼びかける。
一方、食事をきちんととることが予防につながる。環境省の資料によると、体重70㌔の人が通常の生活で一日に摂取する水分は約2.2㍑。このうち食事から1㍑を得ている。食事を抜いたり、サプリメントで済ませたりするのは、水分補給のタイミングを失っているのと同じこと。
トマトやキュウリなど夏野菜は、水分を効果的にとれる。汁物のほか、果物や牛乳を一緒にとることでも水分を補える。
食事を抜くと体調不良となり熱中症にもつながりやすくなる。少量でも決まった時間に食べ、体内リズムを守ることが大事だ。

 熱中症対策より
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漫画『ちびまる子ちゃん』の第1回は、あすから夏休みという場面である。
ヘチマの鉢やら工作やら、1学期の様々な荷物を抱えたり背負ったりして、まる子は家に向かう。数日前から少しずつ持ち帰ればよかったと後悔しながら。
「工作のヘンな人形がランドセルからはみだしてマヌケだなあ。ヘチマも手を抜いたのに、こんなにずうずうしく成長して----」。ぼやくまる子の姿に、小学校時代を思い出す。例年であれば、もう終業式の季節だ。
今年の勝手の違うのは夏休みが短くなり、まだ授業が続いている学校が多いからだ。文部科学省によると、新型コロナで休校を実施した自治体の25%で、小学校の夏休みが2週間未満になるという。
時間に永遠というものはないけれど、子どもの頃の夏休みの始まりにはそんな味わいがあった。わずか9日しか休めない地域もあり、む永遠はおろか、大人の夏季休暇といい勝負だ。おまけに感染対策で、遊びや旅行も普段通りにはいかない。
作家の津村記久子さんがエッセーで、子ども時代、夏休みが残り少なくなってきたときの心持ちを書いている。あと1週間になっても、冬休みの元旦あたりと同じだと思えば余裕ができる。残り4日となったら「これからゴールデンウイークだと考えよう」。
短い夏休みを有効に。量より質。そんなお説教をしても、まるちゃんからはそっぽを向かれるか。確かなのは、学校で友達と過ごすこの夏の暑さが、人生のなかで特別の暑さになるということだ。

 天声人語より
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納豆1日1パック食べると、「死亡リスクが10%減」国立がんセンターの調査。
納豆やみそなどの発酵性大豆食品をよく食べる人は、そうでない人に比べて10%死亡率が下がるという調査結果を、国立がん研究センターの研究チームがまとめた。
チームは、国内の成人男女約9万人を1995年以降、平均15年間追跡調査した。
食事内容を聞き、大豆食品や発酵性大豆食品を食べた量により五つのグループに分類。ほかの食品による影響や、降圧薬を使用しているかなどの影響を取り除いて分析。
発酵性大豆食品を最も多く採るグループ(1日におよそ50㌘)は、最も少ないグループと比べて男女ともに約10%死亡率が低かった。50㌘とは納豆1パック程度。食品別に見ると、女性では納豆やみそを多くとると、死亡リスクが下がる傾向が顕著だった。
納豆を多く食べると、男女とも悩卒中心筋梗塞など循環器の病気による死亡率が低下していた。「発酵性大豆食品は、ミネラルやイソフラボンなど様々な成分が失われにくいため、体に良い影響をもたらしているのではないか」と研究室長は分析している。

 新聞より---月舘彩子
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視界がすうっと広がるような句である。〈すたつむり甲斐も信濃も雨の中〉飯田龍太。
俳人の目は自分のすむ甲斐から飛躍し、離れた場所の降雨にも向けられる。あちらでもこちら歌はでもやまない雨に対する諦観すら伝わってくる。
何日も何日も続く雨空の下で、気がつくと口ずさんでいる歌がある。〈雨が空から降れば/オモイデは地面にしみこむ〉〈しょうがない/雨の日はしょうがない〉。別役実作詞で、小室等作曲の「雨が空から降れば」。
あの街もこの街も雨の中。そして〈フルサトも雨の中〉と歌は続く。日本のあちこちで野菜をつくる人たちも、ずっと空を見上げているのではないか。この長雨と日照不足が、作物を翻弄している。
スーパーではネギやキュウリなどの値段も上がり気味だ。気象庁によると各地の日照時間はいつもよりずっと短く、ここ3週間は船体で平年の4割以下、東京も5割程度だったという。我が家で育てているトマトも、このところ赤くなるのをやめたような。
梅雨前線はいましばらく日本列島に居座るという。豪雨災害に見舞われた地域では復旧への営みが続いている。トゲのある蔓のような梅雨前線ともう少し付き合うのはしょうがないにしても、線状降水帯なることばはできればもう耳にしたくない。
きのうは久しぶりに、木洩れ日を目にした。同じ深緑の葉でも、雨にぬれる姿はどこまでも静かで、日に照らされれば踊り出しそうだ。つゆあけまでもう一息、いや、ふた息くらいだろうか。

 天声人語より
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首相の会見は?
語るべきことは多いのに、会見も国会答弁もせぬ首相の1カ月余。
ひいきの月刊誌のインタビューには応じたが。

素粒子より
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「東京東京東京------東京東京東京 書けば書くほど恋しくなる」。そう記したのは、少年時代の寺山修司である。
青森から数年後に上京することになる寺山だが、東京への憧れは尋常ではなかった。人々を引きつけてきた大都会。それが今は、外からこう映るか。「東京東京----聞けば聞くほど遠ざけたくなる」。
東京都の新型コロナの新規感染者が、きのうも290人に達した。感染は全国に広がりを見せているが、現段階では首都圏が目立つ。政府はあわてて観光支援策「Go To」事業から東京を外した。
「諸悪の根源は東京」と口走った知事もいた。すぐ撤回したとはいえ、感染対策に気を配っている都民には酷な話だろう。もっとも首都に住む人にも脱出願望が芽生えているようで、最近の調査では「地方暮らしに関心がある」という人が増えているらしい。
人がやたら多く、店もやたら多く、歩くだけで刺激がある。そんな大都市の魅力は脆弱さと紙一重だったと感染危機が教えてくれた。地震など自然災害でも同じことが言える。コロナ後もこのままの東京でいい、とはいかないだろう。
本当なら今頃は五輪直前で「ウエルカムトゥー東京」の文字があちこちで見られたはずだ。「東京者、ゴーホーム」と、各地で叫ばれていないだけまだましか。えっ、もう言われている?。

 天声人語より
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GoToといわれても
家族旅行は。
夏休みは短いし。

