2019年08月の記事


やる気は脳の活動に変化を与え、効果的なリハビリにつながる。
病院などの現場では、患者本人のやる気が、リハビリの効果に影響することは知られている。生理学研究所などの研究チームはその仕組みの解明を進めている。
脊髄損傷から回復途上のサルで、やる気や意欲に関係する「側坐核」という脳の領域の活動を薬で止めたところ、治り始めていた手のまひが再び出て、イモをつまめなくなった。一方、健康なサルでは、側坐核の活動を止めても影響はなかった。研究チームは、けがの回復期に、側坐核が運動機能をつかさどる脳の領域の活動を活性化し、運動機能の回復を支えているとみている。
また、生理研の定藤教授らの研究チームは、褒められることの影響について研究している。他人に褒められると、意欲や意思決定に関わる「線条体」と呼ばれる脳の領域が反応することを確認。さらに、褒められた人は、指を使った運動技能の習得が上手になることも確かめたという。
定藤教授によると、これまでは教育の分野で、こうした意欲や褒めが学習にどう影響するかについて研究されてきた。最近は、脳神経学の分野でも研究が進み、成果はリハビリにも応用できるという。
定藤教授は「強い意欲を持ち続けるには、褒められることに依存せず『やればできるんだ』という経験に裏打ちされた自己肯定感が大切。リハビリでも、自ら取り組む意欲を高める試みが、周囲には重要になる」と指摘している。

 紙面より
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英語の言い回しに「陶磁器店に闖入した雄牛」というのがある。棚に並べられたカップやお皿は大丈夫か。
危なっかしいこと、この上ない。「何でもぶち壊すゆうな、はた迷惑の人」の意味で使われるこの言葉を欧州メディアで目にした。
言うまでもなく、仏ビアリッツのG7サミットでのトランプ米大統領のことだ。乱暴な雄牛をキレさせない、暴させない。それができればサミットは精巧らしい。会議が終わり、トランプ氏はそれなりに気分よさそうに帰った。
議長役のマクロン仏大統領の頭には、昨年のカナダG7の悲劇があったのだろう。採択された首脳宣言を、トランプ氏は後になって否認した。そんな事態を避けるための工夫が、まともな首脳宣言を作らないことだった。
出すには出した宣言は紙1枚で、簡単なメモのようだ。しかもマクロン氏が重視した気候変動問題については一言もない。そもそも気候変動を扱う会合にトランプ氏は欠席した。出なきゃだめだよと論す首脳は、もはやいないのだろう。
悲しいかな、これがいまの国際関係の姿である。そして悲しいかな、国際関係の掟びを映すかのように、貿易摩擦もイランや北朝鮮の問題も好転の兆しがない。ビアリッツにイラン外相を招待できたのは、ささやかな一歩て゜あろう。
雄牛の話に戻れば、パリ協定やTPPなどすでにひひの入った器もある。自由や民主主義といつた陶磁器はどうなるのか。来年のサミットの議長役はトランプ氏である。

 天声人語より
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英国の問題
10月13日まで議会を閉会に。
批判封じには審議をせぬが一番、と。
日本ではなく英国の話です。

素粒子より
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惜しむつもりは全くないが、この夏を振り返ると、新たに習慣になったのが日傘である。
初夏のころ、男性用日傘なるものを試みに買った時には、やや抵抗感があった。それが朝のウォーキングに欠かせない存在になるとは。
まちを歩くと、日傘男子も日傘おじさんも見かけるようになった。あれは男の持ち物、これは女の持ち物という観念が世の中から薄らいでいるのか。それとも単に夏の過酷さが増したためか。おそらく両方であろう。
ここ数日はセミたちも夜中に鳴くのを辞めた様で、蝉時雨を聞くのは昼間だけになった。それにしてもセミが夜も鳴くようになったのは、いつ頃からか。2005年の週刊朝日に「都会の珍現象? 最近、夜中にセミが鳴くのはどうして?」の記事がある。
夜も気温が下がらなくなった4ゆえの珍現象は、すっかり日常風景になった。となると、ちょうど今時分が、昔の夏の暑さということになる。懐かしさ半分、「手ぬるいぞ、あのころの夏」などと口にしたくなる。
夏のゲリラ豪雨も、当たり前になった。傘を差してもずぶぬれ。いきなり道路が水浸しになる。昔からの言葉だと、鬼のしわざかと思われるような大雨を差す「鬼雨」に近いか。涼しさを運ぶ夕立はどこに行ってしまったか。
暗闇に耳を澄ますと、セミと選手交代するかのように秋の虫が賑やかになってきた。<虫の夜草にも声があるやうな>黒沢孝子。いつもと変わらない秋の風景。その入り口に、ようやく立つことができた。

