2020年06月の記事


国会議員の所得は
国会議員の2019年分の所得等報告書を公開した。
政党別に平均所得をみると、自民党が2608万円、立憲民主2209万円、国民民主2204万円、日本維新の会2120万円、公明2092万円、社民2023万円、共産1978万円、NHKから国民を守る党1968万円だった。

紙面より
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広島の政界では今、ドミノ倒しのように「実はもらっていました」という告白が続いている。
衆院議員、河井克行容疑者による現金配布先とされていた地方政治家たちである。謝罪の記者会見で涙を見せる市議もいて、さながら懺悔ドミノだ。
ある市長は反省の印に丸刈りになっており、浪花節的でもある。昔の歌謡曲のような台詞も飛び出した。今まで黙っていた理由は、「2人だけの秘密」だと河井議員から念を押されたため、秘密を守るのは「2人の約束」だったらしい。
約束は少し前まで律義に守られていた。社会学者ジンメルによる指摘が当てはまるか。2人あるいは二つの集団の一切の関係は「そこに秘密が存在するか否か、さらに秘密がどれほど存在するかの問題によって性格づけられる」と『社会学』で述べている。
秘密、しりわけ重たい秘密は人間をつなぎとめる接着剤になる。それを河井議員は利用しようとしたのだろう。指南役はいたのか。
お金を渡される時に「安倍さんからです」と言われた町議もいた。資金の出どころは不明だが、もし自民党本部が支出した1億5千万円の一部なら、党総裁の名前を出すのはあながち間違っていない。党には税金も入っているから「国民からです」と言ってもよかった。
「秘密は緊張を含んでおり、この緊張は秘密が明らかにされた瞬間に解消される」とジンメルは述べた。広島には話して胸のつかえが取れた人もいる。告白すべき人が中央政界にもいるのなら、お早めに。

 天声人語より
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東証一時400円超値下がり
取引開始から売り注文が先行し平均株価は一時、先週末より400円超値下がり。
米国での新型コロナウイルスの感染拡大で景気回復が遅れるとの懸念が市場に広がっている。
感染拡大受けて、経済活動の規制を再強化する動きがでている。
先週末のダウ工業株平均など大幅な下落。
この流れで東証も値下がりした。

紙面より
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作家をはじめ筆一本で身を立ててる人たちは、いわば在宅勤務の先達である。
文字通り筆だけだったのは遠い昔、商売道具は進化を続けてきた。詩人の大岡信は初めてファクスを導入した時「簡便さに快哉を叫んでしまった」と書いている。
締め切り間際の原稿を速達便でポストに入れる手間が省けた。午前3時でも5時でもズズズと出版社に送れば相手は朝一番に見ることができる。想像すると「何だかとてもいい事ろわしているような気持になる」。そんな文章が高橋輝次編『書斎の宇宙』にある。
家庭用ファクスが普及し始めた頃を思い出すと詩人の気持ちがよくわかる。対して、パソコンもインターネットも当たり前になった現代の在宅仕事である。
それでも会社ほど便利でないのは多くの人の感じるところだろう。リクルート住まいカンパニーが意識調査で「テレワークの際の不満」を聞いたところ、設備面では「仕事専用スペースがない」「モニターやプリンターなどが十分でない」との答えが目立った。
とりわけ都会の住環境では、専用の部屋、専用の机はなかなか望めない。先の本には作家の壺井栄の文章もあり、夫で詩人の壺井繁治と机を共有する苦労を書いていた。昼間は栄が使い、夕方に明け渡すのだが、片付けたつもりでもきれい好きの夫は不満そうだ。「机の主が代ると忽ちごたついて見え出す」ようだと。
今まさに見につまされている方もいるのではないか。世の中は進化しているような、してないような。

 天声人語より
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スマホ老眼を防ぐには? 目を休め、筋肉の疲労回復を
メールやネット検索などに便利なスマートフォン。ただ、長時間使うと目の焦点が合わなくなることがある。そんな症状を「スマホ老眼」として、注意を呼びかける医師らに対策を聞きました。
「老眼」と言っても、中高年がなる老眼とは異なる。老眼は、ピント調整の役割を果たす水晶体が加齢によつて硬くなることが原因だ。通常、水晶体は弾力性があり、厚さを変えることで遠近を調節しているが、硬くなると調節できない。
一方のスマホ老眼は、目の使いすぎによる疲労が原因だ。通常、水晶体の厚さは毛様体筋が緊張したり緩んだりすることで変わる。だがその筋肉が疲れると、遠近調節ができなくなる。そのため、目を休めれば回復する。
医者が進める対策は「チラ見エクササイズ」。オフィスなどで仕事をするとき、窓からようやく判断できる距離にある目印を決め、1時間に1~2回、じっと見る。毛様体筋が緩み、休まる。
風呂に入ったとき、40度ほどのお湯で温めたタオルを目に当てるのも良い。毛様体筋の疲労が回復し、ドライアイの防止にも役立つ。

 続・元気のひけつより
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「長期的にみると、われわれはみな死んでしまう」は、経済学者ケインズが残した言葉だ。
字面だけ見ると当たり前だが、他の経済学者たちへの批判を含んでいる。
経済にいま嵐が吹いていても「長期的には」落ち着くのだから、自然に任せればいいと言う学者がいる。そうではなく、目の前の問題に可能な限り手を打つべきだとうのがケインズの立場だった。ではこちらはどうか。「あらゆる人は死ぬ宿命にある」。
ブラジルで新型コロナウイルスの犠牲者が増え続けていることについて、ボルソナーロ大統領が口にした。ケインズの言葉に似るが、その姿勢は百八十度違う。感染防止に何ら有効な手を打てないことへの言い訳である。
「ブラジルのトランプ」と言われる彼は、コロナ問題で専門家軽視を決め込んだ。「ちょつとした風邪」だと言いつのり、医師出身の保健相と対立した。自分も人前でマスクをせず、条例違反だから着用せよと裁判所から命令を受ける始末である。
感染者この1カ月で3.5倍になり、100万人を超えた。大統領の無策だけでなく、貧富の差も背景にある。外へ出て仕事をしなければすぐに生活が行き詰まる人の多さは際立っている。公的な医療も脆弱だ。社会のもともとのもろさが、危機を増幅している。
今もコロナが猛威を振るう国は多く、なかでも新興国や途上国が目立つ。世界の感染増加ペースは原則ではなく加速している。日本の肌感覚と違い、危機は依然として目の前に居座っている。

 天声人語より
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熱中症。運動開始30分で重症化も。
熱中症の症状が出た場合には、まず呼びかけに応じるかを確認する。言動がおかしい。意識がないなどの場合はすぐに救急隊を呼ぶ。到着までの間、涼しい場所で首やわきの下、太ももの付け根などを冷やす。呼びかけに応じる場合は自力で水分摂取ができるかをチェツク。(教育テレビではペットボトルを渡して自分でキャップを開けて飲めるかを確認と言っていた)
出来ない場合や、できても症状が改善しない場合も医療機関に連れて行く。(地力で飲めない時は飲ませないのが原則。無理に飲ませると誤嚥で大変なことになる場合もある)
熱中症による死亡者は入院初日が多い。入院しても、翌日までには回復し退院できる場合がほとんどだ。「熱中症はある一線を越えると声明に関わる。そうなる前に予防と早期治療が大切だ。

 患者を生きるより---スポーツの情報編より
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夏至の前後は、昼の長さをもてあますこともある。
日暮れはまだかと待ちわびたのは、ホタルのすむ小さな谷に出かけたからだ。闇がだんだん深くなり、この日の舞台が整ってくる。
一つまた一つと光が飛び交い始める。さあ私たちの時間ですよと語りかけてくるようだ。〈蛍に暮れねばならぬ空のあり〉稲畑汀子。日が暮れることのうれしさは見るほうだけでなく、彼らも感じているであろう。何しろ光の明減で恋をささやくのだから。
ホタルをめでる心持ちは昔からあり、江戸中期の俳人、横井也有は四季折々の風物のうちで「最上」とまでたたえた。「五月の闇はたゞこの物の為にやとまでぞ覚ゆる」。旧暦の5月すなわち今ごろの闇は、ホタルのためにあるのかと思ってしまうのだと。
也有の時代は人のすむ里にも、あまたの光が飛び交っていたことだろう。でももしかしたら幽玄さは、めったに出会うことのできない現代のほうがまさるかもしれない。眺めていると人の魂すら思わせる蛍火である。
〈じゃんけんで負けて蛍に生まれたの〉池田澄子。輪廻を信じても信じていなくても、想像がふくらんでくる。何か小さな偶然が働いて、見る側の自分と、見られる側のホタルに分かれたのだろうか。観賞を誘う闇がある。
虫の語源は「蒸し蒸し」する所から生まれるため・そんな説もあるらしい。虫が苦手の方であっても、好きな虫、かわいい虫というのはあるのではないか。小さきものたちが力いっぱい生きる季節である。