想像する。
街を鰻。自転車の宅配のリュックで。
土用の丑、せめておうちで。

素粒子より
我が家もいつも食べに行っていた店でお持ち帰り買ってきました。
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「千、リ、川、月、丁、天、カ、ツ、丸、〇」。金魚の競り市で使われる符丁で、順に1から10の数字を指す。
ふだんなら仲買人のそんな声が金魚の卸売市場を飛び交う季節だが、今年はウイルス禍で競りも活気を欠く。
全国有数の産地、愛知県の弥冨金魚漁業共同組合長の伊藤恵造さんは「体験したことのない大打撃です」と話す。春の花見に続き、夏祭りや花火も中止され、金魚すくいの場が列島各地から消えた。
弥冨の金魚養殖は江戸後期に始まった。木曽川の下流域で、水も土も飼育に適していた。酸素を十分に与えて遠くまで輸送する方法が開発され、奈良・大和郡山と並ぶ一大産地となる。〈金魚田の中に住む家あり〉。弥冨を訪れた山口誓子は一面の養殖田をそう詠んだ。
コロナは産地を大きく揺さぶるが、伊藤さんは意気軒高である。出荷先を失った金魚と水槽をセットにして1千人に贈る企画を練っているところだ。「自宅で過ごす時間の長い時こそ。金魚ファンのすそ野を広げる好機です」。
金魚の文化史をひもとけば、日本での愛好は室町末期にさかのぼる。江戸時代には庶民にも飼育が広まった。だが大戦中や大震災直後は金魚どころではなくなる。中国でも、文化大革命のさなかには金魚が粛清の対象とされた。つまりは太平の世のシンボルのような魚である。
〈夜店の金魚すくはるゝときまーのかゞやき〉種田山頭火。感染の不安など忘れ、子どもらが金魚すくいに興じることのできる夏が待ち遠しい。

 天声人語より
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まさか?
まさかこのまま「GoTo」ですか?
感染拡大の渦中、国民と都民を分断して。
まつかと思いたい。
何かとぶつかる小池知事への意趣返しってことはないですよね。
まさか東京除外のツケが国民に?
当然の疑問だろう。
キャンセル料、国が補償へ。
まさか責任は赤羽国土交通相に?
首相の姿はどこへ。

素粒子より
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「きょうの湿度では打ち上げは失敗します」。
科学者がこぞって反対する中、米宇宙軍の司令官は計画通りのロケット発射に固執する。動画配信大手で見た米ドラマ「スペース・フォース」にそんな場面がある。
基地を視察に訪れた連邦議員たちの目を気にして、強引に打ち上げてしまう。科学を信用しない理由を司令官は食事制限の健康法を引いて説く。「科学者は『炭水化物を食うな』と言ったと思えば『食え』と言う。理解不能だ」。
ドラマの舞台はトランプ大統領が発足させた宇宙軍。要はドタバタ喜劇なのだが、コロナ禍で科学と政治の綱引きが気になる昨今、ついに真剣に見てしまう。
政府の観光支援策「GoTo トラベル」のぐらつきが止まらない。緊急事態の間は「自宅にいて」と連呼した政府が、このごろは「旅費を援助するから旅にでよう」。それがきのうは「東京発着の旅行だけはご遠慮を」。何ともめまぐるしい。
「政治的手腕とは、明日、来週、来月、来年どうなるかを予告する能力である。英宰相のチャーチルはかつて述べた。予測のむつかしさを熟知する彼はこう続ける。「かつ、なぜそうならなかったかを説明する能力でもある」。コロナについて言えば、来週、来月の予告すら科学者にも困難であるが、政治家たるもの、施策のタイミング選びには慎重であってほしい。
そもそも「感染拡大が収束した後」に実施すると閣議で決めたはずである。当面はむしろ、Don't Go Toではないのか。

 天声人語より
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熱中症 水分補給し防いで
今後暑さが本格化していくと多発するのが熱中症だ。死に至ることもあるが、「予防策をとれば、発症や重症化を防げる」。
昨年の救急搬送された搬送者のうち65歳以上の高齢者が48%を占めた。背景に脱水症があるという。体の水分は主に筋肉に貯蔵されるため、筋肉の少ない高齢者は脱水症に陥りやすい。成人では体重の6割を占める水分が、高齢者は5割ほど。高齢者は元々、脱水気味で生活している。汗をかけば、すぐ熱中症になってしまう。
暑さやのどの渇きを感じにくくなっているのも特徴。のどが渇いていなくても、こまめに水分を補給する。搬送されて命が助かっても、腎臓や肝臓が傷ついて後遺症が残る人も多くいる。命に関係する病気だという意識を持たないといけない。
高齢者と同様に熱中症のリスクが高いのが子供だ。環境省の熱中症マニュアルによると、思春期前は汗腺などの体温調節能力が未発達で、体温が大人より大きく上昇してしまう。顔が赤くなったりひどく汗をかいたりしていないか、大人が十分観察するよう呼びかける。
一方、食事をきちんととることが予防につながる。環境省の資料によると、体重70㌔の人が通常の生活で一日に摂取する水分は約2.2㍑。このうち食事から1㍑を得ている。食事を抜いたり、サプリメントで済ませたりするのは、水分補給のタイミングを失っているのと同じこと。
トマトやキュウリなど夏野菜は、水分を効果的にとれる。汁物のほか、果物や牛乳を一緒にとることでも水分を補える。
食事を抜くと体調不良となり熱中症にもつながりやすくなる。少量でも決まった時間に食べ、体内リズムを守ることが大事だ。

 熱中症対策より
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「内閣が吹っ飛ぶようなことを命じられた」「下っ端が責任を取らされる」。
森友学園をめぐる文書改ざん疑惑のさなか、自死した財務省近畿財務局の職員、赤木俊夫さんは妻の雅子さんに打ち明けた。
真相を知りたいと雅子さんが起こした裁判が始まった。俊夫さんは常々、国家公務員の仕事に誇りを持ち、「雇い主は日本国民」が持論。元は国鉄マンで、働きながら大学を卒業した。
公務員としての誇りが踏みにじられたのは3年前。国会答弁と矛盾せぬよう決裁文書を書き換えろと上司に迫られる。涙ながらに抗議するが、上司も本省から厳命され、引くに引けない。従わざるをえなかった。
法廷で取材した同僚によると、雅子さんは声の震えを抑えつつ訴えた。「夫は改ざんを悔やんでいた」「同じように国家公務員が死に追い詰められることのないようにしたい」。亡くなる日の朝、出勤する雅子さんに「ありがとう」と告げたという。
思いだしたのは、葉室麟さんの時代小説『蜩ノ記』。清廉な藩士が理不尽な裁きを受け、10年後の切腹を命じられる。妻は夫を信じ抜き、最期まの朝までいたわり合って暮らす。いつの世にも、官僚機構は現場で汗を流す末端の者に冷酷である。
「公正に職務を執行していますか」「疑惑や不信を招くような行為をしていませんか」。雅子さんは昨日の会見で、夫の手帳にあった国家公務員倫理カードを読み上げた。現場の職員をかくも追い詰める中央の官僚たちは「史道」を外れてはいまいか。