 天声人語より
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北九州の豪雨災害
ヘリによる救助、孤立する病院。
かつて見た光景がよみがえる。
豪雨被害はどこでも起きうる。
心構えを新たに。

素粒子より
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デマと真実、どちらが速く広がるか。
米マサチューセッツ工科大学の研究チームが、ツイッターに投稿された12万件余りの情報を調べ、昨年発表した。軍配はデマに上がったようで、1500人に届くまでの速度は、真実の6倍だった。
デマ情報に添えられた書き込みを分析すると、恐怖や嫌悪、驚きなどの表現が目立ったという。そんな感情をかき立てられる内容がデマには多く、拡散を誘発するのか。あおり運転の事件でも、ひどいデマが広がった。
高速道路で無理やり相手の車を止めて、なぐりかかる。そんな動画に映っていた同乗の女と決めつけられたとして、会社経営の女性が記者会見で被害を訴えた。「普段通りに寝て起きたら、犯罪者扱いにされていた」。
名指しで中傷する言葉がネットにあふれ、会社に電話が殺到した。女性のインスタグラムを容疑者の男がフォローしていたのが契機になったというから、まさに誰に起きてもおかしくない被害である。
SNSを使えばだれもが出版社になり、放送局になる時代だ。会見した女性と代理人弁護士はデマを発信した人だけでなく、リツイートして拡散した人の法的責任も追及するという。気軽な操作の裏にある重い責任である。
流言をネットから消すのは難しく、「人のうわさも七十五日」とは言っていられなくなった。「流言は知者に止まる」とのことわざもあり、判断力がある知者がいればデマはそれ以上広がらないとされる。スマホに指を置くときに思い起こしたい。

 天声人語より
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九州北部大雨
気象庁は福岡、佐賀、長崎の3県に「大雨特別警報」を発表した。
佐賀県では1時間に100㍉以上の猛烈な雨が降るなど記録的な豪雨。

紙面より
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米国のSF作家アイザック・アシモフは、大の飛行機嫌いで知られていた。
小説の登場人物たちには宇宙旅行をさせるのに自分は空の旅を断固拒否する。もともと高所恐怖症で、事故も心配していたようだ。
毎年場所を変えて開かれる世界SF大会も、行けないことが多かったと自伝にある。科学通の作家としては意外だが、かつては「あんな鉄の塊が飛ぶなんて怖い」と言う人は結構いたような気がする。
まったく別の理由から飛行機を敬遠する動きが、欧州に出ているようだ。先日の夕刊によると、飛行機が温室効果ガスを大量に出すことが問題視され、長旅で夜行列車を使う人が増えているという。
飛行機に比べ、二酸化炭素の排出量が31分の1ですむ。そんな試算もあり、スイス国鉄などは国境をまたぐ夜行の数を増やす計画だ。「飛ぶのは恥」という新語もスウェーデンやフランスで生まれているというから、一種の流行になっているか。
地球温暖化対策は未来のための取り組み。そんなことを言っていられないような異常な暑さが、日本でも欧州でも続いている。問題は深刻だが、手立ての一つが鉄道の旅と聞けば楽しくもなる。日本列島から消えた数々の夜行列車も復活してもらえないものか。
遠出を控えたアシモフだが、やがて船の長旅を楽しむようになった。船上の食事を味わい、詩をしたためた。日本の列車に置き換えるなら、駅弁を食べ、俳句でもひねる。やら退屈な時間は贅沢な時間でもある。

 天声人語より
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G7閉幕
1ページのみの簡潔な合意文書で、例年の首脳宣言とはほど遠い内容で、結束の乱れを浮き彫りにした。