 天声人語より
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米の大統領選挙
バイデン氏が勝敗のカギを握る六つの激戦州すべてでリードしている。

紙面より
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75年前に沖縄の地で戦争に巻き込まれた人々が、いかにむごい死に方をしたか。
なかでも集団自決ほど、さらい気持ちになるものはない。米軍に捕まれば虐殺され強姦される。そんな恐怖が国家により日本兵により植え付けられていた。
自然洞窟のガマが避難所になり、読谷村のチビチリガマには約140人が逃れた。「コロサナイ。デテコイ」との米兵の声に応じることなく、自ら火を放つなどして6割が死に至った。しかし同じ村にある別のガマで多くの命が救われたことはあまりしせれていない。
約1千人が逃れたシムクガマである。ノンフィクション作家下鴨哲朗さんの『生き残る』によると、ガマの入り口に米兵が立ち、投降を呼びかけたところまではチビチリガマと同じだった。
「自決すべきだ」との声も出たが、ある老人の行動が流れを変えた。手ぶらで外へ出て米兵と話をした後、みなを説得した。老人は元ハワイ移民で英語もできた。普段は何かと日本兵にたてつく存在で、「非国民」と言われていたという。
戦時下の日本は死に向かって歩かされるような社会だった。鬼畜である敵を殺し、自らも死ぬことが国民の使命とされた。敗色が濃厚になっても戦争終結を決断できなかったのは、命を軽んじるがゆえだろう。沖縄戦はその縮図である。
移民帰りの人が投降を促した例は、他にもいくつかあったようだ。日本社会が単色に染まるなか、外からのまなざしを失わないことの大切さを思う。きょうは沖縄慰霊の日。

 天声人語より
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新型コロナウイルス
政府と専門家の役割明確化には。
まず議事録をつくり、国民の目を意識した緊張感ある議論を。
褌を締め直そう。
緊急事態解除後1カ月、アラート解除後2週間。
東京で今日も50人に迫る感染者。

素粒子より
積極的検査の結果だと政府はのんびりしているが、本当にそれでいいのか。
はなはだ疑問だ。
手遅れにならなければいいのだが。
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宮沢賢治の童話の魅力の一つに、擬音表現がある。『やまなし』では、川底で2匹の蟹の子がこう話し始める。
「クラムボンはわらったよ」「クラムボンはかぷかぷわらったよ」。あははでも、げらげらでもなく「かぷかぷ」。
そしてやまなしの実は川に「トブン」と落ち、「ぼかぼか」と流れる。そんな音だけでも違う世界に連れていかれるような気がする。他の作品では、風が「とう」と吹いたり、蝉が「カンカン」と鳴いたり。
野球の球をバットの芯でとらえた音は、検事ならどう表現しただろう。ようやく開幕したプロ野球の中継で「野球そのものの音を楽しんでください」とアナウンサーがしきりに言っていた。しばらくは無観客の試合を余儀なくされ、にぎやかな応援の音が聞こえないからだ。
150㌔の直球がミットに収まるときのスパーンという音は、たしかに迫力が違う。選手が走り出すと、スパイクがサクサクと音を立てる。打者の気合がウッというような声になる。テレビ観戦組には、小さなプレゼントかもしれない。
コロナは多くのものを奪ったが、そのため聞こえてきたもの、見えてきたものもある。インドの首都ニューデリーでは、経済活動が鈍化して青空が戻ったと報じられた。身の回りでも車の通行が減り、鳥の声がよく耳に入ってきたときがあった。
まもなくJリーグも、無観客で再開する。シュートを放ったときの音は。選手同士の言葉の掛け合いは。いつもよりも迫ってくるものがあるだろうか。

 天声人語より
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政府の対応のちぐはぐ
機能しない接触アプリ、なかなか届かない給付金、81%が「役に立たない」という布マスク。
なんとかならない?

素粒子より
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徳川時代には、江戸を取り巻くように多くの関所が設けられていた。
関東や東海、甲信越の街道筋などで、関所役人が人びとの往来に目を光らせていた。厳しい取り締まりを象徴する言葉が「入鉄砲に出女」である。
江戸周辺に鉄砲が入るのを止めるのは、幕府への反乱を起こさせないため。江戸から出る女性に気をつけるのは、人質として住まわせられる諸大名の妻が脱出するのを防ぐため。幕藩体制に綻びが出ぬよう、たがをはめた。
「入鉄砲に出女」ではなく「入コロナに出コロナ」。このところの足止めは関所ではなく、県境だった。都道府県をまたぐ移動の自粛要請がおととい、全面的に解除された。普段はあまり意識しない県境がまるで国境のよう。そんな事態が、とりあえず終わった。
きのうは東京から新幹線や高速バスに乗る人たちの姿が報じられ「久しぶりの旅行に」との声もあった。一方でまだ踏み出せないという方もいるだろう。戻ってきた自由には喜びも不安もある。
゜不要不急」の反対語は「必要至急」か。思えば二つの言葉のあいだには、どちらともとれる領域が広く横たわる。親や子ども、孫に会いに行くのはどちらに近いだろう。お見舞いは、里帰り出産は。悩んでいた方も多かったのではないか。
自粛要請という関所はなくなったが、心の中には自分なりの小さな関所がある。いまはまだ、そんな気がする。政府や自治体が何を言うかではなく、行き先の相手のことをまず考える。そんな心持ちでいたい。

 天声人語より
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沖縄慰霊の日
二つの節目が重なった。
75年前、沖縄で日本軍の組織的戦闘が終結。
60年前には、今の日米安保条約が発効した。
大戦末期、本土防衛の時間を稼ぐ「捨て石」として県民の4人に1人が命を失った。

素粒子より
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「モッタイナイ・グランマ」と題したアニメが、ユーチューブで今月から無料公開中だ。
講談社と環境省の共同事業で、新作が毎週1本ずつ配信されている。全編英語の中で、「もったいない」という日本語が耳に新鮮である。
原作は2004年から刊行が続く絵本『もったいないばあさん』。作者真珠まりこさんと4歳だった長男の会話から生まれた。ご飯の食べ残しを「もったいない」と注意すると、「もったいないってどういう意味?」。高齢女性を主人公にした絵を描き始めた。
「もったいない」という言葉が海外で注目を集めたのはその翌年。ノーベル平和賞に輝いたケニアの環境活動家マータイさんが広めた。来日のたび、真珠さんは対談を重ね、「もったいないには愛がある」と励まされた。
絵本シリーズの中で、ばあさんは天国や地獄、魔法の国を自在に旅し、ごはん粒も地球も粗末にしないよう訴える。真珠さんは「あらゆる命はつながっているというのが共通のテーマです」と語る。
真珠さんの話を聴いて考え込んだ。コロナ禍で見えたのは、人と物を日々、遠くから大量に運んで成り立つ社会のもろさではないか。地に足のついた生活を取り戻すとき、「もったいない」はかけがえのない指針となるだろう。
アニメの3作目はきのう公開された。ばあさんはいつものかっほう着姿だ。来月には日英両語に加え、中国語、ヒンディー語版などもお目見えする。ドラえもんやピカチューのように世界に羽ばたく日は近い。

 天声人語より
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首相の言動
陸上イージス失敗は防衛相に。
前法相夫妻逮捕は党に。
説明責任丸投げの首相の無責任。
病膏肓に入る国会嫌い。