 天声人語より
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納豆1日1パック食べると、「死亡リスクが10%減」国立がんセンターの調査。
納豆やみそなどの発酵性大豆食品をよく食べる人は、そうでない人に比べて10%死亡率が下がるという調査結果を、国立がん研究センターの研究チームがまとめた。
チームは、国内の成人男女約9万人を1995年以降、平均15年間追跡調査した。
食事内容を聞き、大豆食品や発酵性大豆食品を食べた量により五つのグループに分類。ほかの食品による影響や、降圧薬を使用しているかなどの影響を取り除いて分析。
発酵性大豆食品を最も多く採るグループ(1日におよそ50㌘)は、最も少ないグループと比べて男女ともに約10%死亡率が低かった。50㌘とは納豆1パック程度。食品別に見ると、女性では納豆やみそを多くとると、死亡リスクが下がる傾向が顕著だった。
納豆を多く食べると、男女とも悩卒中心筋梗塞など循環器の病気による死亡率が低下していた。「発酵性大豆食品は、ミネラルやイソフラボンなど様々な成分が失われにくいため、体に良い影響をもたらしているのではないか」と研究室長は分析している。

 新聞より---月舘彩子
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コロナ後の世界の力関係。危機脱する速さで明暗。
アメリカやヨーロッパではコロナの影響が続く一方で中国がコロナ危機から脱却するという構図が生まれる。サプライチェーンが寸断された世界経済は、停滞が見込まれる欧米諸国ではなく、中国を主軸とした再建に向かうことになるだろう。コロナ後の世界における中国の経済的影響力は以前よりもさらに高まることが予測される。
 コロナ危機後に力を増した中国は諸外国の影響を恐れる必要がこれまでよりも少なくなっている。中国の香港国家安全維持法は分離独立活動、反政府行為、テロ、さらに外国勢力との結託を禁止することで香港における一国二制度を実質的に廃棄したものであるが、その実施は国外の批判を顧慮しない習近平指導部の強硬姿勢を示しているものといってよい。貿易ではアメリカに譲っても国家主権にかかわる事項では譲らないのである。
 香港における民主化運動が衰えたわけではない。米議会が可決した香港自治法案を始めとして中国政府に対する批判も強く、米中関係は大統領選挙の争点になろうとしている。だが、中国政府が批判を顧慮した形跡はない。
 既に米中両政府の対立は激しさを加えているが、政治活動における中国の力がこれまでになく強まる一方、アメリカの力は弱まった。アメリカの衰退と中国の台頭とは言い古された形容であるが、コロナ危機が継続するアメリカとポスト・コロナの中国の対照は、この形容が現実のものになろうとしていることを示している。

 時事小言より---藤原帰一
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きょうの東京の感染者は
きようの感染者は293人に。
若い方が7割と小池知事。

昨日の感染者の5割以上は、東京ではなかった。

素粒子より
東京由来の感染が全国的に増えているのだ。
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太鼓など鳴り物は禁止。大声を発する応援もダメ。優勝しても甲子園行きはなし---。
コロナ対策を施しつつ各地で開催中の高校野球「独自大会」。その様子を試合会場で見てきた。
秋田市さきがけ八橋球場のばあい、入れるのは検温した保護者のみ。「ウリャー」と打者が発する声が耳に刺さる。夏といえば負けて泣き崩れる印象があるが、意外にも敗退した3年生たちが悔しそうに見えない。「試合ができて満足」「区切りがついた」。すがすがしい笑顔で球場を後にした。
「気持ちは痛いほどわかります。最後の夏は忘れられないもの。試合のない寂しさに比べたら、大敗でもプレーできた方が何倍かうれしい」。そう語るのは秋田市職員の佐藤雅之さん。球場整備を担当して30年超という元球児である。
角館高校の投手としてこの球場に立った。2回戦で敗れたが、もともと甲子園など夢のまた夢。プロ野球の公式戦も催される大舞台を堪能した。「いまは老朽球場ですが、当時は秋田の甲子園でした」。
試合が終わるたび佐藤さんは球児たちと丹念にグランドを整える。作業を見ながら思ったのは、甲子園に手の届かぬまま野球を終える大多数の球児たちのこと。そして野球以外の部活動に打ち込む高校生たちのことだ。晴れ舞台をかみしめ、力を出し切る。部活らしい部活の卒業の仕方ではないか。
梅雨の晴れ間の八橋球場には、セミ1匹の鳴き声が驚くほど響く。異例ずくめの観客席で、部活の原点が見えた気がした。

 天声人語より
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東京感染拡大
「感染拡大警報」と「東京アラート」と何が違うの。
具体策はどこにあるの。

 素粒子より
東京周辺の都市のみならず、地方まで感染が広がっているのにGoTo始める政府の対応はどこか変なのではないか。
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北海道の二風谷でアイヌ伝統の木彫り工房を営む貝澤徹さんは少年時代の一夜を覚えている。
ストーでの前で弟と翌日の釣りの話をしていると、両親に「火の神様の前でしゃべったら、全部魚に伝わってつれなくなる」と言われた。
火の神はアイヌの言葉でアペフチカムイ。貝澤さんは、白老町で開業した国立施設「ウポポイ」のために作品を頼まれ、この神を選んだ。「アイヌの文化では自然界にたくさん神がいる。中でも火の神様はものごとを伝えてくれるんです」。
木彫りのアー゜フチカムイはウポポイの博物館に展示された。貝澤さんの祖母をモデルにした女性の顔を囲み、力強い掘り跡の炎が天に伸びる。炎の隙間から細やかなアイヌ文様がのぞく。よく見ると、女性の口のまわりや手の甲には入れ墨の模様があった。
明治政府は、女性の入れ墨や男性の耳輪の風習を禁じるなど同化政策を進めた。狩猟や漁労の生業を否定し、学校でもアイヌ語の話させなかった。研究の名で墓所から遺骨が持ち去られた。
国際世論におされ、政府がアイヌの人々を日本の先住民族と認めたのは2008年のこと。文化復興のために国がつくったのがウポポイである。ただ「国家が観光に利用」「先住権はないがしろにされたまま」と抗議する人たちもいる。
貝澤さんがアペフチカムイを彫ったのは、樹齢400年を超すニレの埋もれた木だ。明治以来150年の間に風前の灯にされたアイヌの壮大な文化が、再び豊かな火をともすよう願う。