紙面より
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江戸時代、対馬藩い゛外交使節「朝鮮通信使」の接遇を担当したのは、儒学者の雨漏り芳洲である。
威信や対面にこだわる両国の間で幾度も板ばさみになり、頭髪は半分白に。その姿を朝鮮使節が「半白」と書きとめている。
幼時より英才の誉れ高かった芳洲は、朝鮮と中国の言葉を身につけ、大陸情勢にも通じていた。だが職責は重く、ときに病に倒れ、ときに辞表を出したほど。将軍の呼称を「国王」と改めよと朝鮮に迫るなど、幕府が国威を高めることに執着した時代だった。
芳洲が生きていたら髪が残らず白くなりなねない事態が起きた。まさかの軍事協定の破棄である。韓国側の真意は見えず、両国の連携の証を失ったような痛撃を覚える。この先、日韓はどんな未来像を思い描けばよいのか。
「前途程遠し 後会期遥かなり」。平安朝の昔、はるか渤海から訪れた外交使節が帰国する際、送別の宴でわが国の文人が披露した漢詩である。旅路の遠さを思いやり、道中の無事を祈る。いつの世も、言葉や文化の違う国々と良好で安定した関係を保つのは並大抵のことではない。。
芳洲が眠る対馬では、朝鮮通信使を再現する恒例の市民行列が今夏も開かれた。ただ韓国の議員らは来島を取りやめ、復元船の初の来航も中止されて、やや寂しい祭りとなったようだ。
<お互いに欺かず、争わず、真実を以て交わること>。芳洲が外交を論じた著作に刻んだ言葉をご紹介したい。生涯をかけて説いた「誠信」の光が再び差すのはいつの日か。

 天声人語より
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夏休み
議員各位、まだ夏休みですか。
日韓関係しかり、日米貿易交渉しかり。
国会論戦が欠かせぬ課題は山積みなのに。

 素粒子より
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香港のデモに終息の気配が見えない。
路上を埋め尽くす若者たちの表情に、5年前、現地駐在の記者として迫った「雨傘運動」が重なる。民主化を求めた若者たちが警察の催涙弾に雨傘で立ち向かい、テントを路上に張って2カ月半占拠した。
取材当時の印象で言えば、一部に暴力はあったが、参加者たちは意外なほど冷静だった。若者が救護テントや携帯の充電場所を設営しその親世代が飲み水やマスクを運び入れた。路上の自習テントでは、「短時間でも参加を」と高校生が宿題の数学に取り組んでいた。
現地で取材中の同僚によると、今年も10代、20代の姿が目立つ。「救急車が来た」と声をかければ、整然と道を空ける。立法会に突入した日も、「不可破壊」「保護文物」と互いに自制を呼びかけたそうだ。
往来を妨げる空港占拠や、時に報じられる暴力沙汰は、日本から見ていても残念でならない。それでも今のデモでは、5年前に道路網を寸断した長期のテント籠城は姿を消したそうだ。
時間ばかりが費やされ、住民も疲弊した雨傘運動から、香港の人々は教訓を得たのだろう。デモが節度を失えば、たちまち市民の共感を失う。人心が離反すれば、当局がすかさず排除に乗り出す。
「もともと地上には道はんい。歩く人が多くなれば、それが道になるのだ」。5年前の運動で横断幕に大書きされた魯迅の言葉を思い出す。今回のデモも来週には雨雲の79日を超える。時代に即した街頭行動を模索する試みは続く。

 天声人語より
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人生の目的意識と死亡率
人生に対する目的意識の高い高齢者の方が長生きするという研究が報告され
ている。
人生の目的意識に関するテストは
1、私は人生に方向性と目的の感覚を持っている。
2、私は将来の計画を立て、それを実現させるために働くことを楽しむ。
3、人生を目的なしにさまよう人もいるが、私はそうした人々の1人ではな
い。
4、私は人生でなすべきことをすべて行なったように感じることがある。
など10項目からなる。
各質問への回答を5段階の選択肢から選び、合計点を質問数で割って一人ず
つ平均点を出した。平均点は3.7点だった。
その結果、人生の目的意識に関する5点満点の点数が下位10%の人と比べ、上
位10%の人では、死亡率が43%も低かった。
人生の目的意識に関するテストは、ナチの収容所を生き延びた精神科医ヴィ
クトール・フランクルの思想などに由来する。彼の思想とは、極度の逆境下
でも人生を意味あるものとするのは可能であり、人生に対する目的意識を持
つことが、心理的健康を維持する上で本質的である、とするものだという。