その首相が唐突に口にした敵基地攻撃能力の保有検討。
いかにも重すぎる。
言葉に責任を持たぬ政権が弄ぶには。

素粒子より
病膏肓に入るとは、治療のほどこしようがないほど病気が重くなる。または、何かに熱中して抜け出せなくたとえ。
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いまから30年ほど前、故金丸信氏は権勢の頂点にあった。
最大派閥「経世会」を率い、国政選挙が近づけば、事務所には献金が続々と届く。大金庫が満杯になると、札束は紙袋に入れて無造作に置かれていたという。
脱税の罪に問われた金丸氏らの公判を法廷で取材し、衆参の選挙がいかに金まみれかを垣間見た。積み上がる現ナマ。それを配る派閥のドン。そんなイメージが頭の隅にこびりついた。
昨夏の参院選で初当選した河井案里議員と夫の克行前法相が買収の疑いで逮捕された。現金を配ったとされる相手の多さに驚く。ある市議宅には克行議員が訪れ、「名刺代わりに」と白い封筒を置いていった。中には現金20万円。数日後に返却したそうだ。
ある町長は「困ります。お持ち帰り下さい」と克行議員と押し問答の末、受け取った。開封すると20万円が入っていた。きっぱりと拒否した人もいる。「金のために応援するわけじゃない。ばかにするな」。ある市長はそう言って封筒を突き返したという。
俗に「金の光は阿弥陀ほど」と言う。金銭の威力は絶大で、仏さまほどのありがたみを持つ。封筒にお札を詰めるとき、配って回るとき、夫婦の胸にその種の身もふたもない言葉が鳴り響いていたか。
自民党本部が陣営に送った軍資金は、ほかの同党候補の10倍にあたる1億5千万円だったと聞く。白い封筒を押しつけられた方々がどう使ったかはあずかり知らぬが、広島全県の有権者には何とも迷惑な話というほかあるまい。

 天声人語より
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こつこつ丈夫な体に スローペースで効果
超高齢社会になり、4人に1人は高齢者の時代。要介護・寝たきりの原因の1位は、骨折や関節が痛くなるなど運動器によるもの。運動機能は加齢とともに弱り、運動習慣がないとさらに落ちる。運動器の健康はとても大切。
ロコモティブシンドロームは、骨粗鬆症、変形性関節症、変形性脊椎症など運動器の病気や筋力低下などが原因で、歩行をはじめとする運動機能が徐々に低下していく状態を言う。早めに気づいて、早めの対策をすることが必要だ。
筋力を強くする。そうするとひざの痛みがよくなる。変形性膝関節賞は軟骨が減って進む。軟骨が減らないようにするために大きな手段が、筋肉を鍛えることだ。骨粗鬆症の予防・改善にもつながり、骨量が増える。腹筋・背筋を鍛えると腰痛も減る。筋肉による支えがよくなると脊椎の変形も進まなくなる。
ロコモ予防のため、どんな運動でもいいので週刊をつけること。ウォーキングもいいと、ジョギング、水中歩行もいい。日本整形外科学会ではスクワットと片足立ちを紹介している。スクワットは下半身の筋力を効果的に全般的に使うので、いい運動だ。これをゆっくりやる。5秒かけて下げ、5秒かけて上がる。
運動に関する注意。ゆっくりした動きのほうが、痛みが出にくくて効果も上がる。痛みが出たり増したりしても、運動後にすぐ収まるなら続けて構わない。痛みが翌日まで持ち越すようであれば、3日間ぐらい休んで、半分ぐらいの運動量から再開するといい。毎に津続けるといいが、最低でも週2回はやってほしい。90歳まで自分の足で歩く準備を、これから始めよう。

 健康・医療フォーラムより----石橋英明
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コロナの猛威で忘れかけていたが、直近の冬は常ならぬ暖冬だった。
相前後してアフリカでは多雨でバッタが大量発生し、豪州では森林火災が広がった。これらを端的に説明できる気象用語がある。
「インド洋ダイポールモード現象」がそれである。気象力学が専門の海洋研究開発機構の研究員、土井威志さんは「ひと言でいえばインド洋のエルニーニョ現象です」と語る。
ダイポールとは正と負の「双極子」を指す。インド洋の東西で大きな海水温差が生じたとき、異常気象を引き起こす。昨年は過去最大級の水温差が生じ、しかもそれが越年した。インド洋西側の国々は水害に見舞われ、東側はカラカラ天気に苦しんだ。偏西風を北へ押し上げて、日本に記録的な暖冬をもたらした。
「気象はつきつめれば空と海の助け合いです」と土井さん。ダイポール現象の起きるのは数年に1度とされる。インド洋の水温を把握し、予測の精度を高めるための試行錯誤が続く。4ちなみに今夏もまた、ダイポール現象の影響で日本は雨の多い猛暑になるという。
はるかアフリカのバッタと日本の暖冬が同根だったとは驚きである。異変を何カ月も前に察知できれば、世界中で先手を打ちやすくなる。たとえば南アフリカでは、マラリアの発生時期を予測し、殺虫剤を効果的に散布できるそうだ。
今年も水害が心配な季節がめぐってきた。コロナ過で「自国第一主義」の無力さを知ったいま、異常気象への備えは地球規模で進めたいものである。

 天声人語より
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こつこつ丈夫な体に スローペースで効果
超高齢社会になり、4人に1人は高齢者の時代。要介護・寝たきりの原因の1位は、骨折や関節が痛くなるなど運動器によるもの。運動機能は加齢とともに弱り、運動習慣がないとさらに落ちる。運動器の健康はとても大切。
ロコモティブシンドロームは、骨粗鬆症、変形性関節症、変形性脊椎症など運動器の病気や筋力低下などが原因で、歩行をはじめとする運動機能が徐々に低下していく状態を言う。早めに気づいて、早めの対策をすることが必要だ。
筋力を強くする。そうするとひざの痛みがよくなる。変形性膝関節賞は軟骨が減って進む。軟骨が減らないようにするために大きな手段が、筋肉を鍛えることだ。骨粗鬆症の予防・改善にもつながり、骨量が増える。腹筋・背筋を鍛えると腰痛も減る。筋肉による支えがよくなると脊椎の変形も進まなくなる。
ロコモ予防のため、どんな運動でもいいので週刊をつけること。ウォーキングもいいと、ジョギング、水中歩行もいい。日本整形外科学会ではスクワットと片足立ちを紹介している。スクワットは下半身の筋力を効果的に全般的に使うので、いい運動だ。これをゆっくりやる。5秒かけて下げ、5秒かけて上がる。
運動に関する注意。ゆっくりした動きのほうが、痛みが出にくくて効果も上がる。痛みが出たり増したりしても、運動後にすぐ収まるなら続けて構わない。痛みが翌日まで持ち越すようであれば、3日間ぐらい休んで、半分ぐらいの運動量から再開するといい。毎に津続けるといいが、最低でも週2回はやってほしい。90歳まで自分の足で歩く準備を、これから始めよう。

 健康・医療フォーラムより----石橋英明
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引き締まった足腰、軽い身のこなし。
千葉県の動物園「市原ぞうの国」の関連施設で飼育が始まったシカは、目もとに野生が漂う。人に慣れた先輩たち14頭とは隔てられた区画で暮らす。
東京の荒川河川敷に現れたのは、先月末のこと。通報を受けて警官らが捕まえた。保護した足立区にすれば、害獣として捕獲許可を得たため山に放つことはできないが、同時に「殺処分しないで」という声も殺到した。区は「ぞうの国」に引き取りを打診した。
「野生ならではの病気を持ち込まないか検疫し、ゆっくり体調を見ていきます」と園の佐々木麻衣さんは話す。公開の見通しはまだ立たないが、園には激励の声が相次いだという。
「東京の23区内に野生のシカが現れるとは10年前には想像もできませんでした」と驚くのは、動物生態学者の高槻成紀さん。捕獲直後のぎこちない足取りをニュースで見て、極度の緊張状態にあると心配したそうだ。
高槻さんによれば、この数十年の間にシカの安住圏は一変した。かつては奥山に多く暮らし里山には少ない「奥高里低」だった。それが農林業の衰退とともに、「奥低里高」に転じた。誤って都会へ迷い出るシカは今後も増えるはずと予測する。
千葉の動物園に運ばれたシカは、エスケープにちなみ「ケープくん」と名付けられた。同じ1頭のシカでも、見る人によっては、アニメの主人公のバンビとなり、畑を荒らす憎き害獣となる。つくづく人の感情に訴える生き物である。

 天声人語より
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新型コロナウイルス
嬉しいけど、不安も少し。
きょうから全国移動を解禁。
接触アプリも使えるように。