 天声人語より
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新型コロナウイルスの感染
ウイルスが都市部から各地に拡散している。
夏休みも「リモート帰省」が増えそうな。

素粒子より
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歌集『現代百人一首』が刊行されたのは25年前のこと。
〈みじかびの きゃぶりきとれば すぎちょびれ すぎからすらの はっはふみふみ〉。テレビで耳にしたCМ単価が、斎藤茂吉や釈迢空の歌と同格に扱われ、新鮮な驚きを覚えた。
その選者で、戦後歌壇をけんいんした岡野隆さんが亡くなった。92歳。内科医にして歌会始の選者、皇族の和歌御用掛を務めたという経歴からは想像できないほど、その歩みは波乱に待ちている。
〈一時期を党に近づきゆきしかな処女に寄るがごとく息づき〉る慶応大学の医学生だったころ、マルクス主義にひかれた。共産党系の診療所に詰めていた一夜、警察の家宅捜索を受ける。「歌集や歌誌の原稿まで押収された」とかつて本紙の取材に語った。
家庭や名声をかなぐり捨て、若い女性と九州に逃避行したのは40代。有名歌人の「蒸発」は騒動を招く。だがその女性とは長続きせず、九州の病院で働くことに。〈女とは幾重にも線条あつまりてまたしろがねの繭と思はむ〉。後にそんな官能的な歌を詠んでいる。
「短歌は危機の時を通り越し、廃墟の残骸の中にある」と歌壇の行く末を案じた。「私自身は選歌。添削・講師としてその廃墟に立ち、わずかに再建を夢みている」と繰り返し語っている。
功成り名を遂げたあとも、円熟の歌壇に安住することはなかった。ナンセンスなCМから独創的、実験的な作品にまで光を当て、歌の可能性を無限まで広げる。破格、破調の堂々たる生き方であった。

 天声人語より
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新型コロナウイルス対策
責任を押し付け合っている場合か。
官房長官「東京問題」VS都知事「むしろ国」の愚。
「Go To」は早すぎるって。
集団感染や無症状者が続出する現状を甘く見るな。
沖縄の米軍でも急拡大。
でも詳細は不公表の理不尽さ。

素粒子より
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暑気払いに秋の話を一つ。作家の三浦哲郎が、秋の里山に友人と分け入り、マッタケを採ったときのことを書いている。
ビールの肴にするぺく、すぐにたき火で丸焼きにし、指でむしって食べたというから豪勢だ。
夕方、帰りの汽車に乗ると、どこからともなくマッタケの香りがする。手はよく洗ったし、不思議に思ったが、出どころは自分たちの耳だった。焼けたマッタケをむしるときに汁にまみれた指先が熱く、何度も耳たぶをつまんでいたという。
うらやましくなるのは、いまの日本におけるマッタケの縁遠さゆえである。それがさらに遠くなりそうだ記事が昨日の朝刊にあった。国際自然保護連合がマッタケを絶滅危惧種のリストに載せたという。
理由は採りすぎかと思いきや、そうではなく「健全な松林が減っているため」との専門家の談話があった。食べるのを控える必要はないと言われても、安心する人は少ないだろう。「我が家ではとっくに絶滅危惧種」。そんなご同輩もおられるか。
「人新生」という言葉がある。人類の活動が地球環境を大きく変えてきたことを表現するため、新たに設けられた時代区分である。ホモ・サピエンスは無数と種を絶滅させてきた罪深い動物であり、そのペースは近年速度を増している。
絶滅危惧種のニュースが食卓を直撃することが目立ってきた。マッタケの前には、二ホンウナギにクロマグロ。「〇〇よ、おまえもか」は、いったいどこまで増えるのだろうか。

 天声人語より
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コロナ対策
首都圏が大多数だったがついに大阪も「黄信号」
感染防止策と経済活動を両立させてゆくためには。
慎重な行動と確かな情報。
適切な施策がもっと要る。

素粒子より
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書物を焼き払う「焚書」は独裁政治と縁が深い。
ナチスドイツは多くの本を灰にしたが、作家のケストナーの作品も含まれていた。『ふたりのロッテ』など児童文学で知られる彼は詩人でもあり、ナチスを容赦なく皮肉っていた。
多くの著者の夥しい数の本が、ドイツ精神に反するとして図書館などから集められた。焚書の現場にケストナーは足を運び、その目で見たという。「政治的放火の炎」だったと後に述べている。
焚書の蛮行に比べるのも大げさではないと感じる。香港の公立図書館で、民主活動家の著書の閲覧や貸し出しが停止された。反体制的な言動を取り締まる新法の影響だ。
中国寄りのメディアは、問題のある蔵書は他にも大量にあると煽っているという。表現の自由が死にかけているのは「香港独立」の掲示1枚で逮捕された例でも明白だ。人々が白紙を掲げてデモをせざるをえなくなっていの姿は痛々しい。
自由があり、ゆえに経済は栄えるのが香港だった。しかし中国政府は本土の経験から、自由なき経済でもやっていけると自信をつけたのか。考えさせられるのは、香港で起きている異常事態が中国の日常ということだ。
このまま、習近平国家主席を国賓として歓迎する気持ちにはなれない。それでも対話の機会を生かすなら強い非難の言葉が必要だ。ケストナーの『飛ぶ教室』の台詞にある。「すべて乱暴狼藉は、はたらいた者だけではなく、とめなかった者にも責任がある」。

 天声人語より
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最近あまり目にしないが、大げさな日本語の筆頭は「神武以来」であろう。
1950年代の「神武景気」の名は、神武天皇以来の好景気だといわれたから。古代の神話に過ぎない天皇を引き合いに出すのもどうかと思うが。先例のないことだと強調する表現だった。
若い歌手を「神武以来の美少年」としたり、優れた棋士を「神武以来の天才」と呼んだり。神武---に限らず強い表現は耳目を引く。しかし何度も使えば言葉のインフレになるのが、つらいところだ。
何かこちらもインフレ気味のような、と一瞬思ってしまう最近の防災の言葉である。「これまでに経験したことないような大雨」「命を守るために最善を尽くさなければならない状況」。しかし起きたことを見ると、誇張でも何でもない。
球磨川で、筑後川で、飛騨川で。濁った水が堤防からあふれ、まちを覆う。そんな映像をここ数日で何度見たことだろう。難を逃れた人々の姿に安堵する一方、あの命を救える手立てはなかったかと考え込む。
熊本県への大雨特別警報が出たのは午前5時前で、その直後には球磨川の氾濫が確認されている。正確な予測が難しいのはわかる。それでも空振り覚悟で、強い警報を早めに出すことはできなかったか。もちろん受け止めるほうも、避難が空振りしてもいいという構えがいる。
自分のすむところに次に起こる災害は、もしや開闢以来かもしれない。気持ちだけは、それくらいでいたほうがいい。過酷さを増す災害列島である。