 やさしい医学リポートより---東北大教授・坪野吉孝
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人生の目的意識と死亡率
人生に対する目的意識の高い高齢者の方が長生きするという研究が報告され
ている。
人生の目的意識に関するテストは
1、私は人生に方向性と目的の感覚を持っている。
2、私は将来の計画を立て、それを実現させるために働くことを楽しむ。
3、人生を目的なしにさまよう人もいるが、私はそうした人々の1人ではな
い。
4、私は人生でなすべきことをすべて行なったように感じることがある。
など10項目からなる。
各質問への回答を5段階の選択肢から選び、合計点を質問数で割って一人ず
つ平均点を出した。平均点は3.7点だった。
その結果、人生の目的意識に関する5点満点の点数が下位10%の人と比べ、上
位10%の人では、死亡率が43%も低かった。
人生の目的意識に関するテストは、ナチの収容所を生き延びた精神科医ヴィ
クトール・フランクルの思想などに由来する。彼の思想とは、極度の逆境下
でも人生を意味あるものとするのは可能であり、人生に対する目的意識を持
つことが、心理的健康を維持する上で本質的である、とするものだという。

 やさしい医学リポートより---東北大教授・坪野吉孝
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『見つけよう自然のなかま-ならやまの昆虫と植物たち-』という図鑑を寄贈いただいた。
奈良市の里山保全団体からで、平城山という丘陵地の豊かな自然が章ごとに息づく。十数年をかけて撮った鮮やかな写真にひかれて、現地を訪ねた。
手入れの行き届いた田や畑、ビオトープや養蜂場。図鑑を見て想像した通りの風景が広がる。保全に取り組む「奈良・人と自然の会」は平均年齢72歳と聞いて驚く。現役時代の職種は銀行員、公務員、オペラ歌手と多彩である。
「農林業に縁のなかった人がほとんどです。万一の急病に備え、名札の裏にかぞくや主治医の連絡先を書いています」と会長の鈴木末一さんは笑顔で話す。集まるのは週に1度木曜のみ。ラジオ体操をしてから、林の間伐や野菜作りを楽しむ。
発足は2001年。県有地約16㌶の再生・保全に取り組んできた。伸び放題の草を刈り、投棄されたタイヤや自転車を撤去。枯れ木を切り、水路を引き、観察路を通した。
里山保全の団体は各地にあるが、維持し続けるのは至難の業だろう。「参加を強制せず、現役のころの肩書を詮索しないのが秘訣です」。大工仕事の好きな人、虫に詳しい人、資金集めにたけた人など特技はさまざま。会員170人に年齢を掛ければ、知恵と経験は述べ1万2千歳を超す。
この週末には、カレーを食べて自然観察をする会を開く。秋には芋煮、冬はシイタケの菌打ち。四季折々、手入れの行き届いた里山に住民たちの歓声が響きわたる。

 天声人語より
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ノルディックウォーキングのススメ。全身を使って歩く。
ポールをついて歩くノルディックウオーキングは、クロスカントリースキーの夏場の練習用だったものを一般向けに改良し、1997年にフィンランドで発表された。両手にも力が分散するためひざや腰への負担が小さく、全身の筋肉をバランスよく使える。
歩き方にはコツがいる。ポールは前ではなく体の横につき、後ろに押し出す。その際、ひじはまっすぐ伸ばし、手で握っていたグリップを離す。腕で地面を押して前進するため、二の腕や背中など普段意識しない筋肉を使い、慣れると歩幅が広がって股関節周りも鍛えられる。歩いてみると、上半身主導の動きだと実感する。20分ほどで汗がにじみ、心地よい疲労感だ。前進の90%の筋肉を使いますが、おしゃべりしながら歩けば顔の筋肉も使って100%になります。
カロリーの年収率は通常の歩行の1・2~1・4倍と有酸素運動としても効果的。時速7㌔で約20分歩いた場合の心拍数は歩行だと一定なのに対し、ノルディックウォーキングだと途中から上昇に転じる。走るのはきついが、歩くだけでは物足らない人向け。1日10~20分、週3日程度行うといい。姿勢もよくなります。
離したグリップをすぐに握り直せる専用のポールが必要で、スポーツ用品店などで1万円前後で購入できる。ポールの長さは、ストラップの付け根がへその位置に来るよう調整する。
ひざを痛めているなど歩行が難しい人は、ポールを前につく運動量の小さい歩き方から始めるといいという。一度講習を受け、自分に合う歩き方を選んで欲しい。初心者向けの各地の講習会の日程は日本ノルディックウォーキング協会のサイトで。