素粒子より
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いまから100年ほど前、ニューヨークに「チフスのメアリー」と呼ばれた女性がいた。
本人に自覚症状のないまま、周囲に腸チフスの感染者を増やす。一説に計47人、うち3人が亡くなったとされる。
家政婦メアリー・マローン。料理の腕にかぐれ、子どもの面倒見もよかった。だがある夏、雇われた先の銀行家の別荘で家族6人が発症、疑いの目を向けられる。衛生専門家が採決や採尿を求めるとフォークを振り回して抵抗したという。
『病魔という悪の物語』によれば、彼女は無理やり隔離されるが、無症状ゆえに納得できない。3年後に開放されると、名を偽って病院に勤め、集団感染を招いた。当時は効果的な治療法がなく、新聞は「無垢の殺人者」「米国で最も危険な女」と書き立てた。2度目の隔離は亡くなるまで23年に及んだという。
国立保健医療科学院の逢見憲一さんによると、メアリーの名は今日なお公衆衛生史に残る。「感染を抑えこみたいという公共の福祉と、むやみに隔離すべきではないという個人の自由のせめぎ合いを考える上で、重要な事案です」。
現下のコロナ禍でも無症状の感染者対策が欠かせない。当方も感染防止に注意を払い症状はないものの、電車に乗るたび、きまって不安にかられる。自分はすでに無自覚の感染者ではないか、隣の乗客はどうかと。
メアリーに対する「毒婦」呼ばわりは死後も続いたという。その悲運の生涯はいまを生きる私たちに重い問いを投げかける。

 天声人語より
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また同じ顔で30分か
もう、国会は「夏休み」。
週1回、ごく一部だけの「登校日」は設けたらしいけど。
 また、左右の「台本」を読みそうな。
今夕、首相会見。

素粒子より
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コロナ禍 拡大する暮らしの崩壊。「最後の安全網」生活保護の出番だ。
2008年のリーマン・ショックでは、まず顕在化したのは男性非正規労働者の苦境だった。当時との比較を支援関係者に聞くと、コロナ禍では女性からの相談も相次ぎ、フリーランス、自営業者も含め、より広汎な層が生活危機に陥っている。
 こうした中で生活保護への関心が高まる。「特定警戒」13道府県の主な自治体で、4月の生活保護請求件数が前年比で約3割増えた。
 ただ、この数字は追い詰められた人のなお一部に過ぎないと私は思う。家族の扶養調査、預貯金や自動車など資産保有の厳しい制約、さらに制度への根強い偏見。生活保護利用にはいくつもの壁、ハードルがあって、申請をあきらめる人が数多くいる問題が、以前から指摘されている。
 鮮明になっているのは、一部自治体の窓口対応のおかしさ。例えば、住まいを失った困窮者に、「実家のある自治体へ」「泊まっていたネットカフェのある自治体へ」などと言って申請を受けず、交通費だけ渡してたらいまわしにする。長く問題視されてきた「水際作戦」と呼ばれる不当な対応が、今回も各地で報告されている。
 食にも事欠く困窮者への速やかな保護決定を国が3月に通知、適切に対応している自治体もある。だが一部では「建前」と正反対の運用がまかりとおる。命に関わる窓口対応に自治体格差があるのは、どう考えてもおかしい。
 コロナ禍で、膨大な数の人々の暮らしが壊れかけている。今こそ「出番」の制度だ。4この非常時に必要な人が利用できないなら、なんのための「最後の安全書類」なのか。生活保護をきちんと機能させることは、国や社会保障というものへの根源的な信頼に関わる問題だろうと私は考えている。

 取材孝記より----編集委員 清川卓史
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国会の閉幕
あぁ本当に、きょう国会を閉じるんだ。
コロナ対応より政権批判の回避を優先して。
その会期末に、しれっと会見した手法に人物像が映る。
菅原前経産相。
姑息ですね。

素粒子より
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韓国語はできないものの、出張先のソウルで乾杯の際は、耳を頼りに「コンベ」と声を発した。
ところが北朝鮮では「チウプシダ」と言うようだ。寒村に暮らす主婦たちが干しダラと缶ビールで楽しげに唱和する場面を韓国ドラマで見た。
話題作「愛の不時着」である。南の令嬢がパラグライダーの事故で北に不時着する。荒唐無稽な恋愛ものかと思いきや、随所に描かれる北の暮らしぶりから目が離せなくなった。
ソウル駐在の同僚によると、制作陣は多くの脱北者に会い、「北」考証に努めたという。南の化粧品を手に有頂天の女性。停電で止まった列車に群がる物売りの村人。北の当局者はよほど腹にすえかねたのか、「虚偽と捏造に満ちた不純きわまりない反北ドラマ」と罵倒した。
ドラマに触発されて北の日常への興味がつのり、「普通の北朝鮮家族」と銘打った動画をユーチューブで見てみる。邸宅のソファーは革張りで、スーパーは充実の品ぞろえ。恵まれた生活を宣伝する政府の狙いが透けて、庶民の息づかいが聞こえない。
さてあす15日は半島史に残る特別な日だ。20年前、南北首脳が共同宣言を発表し、平和的方法による統一を誓った。しかしそれ以降、和解は進まず、統一の機運は冷えたままだ。
ドラマでは、南の令嬢が、別れを前に、北の中隊長に語りかける。「私はアフリカにも南極にも行けるのにあなたはよりによってここにいる」。近くて遠い2国である。統一の夢に酔う日はもう来ないのだろうか。

 天声人語より
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東証大幅反発
4日ぶりに大幅反発。NYダウは続伸。
大引けの日経平均は前日比1051.26円高の22、582・21円。
上げ幅は今年3番目。
一部の値上がり銘柄は全体の97%。対して値下がり銘柄は2%となった。
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アジサイ、クチナシ、柿の花----。どれも夏の湿潤な季節に咲く花である。
そしてどれもが「思いをこめてしかし決して声高にどはなく、むしろ抑え気味に花となるように思えてならない」。そんなふうに随筆家の増田れい子さんが書いていた。
ひそやかな感じが逆に強い印象を人の心に刻む。いわば「マイナスの効果」というようなものを、この季節の花たちは身につけている。なかでもドクダミは際立ってひそやかで、それでいて凄みのある艶やかさがあるという。
日陰でも、いや日陰だからこそ映えるドクダミの真っ白な花。それをきれいだと思ったのは、実は今年が初めてである。もしかしたら今まで、その美しくない名前の響きに心が縛られていたのかもしれない。
〈どくだみや昼間の闇に白十字〉川端茅舎。おとといあたりから関東では、梅雨雲の闇につつまれるようになった。コロナ禍の薄闇も続いており、私たちの生活は曇ったり降ったり、ときに晴れたりを繰り返すのだろうか。4まちに傘の花が咲く季節でもある。学校の授業は再開したものの、曜日に分かれて分散登校しているところもあると聞く。並んで歩いていく花の数も、今年は少なめかもしれない。学ぶことも遊ぶことも普段通りにはいかないが、どうか負けぬよう。
ドクダミには「毒を矯める、止める」の意味があり、十薬の別名も持つ。古くから薬用としてだいじにされてきた植物なのだろう。見ていると落ち着くその姿が、心の薬にもなってくれれば。

 天声人語より
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新型コロナウイルス
油断めさるな。
また感染者が増えた。
東京アラートの解除を、あざ笑うかのように。
2日連続で感染者40人以上。
194人。
5月の全国の交通事故死は月別統計で過去最少。
これもコロナならでは。

蒸し暑い。
〈梅雨に入りて細かに笑ふ鯰かな〉永田耕衣

素粒子より
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米国映画「風と共に去りぬ」には印象的な人物が多い。
主人公スカーレット・オハラの召使である大柄の黒人女性も、その一人だ。演じたハティ・マグダニエルさんは、1940年のアカデミー賞助演女優賞に輝いた。
当時の米国には人種隔離の制度があった。彼女は特別な許可を得て表彰式会場のホテルに入ったものの、共演者と同じテーブルにつくことはできなかった。黒人俳優初のアカデミー賞だったが、功罪相半ばするて隻ごととなった。
南北戦争を南部から描いたこの映画は、傑作として今も人気が高い。しかし人種の描写には、かねて批判があった。黒人たちが従順あるいは愚鈍に描かれ、奴隷制度を懐かしむ場面もある。警察の黒人への暴力が問題になるなか、米国の動画配信サービス会社が9日、配信を停止した。
いかなる作品も、創られた時代の偏見から自由ではありえない。作品自体を見られなくするのは行き過ぎという気もする。しかし人種差別が歴史になりきっていないところに、今の米国の難しさがあるのだろう。
血塗られた歴史とどう向き合うか。英国でのやり方が興味深い。一連の抗議行動で17世紀の奴隷商人の像が引き倒され、港に投げ込まれた。英紙によると地元当局が回収し博物館に展示するという。抗議のプラカードと一緒に。
「風と共に去りぬ」も今後、歴史的な意味合いなどを加えて配信が再開されるという。映画でも文学でも、後の時代の試練にさらされながら輝きを失わないのが名作である。