 天声人語より
開闢とは=天と地が初めてできたとき。世界の始まりのとき。
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背骨の圧迫骨折はビタミンDと運動で予防しよう
背中が丸くなり、身長が低くなった。背骨の一部が出っ張ってきたと感じたり、午後になると背中が痛んだりする。そんな症状のある人は、背骨がじわじわと潰れて変形する圧迫骨折を起こしているかもしれない。高齢者の場合、骨がスカスカになる骨粗しょう症が原因のことが多い。
背骨は、12個の腰椎と5個の腰椎という骨が連なってできている。胸椎や腰椎の高さが、どれか一つでも、元の高さより20%以上減っていると圧迫骨折と診断される。痛みがあるのは3分の1だけ。痛みがなく、気づかないまま潰れていることも多い。
起きやすいのは、胸椎と腰椎の境目付近。腰の少し上あたりだ。骨折すると、変形したまま固まってしまう。骨粗しょう症で骨が弱くなった高齢者だと、尻もちをつく程度の衝撃で起きることが多い。
骨粗しょう症は高齢の女性や早く閉経した人がなりやすい。閉経すると、骨を壊す細胞の働きを抑える女性ホルモンが減るためだ。たんぱく質やカルシウム、ビタミンDの付則や運動不足もリスクを高める。遺伝の影響もあり、母が骨粗しょう症だと娘もなりやすい。
最初の骨折を防ぎ、骨折の連鎖を断つには、薬による治療だけでなく、適切な栄養と日光浴、運動療法が不可欠。骨の健康維持に重要なのがビタミンD。多く含む青魚や干しシイタケを意識してとりたい。日光浴も効果的だ。紫外線が皮膚に当たるとビタミンDができる。日焼け止めを塗らずに夏は30分、冬は1時間が目安。サプリメントで補う選択肢もある。
1日8千歩を週3日以上歩くと骨密度が増える。転ばない体づくりも大切だ。流し台に両手をおき、肩幅に開いた足を曲げたり伸ばしたりする屈伸運動がお勧め。足の指をグーパーと動かして足の感覚を磨く運動や、バランスをよくする片足立ちの訓練もよい。予防策を続ければ結果は出るのであきらめないことが大切だ。

 体とこころの通信簿より-----辻外記子
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暑さが増す季節は、花に出会う機会が減っていくときでもある。
アジサイが盛りを過ぎたら次の楽しみは真夏のサルスベリか。などと考えいたら、ネムノキが咲いていた。薄紅色の糸のような花はあまりに繊細で、指で触れても空気のようだ。
夜になると小さな葉が閉じ、眠るように見えるこの木は「ねぶ」「ねぶりのき」などとも呼ばれてきた。漢字は合歓木」のほかにも「夜合樹」「夜合葉」などがあるそうで、とれも葉と葉が寄り添う姿を描く。「睡樹」は文字だけで眠気を催すような。
こうした葉の動きは「就眠運動」と呼ばれており、眠る植物はほかにもある。多田多恵子著『したたかな植物たち』によると作法は様々で、クローバーは3枚の葉が立ち上がるのが寝姿。シソは葉をだらんと垂らして眠りにつく。
彼らの眠る理由はまだ解明されていないというが、何か自然の摂理があるのだろう。それに対して人間は、社会のあり方に眠りが左右される動物である。ときには睡眠を削り、労働や通勤の時間を確保する。
若い世代の睡眠時間が、この10年で1割ほど増えたと聞く。調査したビデオリサーチと電通によると、一因はスマホとみられ、横になって見ているうちに寝入る人も多いという。小さな機械は必ずしも夜更かしの友ではないらしい。
近所の公園のネムノキは、すぐそばにある街頭に照らされていた。安眠を妨げられぬかと思いきや、葉はきちんと閉じている。昼間とは違うてたずまいに、たくましさを見る。

 天声人語より
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温暖化のはてか
国家国家と言う癖に、百年の計を欠く。
石炭火力輸出もやめられぬ日本。
温暖化の果ての豪雨・水害のさなかに。
長引く豪雨、きょうも。
多量の水を含む山地や堤防は崩れやすい。
早め早めの情報発信→避難行動で命を守って。

素粒子より
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小池百合子氏が世に広めた言葉に「クールビズ」がある。
小泉内閣の環境相時代に提案し、日本の夏から上着やネクタイを追い出すのに貢献した。では、こちらの古い言葉は覚えているだろうか。「省エネルック」である。
軽装が省エネに役立つとして、1970年代末に大平内閣が呼びかけた。首相や閣僚が率先して示したのは、スーツの上着を半袖にするという新奇な格好。見事な「企画倒れ」に終わった。
クールビズに限らず、キャッチフレーズを武器にするのは小池氏の持ち味で、都知事になっても変わらない。ときにカタカナ語、ときに数字を使いつつ。しかしその多くが省エネルックと同じ運命を辿りそうな気がしてならない。
1期目の公約は「七つのゼロ」で、待機児童、満員電車、都道沿いの電柱などをゼロにするというが、ほとんど達成できていない。「築地を食のテーマパークに」は一体どこに行ったのか。「東京アラート」は発動条件も効果もよく分からないものになった。
おととい再選された小池氏は「CDC(米疾病対策センター)東京版の創設」を強調した。しかし「新たな建物をつくるわけではなく---」と語っているのを聞くと、これも尻すぼみにならないかと心配になる。ひねくれすぎだろうか。
「政治家の言葉が軽くなった」とはよく言われる批判だ。小池氏の場合、政治の言葉を面白くしているのは間違いない。しかしそれらが肉付けされないまま漂って消えるなら、軽い言葉より、もっと軽い。

 天声人語より
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アルツハイマー病治療薬
アルツハイマー病の根本治療薬として「アデュカヌマブ」の承認を請求した。
承認されれば認知症の進行を抑える治療薬が登場することになる。