 続・元気のひけつより
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甲子園の魔物が操る術の一つは右翼から吹く「浜風」だろう
本塁打を右飛に変え、平凡な当たりを左翼席に運ぶ。「気象学的にいえば、昼間に大阪湾から六甲山へ吹く南西の風のことです」と気象予報士三浦英和さんは解説する。
勤務先の気象情報会社ウェザーニューズから甲子園へ派遣され、試合の中断や順延の決定に欠かせぬ気象データを集める。毎朝5時に球場に入り、雨雲が接近していないか、雲を押し返す力が浜風にあるか。終日、目を凝らす。降り出す直前の湿ったにおいも探る。
いったん試合が中断すれば、いつ降りやむか、神経を研ぎ澄ます。見極めが最も難しかったと語るのは、3年前の屈指の好カード、横浜と履正社の一戦。雷鳴がとどろいて中断、再開してまた中断。夕闇が迫る中、試合は計1時間23分も止まった。「観測者の力量が問われる展開でした」。
日差しが照り付け、盛夏の代名詞のような甲子園だが、大会終盤には浜風も弱まり、にわか雨が少なくなる。「準々決勝を過ぎるころ、早朝、無人のグランドで観測すると、猛暑が去るのを実感します」。
さて例年のことだが、テレビやラジオから甲子園の大歓声が消えると、にわかに秋の気配を感じる。手つかずのままの宿題や自由研究をふいに思い出し、あたふたし始めるご家庭もあるだろう。
熱戦に沸いた今夏の甲子園もいよいよ22日が決勝戦だ。浜風の強さと向きを視界の隅で確かめつつ、夏の終わりを飾る大一番をしかと味わいたい。

 天声人語より
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戦後最長の長期政権
まるで動かぬ拉致、領土。
黙って忖度、破棄、隠蔽。
まさかの公文書改竄でも。
誰も政治家は辞めないが。
続投を阻む党内勢力はなく。
苦戦の野党は多弱で迷走。
代わる候補が浮かばない。
流れは11月に歴代最長だ。

素粒子より
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原爆投下と慰安婦像 見たくない過去を語ろう
今年もまた、被爆した日と終戦記念日と、戦争で亡くなった方々を追悼する式典が催された。新聞とテレビは74年前の戦争を振り返る生地や番組でいっぱいだった。
それを読み、観ながら、心に引っかかることがあった。第2次世界大戦において展開された暴力のなかに、広く語られる暴力と、語ることが許されない暴力の二つがあることだ。
あいちトリエンナーレの企画「表現の不自由展・その後」が抗議ばかりでなく暴力行為の予告などを受けて中止となった。抗議や脅迫の元となった展示のなかには、昭和天皇の肖像群が燃える作品に加え、慰安婦の少女を表現した作品が、あったと報道されている。企画展の中止に関する論評の多くは憲法によって保障された表現の自由との関係から議論するものであった。もちろん展示会を暴力によって威迫することがあってはならない。だが、表現の自由とは別に、気になった問題がある。慰安婦の姿を表現することは受け入れることができない。そのような展示は認められないと考える人々が日本国内には少なからず存在するというこだ。
初めてのことではない。慰安婦の姿を表現した少女像は、設置を求める運動が韓国系団体を中心として展開され、ソウルの日本大使館前ばかりでなく世界各地に設置される一方、撤去を求める運動も行われてきた。
ここでは慰安婦の表象が戦時性暴力ではなく反日的な行為として捉えられている。語られない、語ることが許されない戦争の暴力である。「見たくない過去」といってもいいだろう。
戦争の記憶が政治的な争点となることは日本に限った現象ではない。1995年、スミソニアン航空宇宙博物館の企画した原爆投下の展覧会がアメリカ国内の反発を受けて中止に追い込まれ、原爆を投下したエノラ・ゲイが展示されるにとどまった。ここには「見たくない過去」としての原爆投下を排除する態度がある。
原爆投下を「見たくない過去」とするアメリカ人がいるように、慰安婦を「見たくない過去」とする日本国民がいるのだろう。だが、原爆投下への批判がアメリカ国民への侮辱だと考えるひつようもない。

 時事小言より-----藤原帰一
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新幹線でドアが自然に開いた
いつも乗る電車でも、絶対にドアにもたれまい。
疾走する東北新幹線で開くなんて。