 天声人語より
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原爆投下と慰安婦像 見たくない過去を語ろう
今年もまた、被爆した日と終戦記念日と、戦争で亡くなった方々を追悼する式典が催された。新聞とテレビは74年前の戦争を振り返る生地や番組でいっぱいだった。
それを読み、観ながら、心に引っかかることがあった。第2次世界大戦において展開された暴力のなかに、広く語られる暴力と、語ることが許されない暴力の二つがあることだ。
あいちトリエンナーレの企画「表現の不自由展・その後」が抗議ばかりでなく暴力行為の予告などを受けて中止となった。抗議や脅迫の元となった展示のなかには、昭和天皇の肖像群が燃える作品に加え、慰安婦の少女を表現した作品が、あったと報道されている。企画展の中止に関する論評の多くは憲法によって保障された表現の自由との関係から議論するものであった。もちろん展示会を暴力によって威迫することがあってはならない。だが、表現の自由とは別に、気になった問題がある。慰安婦の姿を表現することは受け入れることができない。そのような展示は認められないと考える人々が日本国内には少なからず存在するというこだ。
初めてのことではない。慰安婦の姿を表現した少女像は、設置を求める運動が韓国系団体を中心として展開され、ソウルの日本大使館前ばかりでなく世界各地に設置される一方、撤去を求める運動も行われてきた。
ここでは慰安婦の表象が戦時性暴力ではなく反日的な行為として捉えられている。語られない、語ることが許されない戦争の暴力である。「見たくない過去」といってもいいだろう。
戦争の記憶が政治的な争点となることは日本に限った現象ではない。1995年、スミソニアン航空宇宙博物館の企画した原爆投下の展覧会がアメリカ国内の反発を受けて中止に追い込まれ、原爆を投下したエノラ・ゲイが展示されるにとどまった。ここには「見たくない過去」としての原爆投下を排除する態度がある。
原爆投下を「見たくない過去」とするアメリカ人がいるように、慰安婦を「見たくない過去」とする日本国民がいるのだろう。だが、原爆投下への批判がアメリカ国民への侮辱だと考えるひつようもない。

 時事小言より-----藤原帰一
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『ガリバー旅行記』が18世紀に出版されたとき、作者ジョナサン・スウィフトの名前は記されていなかった。
ガリバーが書いた原稿がある人の手に渡り、本になったということにしていた。
物語を面白くする仕掛けとも思えるが、英文学者の中野好夫によれば政治的配慮が働いた結果だという。作品に含まれる政治や社会への風刺が、英国の政界や宮廷の怒りを買うのではないか。そう恐れたからに他ならないと。
さてこちらは「匿名受注」の話である。広告会社の電通はいかなる配慮から、ダミーのような法人を立てて国の仕事をしていたのか。
問題となったのは、電通が実質的に仕切っている」一般社団法人だ。コロナ禍で苦しむ中小企業向けの支援事務を経済産業省から769億円で請け負ったものの、その97%を電通に再委託していた。報道で明らかにならなければ、見えなかったからくりである。
堂々と入札で仕事を取り、きちんと成し遂げているのであれば、会社の宣伝になる話だと思うが、いかがだろう。政府と電通との間に癒着があるのでは。お金を中抜きにするのが狙いでは。国会で追及されているが、政府側の答弁は要領を得ない。
ガリバーが流れ着いた小人国の政治家たちは、綱渡りの腕前を比べるというくだらない競争にいそしんでいる。当時の政界への風刺だろうが、我が政官界でもおかしな綱渡りが続いている。疑惑を突きつけられては、ごまかす。それが何度も何度も。

天声人語より
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夏バテの陰にひそむ鉄分不足
疲れや、だるさが抜けずにいる人も少なくない。一見、夏バテと思える症状の陰に貧血が隠れていることもあり、注意が必要です。
鉄欠乏性貧血が夏になって出てくることもある。
鉄欠乏性貧血は、体内の鉄が不足し、ヘモグロビンがうまくつくれなくなる。体に十分な酸素を運べなくなり、息切れや立ちくらみなど様々な症状が出る。疲れがとれないというだけでなく、微熱が続いたり、爪が薄くなって割れたりするなどの症状があれば、単なる夏バテと油断せず、受診したほうがいい。
夏は、暑い屋外と冷房の利いた屋内の温度差で自律神経が乱れ、胃腸の不調を招いて食欲が落ちることがある。鉄分が不足して貧血にならないようにするためにも、夏こそ、しっかり食べる。
鉄分は、肉や魚、卵、乳製品などの動物性たんぱく質、豆類やホウレンソウ、小松菜などの野菜、海藻などに多く含まれている。毎日の食事のなかでバランスよくとり入れることが大切だ。
ただ、食欲もなく、疲れやだるさのために料理する気力がわかない場合もある。手間をあまりかけず、うまく鉄分をとる工夫を、管理栄養士で医学博士の本田さんに教えてもらった。
本田さんは「鉄分を一気にとろうとせず、こまめに補給していく意識を持つ」と助言する。例えば、鉄分が多く含まれるあさりや干しエビのつくだ煮などを食卓に一品添える。枝豆もお勧めで、飽きたら、さやから取り出してすし酢につけ、トマトとあわせてマリネ風にするのもいいという。
青魚の缶詰を使う手もある。水を入れたペットボトルの中にかつお節、煮干し、昆布を入れてだしをつくっておく。魚の缶詰にだしをあわせてみそをとき、ゴマやシソ、ネギなどの薬味を加えると、火を一切使わずに鉄分が豊富な冷や汁ができる。そうめんのつけ汁にしてもおいしい。

 続・元気のひけつより
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暑いコーヒーはいつもおいしいが、夏に飲むのもいい。逆説的ながら、暑い時には熱いものをという言い方は昔からある。
熱いお茶を口にしたり、汗をかきかき食事したりすることが、その後の爽快感につながるからだろう。
日差しが強まり、気温がぐっと上がった日に口ずさみたくなる曲がある。ミュージシャン大瀧詠一さんの「あつさのせい」である。〈あつさで のぼせ上がった心は 宙に浮いたまま ウロウロ フラフラ 身体はもぬけのカらなんだ〉。
汗がもっと噴き出しそうな歌詞だが、何というか、夏を迎えるという覚悟ができるのだ。〈妙におこりっぽいんだ 何でもシャクの種なんだ----全然 スカッとしないんだ〉。そんな曲にスカッとするのはテンポがよく、かつ乾いたメロディーのせいだろう。
コロナとの共存を強いられる今年は、いつも以上に覚悟がいる夏になりそうだ。マスクが手放せず、冷房は必要だが窓を開けて換気するのも必要。それでも太陽は手加減してくれず、きのうも西日本の各地で35度以上の猛暑日を記録した。
熱中症予防のため厚生労働省などは、屋外で人との距離が2㍍以上あればマスクは外しましょうと呼びかけている。1人で屋外を歩く時につけなくていいのは、考えてみれば当たり前だ。わざわざ注意喚起が必要なのは、世の中の着用圧力が強いからだろう。
夏の蒸し暑さだけではない。他人からの「まなざし」も相当に暑苦しい。そこだけはドライに脱ぎ捨てて、スカッとしたい。

 天声人語より
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日経平均も大幅下落
ダウ工業株平均の急落したため、東証も全面安となり、下げ幅は一時600円を超えた。
東京外為市場でも円高ドル安がすすんでいる。

紙面より
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古代の巨大構造物というと、奴隷の強制労働でつくられた印象がある。
作業のつらさに耐えかねて倒れると、後ろからムチが飛んでくるような場面を何かの映像で見た気がする。エジプトのピラミッドが典型だろうか。
そんな思い込みを覆す発見なのかもしれない。古代マヤ文明の遺跡としては最大の構造物が、メキシコ南部で確認されたと先日の紙面にあった。社会階層が未発達だった紀元前1千~800年に築かれたとみられる。
建設を強制するような権力がなくても、大規模な共同作業が可能だったというのが注目すべき点だという。南北1.4㌔にわたる建造物は祭祀用とみられ、「人々は自発的な意思で集まって、建てたのかもしれない」と研究チームの猪俣健・米アリゾナ大教授が語っていた。
少なくても苦痛にゆがむ労働者の顔は想像しなくていいのだろう。冒頭に触れたピラミッドにしても、奴隷労働ではなかったという見方がいまは有力だという。
建設に携わった人のためのパン工房や穀物倉庫の跡が発見されており、牛肉などの肉類も普段から食べていたらしい。労働者としては圧倒的に優遇されていたと大城道則著『ピラミッドへの道』にある。一種の公共事業だったのでは、とも言われる。
現代人の身勝手さなのか、遠い過去は暗いものだと考えてみたり、逆に美化してみたり。4もしやあの遺跡は、お祭りの会場作りや道路工事の巨大なものだったかと思えば、いにしえの人たちが少し身近になってくる。