 紙面より
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「すべての人間は生まれながらにして平等であり---」で始まる
米国独立宣言に感動するのは、そのないようだけでなく、1776年に書かれたという先進性だ。日本では身分制度に縛られた徳川時代で、欧州でも王制が続いていた。
ただし、ここでいう「すべての人間」に黒人は含まれていない。奴隷である黒人は私有財産であり、財産権は守るべき権利だった。宣言の起草者で後に大統領になるジェファーソンも、農園で奴隷を使っていた。
逃亡した奴隷を探すため、彼が新聞に出した広告がある。「混血の奴隷。名はサンディー。左利き。連れてきた者には報酬を払う」。首尾よく見つかったのだろう、4年後にこの奴隷を売却したという。
7月4日は米国の独立記念日。今年はいつもと勝手が違ったのは、コロナ対策で祝賀の花火や集会が減ったからだけではない。米国に以前はびこる人種差別が問題になり、建国の歴史につきまとう奴隷制に目が向けられている。ジェファーソンの像に対する破壊行為も起きている。
奴隷制に関係する人物像の撤去は各地で相次いでおり、トランプ大統領は独立記念式典で「全体主義」「極左ファシズム」と非難したという。しかしいま指導者としてなすべきは、ともに歴史、とくに負の歴史に向き合おうと呼びかけることではないか。
過去をたたえつつも、疑ってみる。疑いつつ、かみしめてみる。歴史が重層的なものである以上、重層的に考えるほかはない。

 天声人語より
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アベノマスク
衝撃。
アベノマスクの漏れ率、100%との実験結果。
260億円もかかったのに。
やっぱり。
マスク反対のブラジル大統領、ついに陽性。

素粒子より
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歌人の与謝野晶子は、夫の鉄幹とともに熊本県人吉市を訪れたことがある。
球磨川の川下りも楽しんだようで、その時に詠じた歌は、一緒に川面にいるような気持にさせてくれる。〈大ぞらの山の際より初まると同じ幅ある球磨の川かな〉。
山と山の間にある大きな空。それと同じだけの幅があるという球磨川の雄大さが目に浮かんでくる。川沿いのまちの美しさは池に浮かぶハスにたとえられている。〈川あをく相良の町の蔵しろし蓮の池にうかべるごとく〉。
広々とした川の、岸部との境目すらなくなった映像がテレビに映っていた。おととい夜からの豪雨で球磨川が氾濫し、川辺のまちが水につかってしまった。行方不明や心肺停止などの報道が相次いでいる。
熊本県のあちこちで観測史上最多の雨量を記録した。1時間ほどのあいだに自宅が2㍍水没したという人の話が夕刊にあった。あふれる水も崩れる土砂も、あっという間の出来事だったのだろう。救出を待つ人たちがいる。
梅雨の趣でもうっとうしさでもなく、梅雨のむごさを強く感じるようになった日本列島である。思えば3年前のきょうは九州北部が豪雨に、一昨年のあすは西日本が豪雨に見舞われている。「数十年に一度の雨」を、我がこととして考えねばならぬ季節である。
避難生活の難しさは常にあるが、今年は感染対策にも気を配らねばならない。被災地のつらさをウイルスも配慮してくれないかなどと、せんないことを考えてしまう。

 天声人語より
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東京今日も3桁の感染者
今日も100人以上の発表があったが、イベントの緩和の不安。
中高年の感染者が増える中で。

 素粒子より
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俗に「ヘビににらまれたカエル」と言う。恐怖で身がすくみ動けなくなることを指す。
絶体絶命の哀れなカエルが浮かぶ。だが最新の研究によれば、実はあの不動の姿勢こそ最善の防御策だという。
動物学者の西海望博士は、シマヘビとトノサマガエルの駆け引きを屋内外で撮影した。解析してわかったのは、カエルが先手をとって跳躍すると、空中では進路を変えられないため、ヘビに動きを読まれるおそれが高くなること。ヘビがしびれを切らして攻撃に出るのを忍耐強く待っていたらしい。
捕まえる側にとっも、先手は必ずしも上策ではなかった。ヘビは折り曲げた体をバネのように伸ばして突進する。もし最初の攻撃が空振りすると、再攻撃の前にまた体を
曲げる時間が要る。その間に、田や川、池など水場へ逃げられるリスクが高まるそうだ。
研究には300時間以上を要した。在籍していた京都大周辺のほか、滋賀や三重、徳島でもカメラを回した。あぜに身を潜め、気配を殺してヘビを待つ。不審者かと思った住民が木刀を手に迫ってきたこともあったという。
ふいに浮かんだのは、昭和の大横綱双葉山の立ち合いである。後手をとるかに見せて優位に立つ「後の先」を理想とした。だれに敎わったわけでもないのに、カエルたちが双葉山顔負けの知略を備えていたとは驚きである。
カエルの鳴き声が列島に響く季節である。研究に触れ、どうしてもヘビよりカエルの方を応援したくなる。古池や蛙逃げ切れ水の音!?

 天声人語より
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東京知事選
便乗SNSで滑った首相がいれば、ネット選挙で勝った都知事もいる。
公約「七つのゼロ」はほぼ達成ゼロでも。
どうする野党⁉
候補乱立では勝負にならぬ。
小池氏圧勝が突きつける現実だ。
首相は9月解散を狙ってくるぞ。

素粒子より
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「次の大統領選ではトランプ氏に投票しません」。今週、ボルトン前大統領補佐官は、取材にきっぱりと不支持を明言した。
いやしくも1年半近く仕えた元上司である。話題の回顧録を電子版で読んでみた。
たとえば初の米朝首脳会談。シンガポールで両国先遣団の折衝が始まらないことにいらだったトランプ氏が命じる。「米国勢を先に撤収させろ。俺は女にふられるのが大嫌い。ふられるくらいなら先にふる」。一事が万事、感情まかせである」。
安倍晋三首相についてトランプ氏が好んで語る逸話がある。父の晋太郎氏が大戦末期、特攻隊を志したと述べ、「彼はカミカゼ任務を果たせなかったと悔やんだ」。ボルトン氏は、「もし果たしていたら晋三氏が生まれなかったことまでは頭が回らない」とトランプ氏をからかう。
回顧の筆が熱を帯びるのは、トランプ氏の無知をさらすとき。英国との首脳会談の場で「貴国は核保有国ですか」と真顔で尋ねた。「フィンランドはロシアの一部か」と側近に確かめたこともある。
20年前、大統領の座に遠く手の届かなかったころのトランプ氏を取材した。張り切って予備選挙に挑んだものの、まったくの泡沫扱い。政策を語れず、外交を知らず、討論会では道化を演じた。そけがいまでは再選に汲々としている。
米紙によれば、ボルトン氏が出版社と結んだ契約料は2億円を超す。それにしても、政権中枢にいた期間、側近としてトランプ氏の迷走を止められなかったのだろうか。