 天声人語より
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FRB22年までゼロ金利維持へ
新型コロナウイルスによる経済危機を受けて3月に導入した「ゼロ金利」を少なくとも2022年末まで続ける見通しを示した。
パウエル議長は経済再開の動きに触れつつも、「多くの分野で好天がまだ見られない」と指摘。
財政政策と一体化した空前の緩和路線を続ける。

紙面より
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漫画『将棋の渡辺君』が面白いのは、天才とはこういうものかと、妙に納得できるところだ。
そこで描かれる棋士の渡辺三冠は、ぬいぐるみが大好きで、犬などになりきっておしゃべりする。洗濯物の取り込みも満足にできず、ひとりで買い物にも行けない。
作者の伊奈めぐみさんは渡辺三冠の妻で、描写は迫真だ。読んでいて居住まいを正されるのは、彼の事前準備の周到さである。息子のサッカーの審判をやることになれば、Jリーグを生で見て勉強する。有名な漫画家と対談する前には、数日かけて作品を復習する。
将棋の大戦前のことは言うまでもない。4きょうのこの日に向けて36歳の天才は、自分に挑む17歳の天才についての分析をしてきたことだろう。棋聖のタイトルをかけて、藤井聡太七段との五番勝負が始まる。
コロナは将棋界にも大きな影響を与え、多くの対局が延期された。藤井七段は史上最年少でタイトル挑戦となるが、そんな記録更新も一時は危ぶまれていた。
作家の坂口安吾は1947年、当時唯一のタイトルだった名人戦のことを「最も凄惨なスポーツと表現した。今年はプロ野球やJリーグなどの開幕が遅れ、プロの技やぶつかりあいを見る機会が奪われ続けている。久しぶりのスポーツ観戦という気分で、味わうのもいい。
棋士とはどういうものか。漫画で「渡辺くん」はこう語っている。「給料欲しければ将棋勝てばいいし、将棋勝てなければ勉強すればいい」。単純かつ厳しい世界がある。

 天声人語より
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2次補正予算成立へ
新型コロナウイルス対応の追加対策を盛り込んだ総額31兆9114億円の今年度第2次補正予算案が与野党の賛成多数で、衆院予算委員会で可決。
午後の本会議で成立してた。

紙面より
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心に感情が芽生え、言葉が出てくる。そうではなく言葉を得たから、感情が育まれることもある。
植物の果実の愛らしさを強く感じるようになったのは、室生犀星の一句に出会ってからだ。〈青梅の臀うつくしくそろひけり〉。
青い梅の実のつるんとしたところが、まるで赤ん坊のおしりのよう。作家に敎わったそんな感覚を、梅の木に通りかかったとき、スーパーで見かけたときに思い起こす。そろそろ梅酒づくりを、と考える季節になった。
家庭菜園というのもはばかれる小さな一角に、トマトが青くかわいい実をつけた。赤く熟す日が待ち遠しい。あの鮮やかな色は、トマトにとっては紫外線対策なのだと、田中修著『植物はすごい 七不思議編』で学んだ。
紫外線は活性酸素を生み、植物の体にも悪さをする。そんな酵素を消すため、皮や果肉にリコピンとカロテンという色素を作ることが彩りをもたらすのだという。あの健康的な赤は、強い太陽の日差しとたたかっている証しなのか。そう思うと、いじらしくなる。
トマトはその栄養価の高さから、欧州ではリンゴに例えられる。英仏では「愛のリンゴ」と呼ばれ、国によっては「黄金のリンゴ」「天国のリンゴ」といった名もあるらしい。愛、黄金、天国、そんな名前をつけたくなる果実は他にもありそうだ。
もちろんそれは食卓に並ぶものに限らない。歩いていて、樹木や野草がつけた赤い実、青い実に目が留まることがある。そして長いこと、立ち止まることがある。

 天声人語より
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米の大統領選挙の行方は?
米CNNの世論調査によると、民主党のバイデン前副大統領に投票するとの回答が55%に上がった一方、トランプ米大統領との回答は41%だった。両者の差は前月の5㌽から14㌽に広がった。

 紙面より
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横田めぐみさんは幼いころ、デパートで迷子になった。館内放送で呼び出され、両親は慌てて駆けつける。
めぐみさんは売り場のお姉さんにリボンを結んでもらって上機嫌だった。「パパとママはどこで迷子になっていたの?」。
恵さんが新潟市内で下校中に拉致されたのは1977年。13歳だった。父の滋さんはその夜、中学校内のトイレの扉を残らず開けて回る。交通事故を疑って通学路にはいつくばり、タイヤ痕を探した。
前日は滋さんの45歳の誕生日だった。「これからはおしゃれに気をつけてね」。恵さんから受け取ったのは1本のくし。身なりに無頓着な父を気遣うやさしさに打たれた。以後、どこへでも持ち歩いた。
めぐみさんは救出に一生を捧げた滋さんが87歳で亡くなった。忘れがたいのは2004年冬の会見である。北朝鮮がろぐみさんのものとした遺骨が日本側の鑑定で別人のものと判明。「満腔の怒りをもって遺骨捏造に抗議する」。低い声、険しい表情。耐えてきた無念の深さをまざまざと実感した。
訃報に接して、めぐみさんの思い出がつまった本を開く。三輪車にまたがり、キリんを見つめ、双子の弟をかわいがる。妻の早紀江さんの写真も多い。だが滋さんが写るのは、わずかに1枚。幼いめぐみさんを抱き、照れたような笑顔を浮かべる。
いつも穏やかに人と接し、悲劇の主人公を演じることは決してなかった。娘と暮らせた月日は短かったが、その分、深く濃く心を通わせた最良の父であった。

 天声人語より
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ファミリーレストランの閉鎖
ジョイフルが約200店を順次閉店すると発表した。
全国に展開する直営713店の約3割にあたる。
ここでも新型コロナウイルスの感染拡大の影響が。
来客が激減する中、不採算店を中心に閉店し収益力の改善につなげる。

紙面より
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1月はオオカミの満月、2月は雪、3月は地虫---。米国の先住民はすべての満月にそんな愉快な名を付けた。
狩猟や農耕の暦を反映し、6月の満月はストロベリームーン。収穫の時期を迎えたイチゴにちなむ。
赤く染まった月が熟したイチゴを思わせるせいか、ネットでは「願いがかなう」「一緒に見ると結ばれる」ともてはやされる。「だれかと空を見上げた記憶は心に残る。日本でのロマンチックな月の話題も、天文に関心を持ってもらう入り口になります」と鹿児島県姶良市立天文台の上田聰館長は話す。
赤く見えるのは朝焼けや夕焼けと同じ原理。大気中に水蒸気の多いこの時期、昇り始めの月は赤く見える。「山火事かと思うくらい赤い月が、黄色に変わり、色が抜けたように白くなる。変化は劇的です」
上田さんによれば、コロナ禍の自粛生活は、こと星空観察に限っては好条件だった。鹿児島県内でも市街地の灯が落ち、夜空は格段に暗くなった。「車も減り、空気は断然きれいになりました」。
大気汚染が深刻なインドや中国でも、感染防止の都市封鎖によって大気は浄化された。ただ米航空宇宙局によれば、厳戒態勢を解くとたちまち元の木阿弥に。すべては私たち人間の営みなのだと痛感する。
6月の満月はあす。晴れれば、夜空に特大のイチゴが拝めるかもしれない。「コロナ疲れ」を自覚するこのごろ、たまにはゆっくりと外気に触れ、天空を見上げてみたい。だれかとでも、一人でも。

 天声人語より
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夏こそお風呂でリフレッシュ、むくみ解消、快眠効果も。入り方次第でダイエット効果も
夏にお風呂? 暑いし、シャワーだけという人もいるだろう。これからの季節こそ、お風呂が大事。
入浴すると毛穴が開いて汚れが落ちやすくなるし、冷房で冷えた体もリセットできる。肩まで湯船につかると、腹回りが数㌢縮むほどの水圧がかかるため、足にたまった血液や体液が心臓に戻り、むくみの解消につながる。
お風呂は温度をたった1度変えるだけで、体への効果は大きく変わる。例えばダイエットしたい人は「食前に40度でのべ15分間と覚えよう。体の表面に血液が回って一時的に胃腸の働きが抑制されることで、食欲を抑えられるという。夏場なら30度くらいのかなりぬるい湯に入り、足を曲げ伸ばすなどの運動をすれば、ダイエットに良い。
寝つきの悪い人は就寝1~2時間前に、40度のお湯でのべ20分間の入浴がおおすめだ。人間は、体温が下がる時に眠くなるようにできている。いったんお風呂で体を温めることで、ちょうど寝る時間に体温が下がるという。足のむくみが気になる人は、40度のお湯でのべ20~30分、足先から心臓に向かってマッサージすると良い。
注意点は、入浴前後の水分補給だ。お風呂に入ると、約800㍉リットルの水分を失うというデーターもある。麦茶やイオン飲料がお勧めだが、利尿作用のあるビールは逆効果。入浴後は30分以上休むことも大切。お風呂で亡くなる人の9割はひう礼者というデーターもあるので、気を付けて欲しい。入浴中に眠くなったら、湯船から出ることも呼びかける。
疲れている人には、38~40度のゆるめのお湯でのべ15分。最近疲れがたまりやすい34歳の私も、自宅で試してみた。肩までつかって、目をつぶって深呼吸すると、体が浮いたような感覚になった。寝つきも良く、翌朝ぱっちり目が覚めた。
こんなデーターもある。静岡県民約3千人を対象にしたアンケートによると、毎日入浴している人の方が「良質な睡眠がとれている」と答える傾向があった。
「幸福だ」と答えた割合は、毎日入浴している人が、そうでない人の1.35倍だった。一方シャワーだけと答えた人では、日々の生活が幸福と感じる人が少ない傾向もあった。
お風呂も食事や運動のように、大事な生活習慣。正しく入れば、心も体も健康になる。シャワーだけで済ませている皆さん、今日からお風呂に入ってみては。

 元気のひみつより
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この春、SNS上を盛んに飛び交った「アマビエ」。ぬれた髪、とがったくちばしを持つ半人半魚の妖怪である。
その絵を写せば感染を免れるという伝承が江戸時代にあった。今般は、厚生労働省のコロナ対策キャラクターにも採用された。
「明治の初め、アマビエの絵は官憲による取り締まりの対象でした。いまとは正反対ですね」と話すのは福井県文書館の長野栄俊さん。「コレラ予防に御利益がある」と貼り札を売った業者らが、「愚人をまどわす」と警視庁に取り締まられたそうだ。
長野さんによると、いまよく見るアマビエの絵は1846年の文献に登場する。肥後の海に現れたという説明が付く。だがそれより古い史料にはアマビコとして描かれていた。「紙から紙へ書き写されていく中、末尾一字が誤記され、アマビエとなったようです」。
疫病を予言するアマビエなどの妖怪たちは、明治時代にぱったりと姿を消す。「医学知識の普及が大きいですね」と長野さん。衛生知識が高まると、感染よけの絵札は顧みられなくなったらしい。
天彦、海彦、尼彦、阿磨比古-----。アマビコの表記の多彩さに驚く。添えられた絵には猿もあれば、黒マントの人面獣もある。不気味な線画を見ていると、感染症への本能的な不安はいまを生きる私たちと少しも差がないことに気づく。
コロナ禍のいま、アマビエは内外で引っ張りだこである。百数十年ぶりに各方面から脚光を浴びて、内心さぞ驚いていることだろう。

 天声人語より
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鰻の焼き方
鰻の蒲焼きなども、もともと上方のほうでは直焼きで全体をカリツと焼き上げる。それに対して東京では、いったん白焼きにしたものを丁寧に蒸し上げ、脂を抜き肉を柔らかくした上で、タレを付けて焼き上げるという技法によって、ふんわりと仕上げる。
 しかるに、こういう東京風が、この頃は全国的に広まってしまって、次第に上方風の直焼きが少なくなってきたように観察されるのは、私には遺憾なことに感じられる。
 たしかに東京風は、ふんわりとした口触りで上品な風情ではあるけれど、そのかわり肉が柔らかい分、小骨が口に触る。
 一方の上方風の直焼きは、十分に身に乗った脂が高熱で沸き立ちながら焼けていく関係で、小骨はちょうと骨煎餅のように脂で揚げた形になる。仕上がった蒲焼きには小骨が感じられないというのが、まずめでたいところだ。
それに、蒸さずによく焼き込んであるので、風味が濃厚で歯ごたえもめでたく、鰻の旨みもまた一段と強い。上方風は、焼き込むということで生臭さを消しているのである。
 というわけで、私は根っこからの東京人でありながら、鰻は東京風も上方風も、どちらも別に味わいとして愛好しているのである。が、しかし、東京にはこの上方風の蒲焼きを食べさせる店はほとんど無い。
 以前は、そのため上方風の旨さを知らずにいたのだが、ある時、浜松で、東京風・上方風を選べるようになっている鰻屋に上がった。私はその店で上方風のカリツとした鰻を食べて、すっかりこの味の虜となった。その後、またああいう上乗に焼き上げた上方風が食べたいなあ、と思って、大阪でも神戸でも、姫路あたりでも、何度かトライしたのだが、いずれも東京風のフアフアで、がかりしたものだった。
 ところが最近、尾張一宮で、また名古屋で、上方風のカリカリッと焼き上げた良い鰻重に巡り合って、大いに舌鼓を打った。名古屋とくると、「ひつまぶし」と、すぐそこに結びつける傾向があるが、いやいやどうしてどうして。あのカリッと焼き上げた蒲焼きも名古屋名物の好風味の一つである。
 かくて、ああ、カリカリ鰻は旨いなあと思いつつ、食べ物の多様性が次第に失われていく時勢時節を、そぞろ悲しく思ったことであった。

 作家の口福より----林 望
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東京都東村山市にある銀河鉄道」はいっぷう変わったバス会社。採算を度外視して「地域の足」役を買って出る。
運転免許を返納した高齢者は1年間無料。東北の被災地へ幾度もボランティアを運んだ。
コロナ対策で新たに始めたのは、地元から都心へ通勤客わ載せる無料バスである。「わが社の経営も首の皮一枚。ですが皆が苦しいいまこそ何か恩返しをしたいんです」と山本宏昭社長は話す。電車通勤が不安な住民のため、開店休業の続く観光バスを活用した。
車内はこまめに消毒し、座席は半数しか使わない。平日の早朝6時、東村山市駅を発車する。乗客の多くはリピーターだ。意気に感じた人々からお米屋野菜、現金が届く。
聞けば、山本社長の生家は酒屋で、タレント志村けんさんの実家は得意先という。人気の出た後も町内の盆踊りに気軽に参加してくれた。替え歌の「東村山音頭」で地元を有名にしてくれた恩は何にも勝るそうだ。
わが胸に手を当ててこの3か月を振り返ると、コロナの真の恐ろしさに目が覚めたのは志村さんの訃報に接したときだった。元気な顔しか浮かばないあの志村さんが快癒できなかった。しかも遺族が最期に手をさすることも許されなかったことに身震いした。
取材を終え、銀河鉄道の玄関でお地蔵さんに手を合わせた。志村さんの決め言葉にちなみ、「大事なだァ-地蔵尊」と命名された。感染の不安はなおぬぐえないが、楽観に走らず、悲観に傾きすぎぬよう自分を戒めた。

 天声人語より
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来年の東京五輪
簡素化は当然。
世の関心は五輪の開催か中止かでしょ。
1年なんて、あっという間。