 天声人語より
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筋肉とアミノ酸。高齢者はたんぱく質を意識して摂取しょう。
加齢に伴う筋肉量と筋力の低下を防ぐためには、日々の食事でたんぱく質を十分に摂取することが鍵を握っています。最近では、たんぱく質を構成するアミノ酸のうち、筋肉を作るのに重要な役割を果たす種類も分かってきました。
 筋肉は合成と分解が繰り返され、そのバランスで筋肉量が維持される。だが、高齢者は筋肉を合成する力が低下するため、バランスが崩れて筋肉量が減ってしまう。一般成人が1日に必要なたんぱく質の量は、体重一㌔グラム当たり0.8㌘。だが、高齢者の場合は1㌘程度を取った方が良いそうだ。
BCAAと呼ばれる、ロイシン、イソロイシン、バリンというアミノ酸が重要だ。特に、体内でロイシンの濃度が高まると、筋肉の元になるたんぱく質の合成が進むことも分かってきた。
筋肉量と筋力が低下した「サルコペニア」の状態にある80歳ぐらいの高齢者155人を対象に、アミノ酸と運動の効果を検証した。運動に加えてロイシンを高配合したアミノ酸をサプリメントで取る群、運動だけ群、アミノ酸を取るだけ群、座学の健康教育だけ実施した群、の4群に分けて3カ月後に効果をみた。すると、健康教育群以外では下肢の筋肉量が有意に増加。ただし、運動をした2群では筋力も高まったが、アミノ酸を取るだけの群では高まらなかった。
高齢者は、歩行が不自由になると社会活動が低下するなどの悪循環に陥るため、特に筋力の低下予防が重要だ。「アミノ酸を取るだけではだめ」、運動を心がけるように勧める。
 ロイシンは
牛肉の赤身や鶏のむね肉、納豆などに多く含まれ、食事で十分摂取できる。ただし、「若い時より食べる量が減っている高齢者は、意識してたんぱく質を取るひつようがある」。
サプリメントで補うことも効果的だ。

 続・元気のひけつより
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70年前のきょう、京都で金閣寺が焼失した。14歳の徒弟僧だった江上泰山さんは午前3時ごろ、異様な音に眠りを破られた。
障子には炎が映る。慌てて飛び出すと、天を突く火柱が見えたという。
「シャッ、シャツと松の葉が音を立てていました。散水器も消火用の砂も役に立ちませんでした」。すさまじい火勢にだれもが立ち尽くす。金閣を囲む鏡湖池に火の粉が花火のように降り注いだ。
21歳の兄弟子が火を放ったとわかったのは夜が明けたあと。点呼に一人だけ姿がない。居室はもぬけの殻で、碁盤と目覚まし時計が残されていた。夕刻、寺の裏の左大文字山で発見され、つれて行かれた。
兄弟子は出所からまもなく26歳で病死する。「いくら考えても、火を放たなくてはいけないような事情は思い当たらない。あの夜、あの一瞬だけ何かが外れたとしか言いようがありません」と江上さん。刑務所からは「お許し下さい」と懺悔する手紙がたびたび届いたという。
取材後、三島由紀夫の『金閣寺』を読み直した。金閣の美に魂を奪われたとの見立てはなお古びていない。もう1冊、水上勉が20年かけて動機に迫った『金閣炎上』は、地味ながらズシリと心に響く。終戦から5年、貧しい学僧の胸には、復興の上り坂からひとり取り残されるような焦燥がなかったか。
梅雨の晴れ間に金閣寺を歩く。再建がかない、昭和の大修理ほへて、世界遺産にもなった。70年前の青年僧の一瞬の狂気の跡は、境内のどこにも見えなかった。

 天声人語より
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胃潰瘍や動脈硬化などを防ぐ梅のパワー
梅干しは、昔から健康に良いというイメージが伝えられていますが、日本一の産地、和歌山県では最近、科学的な証拠が集まりつつあります。
「梅はその日の難逃れ」のことわざのように、梅干しを朝に食べると、病気などを免れると、昔の人は経験から伝えてきた。和歌山県立医大の宇都宮洋才准教授によると、梅の産地みなべ町などで聞き取り調査をしたら、「動脈硬化を防ぐ」「胃潰瘍になりにくい」「かぜをひかない」「疲れがとれる」など数え切れないほどの伝承があった。まるで「万能薬」だが、本当だろうか。
マウス実験では、梅エキスが動脈硬化を引き起こす血管の筋肉の肥大を防いでいることがわかった。
宇都宮准教授は梅に含まれるポリフェノールの一種「リグナン」に着目。胃潰瘍の原因となるピロリ菌の培養液の中にリグナンを加えたら、変形したりしてピロリ菌の働きが弱まった。
ピロリ菌の働きを半分に抑えるには、梅干し5個分相当のリグナンが必要だったが、「1、2個分でも効果はある」という。
また、インフルエンザウイルスが感染した培養細胞にリグナンを加えたら、ウイルスの増殖が抑制されることもわかった。
梅の有効成分はリグナンだけではない。近畿大生物工学部の三谷隆彦・元教授が見つけた別のポリフェノール「ヒドロキシ桂皮酸」にも、高血圧防止やウイルスの増殖を抑える効果があることが分かってきた。
ただ、数々の健康効果があるからといって、たくさん食べれば良いわけではない。梅干しには10%程度の食塩が含まれている。1個10㌘だと1㌘に上る。
厚生労働省が定める1日の塩分の摂取目標量は、成人男性9㌘未満、女性7.5㌘未満だ。
1日の食事全体で塩分を調節しなければいけない。梅干しは1日2個程度を目安に。増やす場合には他のメニューの塩分を抑える工夫が必要だ。
さて、観梅の季節。梅林の花の香りにも、梅パワーは秘められている。和歌山工業高等専門学校の奥野祥治准教授によると、香り成分のベンズアルデヒドに抗菌作用がある。梅干しにも同成分があり、「日の丸弁当が傷みにくい理由の一つではないか」とみている。