素粒子より
それより1年後にコロナ禍が治まっているのか。
そちらの方が心配だ。
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このごろ米国ではカレンという名前が、居丈高に文句を言う白人女性を指す隠語として使われる。
買い物や外食先で不快な目に遭うと「店長を呼べ」「親会社に電話する」と声を荒らげる。
「ニューヨークのカレン」と先日報じられたのは、公園で犬を散歩させていた女性。「首ひもを付けて」という男性の注意に逆上し、その場で警察に通報した。「黒人男性に脅されています」。ことさら黒人を強調したその言い方に批判が集まり、女性は勤務先から解雇された。
先月末、ミネソタ州の黒人男性の死をめぐって抗議の炎が全米に広がる。白人警官に首をひざで押さえられ、「息ができない」と苦しむ姿は衝撃的だった。長年の人種差別が地層のように降り積もった国である。20年前、白人警官に射殺された黒人青年の事件を現地で取材した。「おまえには差別の実態がわかりっこない」。デモ参加者に言われ、自分は差別する側か、される側なのかと考え込んだ。
「差別はホコリのようなもの。光を当てると、あたり一面にあると気づく」。米紙に載ったカリーム・アブドゥルジャバーさんの寄稿である。広く知られたバスケットボール界の名選手。「差別というウイルスはコロナより感染力が強い」と訴えた。
マスク姿で路上に集い、抗議の声をあげざるをえない人々の焦燥を思う。略奪や放火は許されない。それでも、「いま立ち上がらなければ、自分も息ができなくなる」という訴えは切実だ。決して対岸の火事ではない。

 天声人語より
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NY株2万6千ドル台回復
3日の米ニューヨーク株式市場は、経済の早期回復への期待から、ダウ工業株平均が大幅に続伸し、前日比527・24㌦高い2万6269・89㌦で終えた。
2万6000㌦の節目を回復したのはほぼ3か月ぶり。

 紙面より
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「大人も初めてのピンチにどうすればよいのかわからず、なやんでいます。みなさんは歴史の当事者です」。
そう呼びかけたのは1年3組の担任の先生。群馬県邑楽町にある長柄小学校では4月から、先生が交代で思いを学校のサイトに書いてきた。
内容は自由。飼育係の先生は「ニワトリノミルクと小雪はとても元気です」。チョコの箱と写真とともに「銀のエンゼルマークが出たんです。あと4枚必要です(笑)」という楽しいメッセージも。
図書室の先生はお気に入りの詩を途中まで紹介し、「続きを読みたい人は、学校が始まったら図書室に来てください」と誘った。小林淳一校長は「休校、再開、また休校と目まぐるしい変化でした。子どもたちを何とか励ましたくて始めた試みです」。
授業はなかったけれど、各地で先生たちは知恵を絞った。慣れないラジオに出演して語りかけたり、町役場に出向いて防災行政無線で言葉を贈ったり。10人でダンスする動画の投稿もあった。
さあ6月、きょうから久しぶりに学校へ戻る人も多いだろう。新しいクラスは溶け込みやすいかな。担任の先生はどんな感じ? 遅れた授業はどうなるの。だれしもドキドキハラハラのはず。
「心っていう漢字ってパラパラしてていいと思わない? 心は乱れて当たり前」。絵本『きんぎょがにげた』の作者、五味太郎さんの言葉をみんなに贈りたい。教室に戻るのがつらかったら無理は禁物。あせらず、あわてず、学校生活を取り戻していこう。

 天声人語より
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東京都の対応
都庁が赤く染まった。
早くも第2波の兆しに「警告」。

素粒子より
東京は感染者の数で基準を下回っていなかったのに、解除するからこんな事態になったのだ。
これから2週間後が心配だ。
アベノマスクやっと手元へ配達されました。
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三浦按針という名に初めて接したのは何十年も前、中学の英語の授業でのこと。
「造船術を日本にもたらした偉人」と習った。英国出身で、徳川家康の外交顧問として活躍したウイリアム・アダムス。今月、没400年の節目を迎えた。
航海士だった按針は1600年、大分に漂着した。「家康に面会して堂々と国際情勢を述べる。度胸のいい人だったと思います」と話すのは長崎県平戸市役所の塩塚浩一さん。按針の没した地で、3年前には市内の墓所からそられしき人骨も掘り出されている。
按針とは「水先案内人」を意味する。家康に引き立てられ、交易を求めて来日した人々を幕臣に引き合わせる窓口として活躍。外国人でありながら、旗本に抜擢される。
だが2代将軍以降、特権を失う。鎖国政策が厳しくなって、平戸へ。英蘭2国の商館経営を助けるかたわら、アジアへ船を出す貿易商として腕をふるった。
新旧の評伝を読んで浮かぶのは、機転が利き、権力者に巧みに取り入る海の男の姿だ。待望の帰国許可を幕府から得たのに上官と対立し、帰国せずに終わる。故国に妻と2子を残しながら、日本でも2人の女性との間に3子をもうけたとされる。教科書の記述とは違い、どこまでも偉人らしくない。
残念ながら今月末、平戸市で開かれるはずだった「按針サミット」と「按針忌」は、いずれもコロナ禍で日を改めることになった。英国からゆかりの人を招く計画も延期に。むかしもいまも意外と遠い日英である。

 天声人語より
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新型コロナウイルスのその先
学校に笑顔が、街や駅に人影が戻ってきた。
距離を気にする日常が、じわりじわり。

素粒子より
今日の東京は34人も感染者が確認された。
解除はやはり早すぎたのではないか。
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パリの街を彩るカフェは、ときにたくさんのテーブルが歩道に並べられる。
そんなテラス席は人でいっぱいなのに、店の中はがらがらという光景を見たことがある。少々暑くても寒くても、街並みを眺めながらワインを飲みたい、そんな気持ちはよく分かる。
屋外で楽しむカフェは、19世紀のパリではすでに盛んだったと、仏文学者鹿島茂さんの『パリ・世紀末パノラマ館』で読んだ。店同士の競争も激しく、屋外に舞台を設けて歌手を呼ぶ趣向も現れてきたという。
そんな「カフェ・コンセール」すなわち音楽カフェは好評を博し、バリのシヤンゼリゼ通りでは店のほとんどが倣ったそうだ。歌声が響く様子を想像するだけで楽しくなる。
残念ながら屋外で「外食」できる場所は日本に多くない。だからこそこの試みに目を引かれた。ウイルス対策のため、佐賀県が店先の歩道などにテラス席を設ける社会実験を始めたと、本紙佐賀県版が伝えている。
佐賀市の商店街や居酒屋やワインバーなど12の店が参加し、16日間、夜だけ続けるという。公道を使うための許可請求も、県がまとめて手続した。なるほど換気としては、これ以上のものはない。酒は飲みたし、「密」は避けたし、という悩みが解消できるか。
外で食事を楽しむための「新しい日常」はどうあるべきか、未だ手探りである。歩行者や車いすの人をじゃましない道を探りつつ、テラス席の文化を育てられないか。気候にあわせ、冷たいお酒、温かいお酒と調節しながら。

 天声人語より
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アメリカの問題
民間初の有人宇宙船成功。
1人60億円でも安いそうで。

黒人拘束氏死への講義デモ。
憤りに共鳴する。
でもなぜ一部は暴徒化するのか。

素粒子より
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緊急事態宣言の解除に向けて慌ただしさが増すなか、見過ごせないニュースがあった。
気の利いたパロディー作品が、いとも簡単に封じられたのだ。東京五輪のエンブレムと、新型コロナウイルスを掛け合わせたデザインである。
日本外国特派員協会が会報誌の表紙に載せたもので、市松模様の丸いエンブレムをウイルスに見立て、いくつもの突起をあしらった。五輪がコロナの犠牲になった、あるいは五輪ゆえにコロナ対策が遅れたなど、いろいろ考えたくなる図案だ。
大会組織委員会は気に入らなかったようで、著作権を持ち出して取り下げを要求。協会は白旗をあげることになった。日本はやはりパロディー文化の根っこが細いのか。などと嘆きたくなるが、考えてみるとそうとも言えない。
模倣から滑稽を生む文化は、江戸期に花開いた。井原西鶴の「好色一代男」は「源氏物語」のパロディーともとれるし、狂歌の大田南畝は百人一首をもじった。たとえば〈いかほどの選択なればかぐ山で衣ほすてふ持統天皇〉。
山まで洗濯物を干しに行くとは、どれだけ大量なのかと。元歌は、持統天皇の〈春過ぎて夏来にけらし白妙の衣ほすてふ天の香具山〉である。〈山里は冬ぞさびしさまさりける矢張市中がにぎやかでよい〉も笑える。
根が細いのは、パロディーというより社会風刺が少ないと今もよく言われる。五輪でも何でも風刺できる、そんな土壌を育む一助になったかもしれないのに。

 天声人語より
この意見には断固反対である。
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