 元気のひけつより-----野中良祐
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中国の習近平国家主席の等身大パネルを並べ、それぞれに黄色い傘を持たせる。
香港で6年前、「雨傘運動」の取材中に見かけ、デモをする若者たちの遊び心を梶田。警察も黙認した。
路上のテントを回り、若者たちと話した。口々に語ったのは、政治にモノを言うことを怠った親世代への失望である。政府の「一国二制度で香港の自由は保たれる」という甘言を信じ、経済一辺倒でやってきた。それなのに香港経済は衰えた。「もう香港には未来がない」と。
国家ではなく一都市でもない。香港は不思議な街である。公正で平等な投票権はないのに、政治を批判する自由は認められている。雨傘運動には指揮系統がなく、10代の男女が壇上で堂々と中国共産党のあり方を批判していた。
その一人、周庭さんは、香港国家安全維持法をめぐってSNSに日本語で投稿を続けた。「仲間たちや私が、これから危険な状況になる」「日本の皆さん、自由を持っている皆さんがどれくらい幸せなのかをわかってほしい。本当にわかってほしい」。
きのう成立した維持法では、中国政府が「国家安全維持公署」なる監視機関を香港に置く。国家分裂罪や政権転覆罪に問われれば、重い刑が科せられるという。むき出しの権力性に背筋が冷たくなる。
政治を批判する自由を守ってきた香港の若者たちの、無念と恐怖を思う。国家主席をからかうパネルを路上に並べることのできた香港の懐の深さがいまではもう幻のようだ。

 天声人語より
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コロナウイルスの感染拡大
東京では今日も124人が感染したと発表があった。
若者が7割を占めるというが、本当に景気との兼ね合いで、緊急事態宣言は出さないと言っているが大丈夫か?
手遅れにならなければいいのだが。

紙面より
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和歌山市の沖合に浮かぶ友ケ島「要塞の島」として知られる。
こけむした砲台跡が並ぶ無人島は評判通り、アニメ「天空の城ラピュタ」のよう。異世界を堪能したが、海岸に打ち寄せられた大量のごみだけが心にひっかかった。
「いまに始まったことじゃない。小学生の頃から島へごみ拾いに行きました」。対岸の加太地区の観光協会長稲野雅則さんは話す。ペットボトル、食品容器、スーパーの買い物かごも。「拾うことしかできない。ごみの発生源をなんとかせんと」。
友ケ島は大阪湾から太平洋への流れにフタをする位置にある。環境政策が専門の千葉知世・大阪府立大准教授は、ここに関西一円のごみが流れ着くのではないかと現地調査を始めた。
島の4か所を分析すると、ゴムや金属、発泡スチロールよりも、圧倒的にプラスチックが多かった。割合は少ないけれど、レジ袋の被害も深刻だと千葉さんは言う。「薄いレジ袋は波や紫外線で砕かれて小さな粒になり、海に流れ出てしまう。回収のしょうがありません」。
さて、あすからいよいよ、プラスチック製レジ袋の有料化が始まる。思えば、これまで自分はいったい何枚捨ててきたのだろう。その総量を想像すると怖くなる。レジで「袋は要りません」と言い損ねて公開したことは数え切れない」。
この小さな島はずっと前から、漂流するプラスチックごみを懸命に食い止めてきた。安いから軽いからと便利さに甘え、大量消費してきた社会のひずみが見えた。

 天声人語より
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景気は?
景気は「V字」ではなく、底をはう「U字」て戻る⁈
日銀短観で厳しさ、ひしひし。
だけど、株価はそれなり。
それはそれで不気味な感じ。

 素粒子より
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紫、青、紅、白---。水滴をたたえた色とりどりのアジサイが薄日に輝く。
岩手県一関市で今年も「みちのくあじさい園」が開幕した。園主伊東達朗さんが三十数年前、所有する杉林に植え始め、いまや東京ドーム3個分の広さに咲き誇る。
小ぶりで楚々とした花が多い。日本固有のものを中心にざっと400種。伊藤さんは「在野のアジサイ研究家だった山本武臣さんから145種も分けていただきました」。山本氏は日本アジサイ協会の初代会長。東京都内の自宅で研究と栽培に努め、18年前に亡くなった。
気むずかしい面もあったが、花を愛する人に支援を惜しまなかった。「山本氏は50歳で不動産業に失敗し、人生のどん底でアジサイに慰められた。以降はアジサイ一筋でした」。
山本氏の研究によれば、園芸の栄えた江戸期にもアジサイは傍流に甘んじた。「花の色が変わるのが不気味」「散り際が悪い」と嫌われた。梅雨どきの主役に列せられたのは戦後になってから。「アジサイは出世の遅い花」が口癖だったという。
勧められて、山本氏の著作『あじさいになった男』を読んでみた。少年期から病弱で、世の中とうまく折り合えない男性が、花と出会って魂の救済を得る。小説仕立てではあるが、さながら一遍の自叙伝だった。
園内には山本氏から譲られた貴重種を一望できる区画がある。世俗の栄達や名刹とは無縁だったかもしれないが、自著の題そのままにアジサイと一体化した人の、晩年の心の充実を思った。

 天声人語より
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日銀短観低水準
大企業・製造業の景気判断指数は、前回3月から26㌽悪化してマイナス34となった。
リーマン・ショック後の2009年6月以来、11年ぶりの低水準。
新型コロナウイルスの感染拡大は収束しておらず、景気の重しとなり続けている。
不透明感をぬぐえない状況だ。

紙面より
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初期の五輪は混沌に満ちていたようだ。
1904年セントルイス大会では関連行事として北米の先住民族や異なる人種を集め、陸上競技などを競わせた。数値を計り、欧米の白人の優越性を示す狙いだった。
『オリンピック秘史』にはこんな例も描かれている。当時中間大会として開かれた06年の大会で、英国の支配下だったアイルランド選手が開会式で独自に自らを象徴する緑色の上着で行進、論争を巻き起こした。
こうした人種問題や国際紛争をどう乗り越えるのか。そのちえが競技場内で政治や宗教、人種をめぐる主張を禁じる五輪憲章の規定だろう。いまそれが揺らいでいる。
きっかけは黒人男性が白人警官の暴行で死亡した米国の事件。人種差別への抗議はスポーツ界でも再燃した。その激しさに米五輪パラリンピック委員会は今月、拳をあげたり片ひざをついたりといった行動を容認する方針を打ち出した。カナダでも五輪に関わる組織が表現の自由を理由に声明で規定の変更を求めた。
68年メキシコ大会では米国の黒人選手2人が表彰台で黒手袋の拳をつきあげた行為をとがめられ追放された。その悲壮な姿は歴史に刻まれている。「この数十年間公平性や連帯を訴え、表彰台の瞬間まで犠牲にした選手の声に耳を傾けず、差別や不平等を許してきた。申し訳ない」と米五輪委はつづる。
人種や信条を超えて集う理想の実現には新たな議論が要る。深い謝罪には五輪の変容を迫る鋭い響きがある。

 天声人語より
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