素粒子より
新聞はもっとなぜ大きく取り上げないのだ。
三面記事のちいさなスペースに載っているのみだ。
280㌔も出ていれば、飛行機と同じで人は吸い寄せられて車体の外へ。
そんな大事故をもっと大々的に一面に載せるべきだ。
野球南下スポーツ欄のみで十分。
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北の国々で台所の主役といえば、かまどだ。家全体を暖める機能を兼ねる。
対して、南の国々の台所の主役は流し。暑さで食材がいたみ、洗う作業が多いからだ。東京・京橋のリクシルギャラリーで開催中の特別展「台所見聞録」で教わった。
台所は古今東西、同じようなものかと思い込んでいたが、さにあらず。「台所は文化や風土を映す。旅先などで注意深く見比べると多様な世界が見えてきます」。ディレクターの筧天留さんは話す。
江戸から明治の初めまで、台所の主流は「つくばい式」だった。まな板を床に置いて腰を落とし、包丁を動かした。明治の半ば以降は、立って調理する「立働式」が広まった。
明るく、換気がよく、掃除もしやすいのが理想とされた。昭和に入ると台所はさらに変化を遂げていく。家の喜多川にあって、かまどの煙の立ちこめる暗い空間だった時代は去る。日当たりがよく、家族が集う舞台となった。
展示をたどりつつ思い出すのは、3世代で暮らしたわが実家の台所のこと。料理中の祖母に甘えに行ったり、せわしなく動く母に叱られたり。時にはきょうだいゲンカの場と化した。「人生は一人旅じゃないということを教えてくれるのが台所なんです」。作家の吉永みち子さんが本紙に語っている。
「お勝手」「台所」「キッチン」----。人ごとに世代ごとに呼び方は違っても、台所は日々の暮らしの中枢であり続けた。それは時代を映す鏡であり、家族の礎を築く場でもある。

 天声人語より
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明日が命日の日
向田邦子へ。
<花ひらき はな香る 花こぼれ なほ薫る> 森繫久彌

素粒子より
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「拝啓 皆様にはお変わりはございませんか。私も元気に軍務に励んでおります」。
大戦末期も特攻隊員だった山崎祐則さんは2年間で100通を超す手紙を高知県内の実家や親族宅に書き送った。
「私たちは決戦部隊ですから、訓練できしだい〇〇空に帰り、すぐ○○方面に空輸されます」。移動予定や人数は伏せられている。旧制中学時代に「青空高士」という筆名で漫画集を自作した腕前で、手紙の世は国もせっせと絵を描いた。
戦況の悪化とともに絵は減って、文面がとがる。「もうこれからも正月を高知で送ることはない」。終戦の年の2月には外出許可を得て、故郷の空を飛んだ。室戸岬に胸が高鳴り、夜須川を懐かしみ、実家を見つめた。鹿児島県内の基地から出撃したのは翌月。死後、実家に届けられた貯金通帳には「父上様 母上様 御元気でサヨウナラ」。
「とにかく人を楽しませ、笑わせるのが大好きでした」と妹の田所恭子さん。高知新聞の取材がきっかけで、香南市の実家に眠っていた遺品を発見。まんがや手紙百数十点が、『まんが少年、空を飛ぶ』と題して昨秋、偕成社から刊行された。
直筆の作品を拝見する。登場人物はクリッとした大きな瞳が特徴だ。動きは軽快かつ軽妙で、つらいはずの軍事訓練の様子が深刻に見えない。
水木しげるさんや手塚治虫さんと同じ世代。生きていれば、戦後の漫画界の一翼を担う存在になっていたような気がしてならない。幻の漫画家、青空高士は19歳で旅立った。

 天声人語より
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夏休み
自由研究には遅すぎたが、わが家でもやっと、つぼみをつけた。
〈朝貌の今や咲くらん空の色〉夏目漱石。

素粒子より
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文芸誌の「すばる」と「文学界」が、立て続けに国語教育の特集をしている。
高校の国語でこれから、文学が選択科目になるためだ。若い人が文学に触れる機会が失われていくのでは、との懸念が伝わってくる。
現代国語といえば小説や詩歌、評論だと思っていたが大きな変化が起きるかもしれない、新指導要領に沿った試験問題例には、実用文として行政のガイドラインや駐車場の契約書が出てくる。素人目にも「これが国語か」と思える内容だ。
「実用的な文章が読める力は必要だろうけど、そんなものを国語の教材としてえんえんと教えるとは」。文学界9月号に歌人で元国語教師の俵万智さんが書いている。「言葉や表現の豊かさに、あえて触れさせない意地悪を、なぜするのだろうか」。
俵さんによれば、短歌は31字だが百字分でも千字分でも伝えられる。一方で百字で百字分を伝えるのが契約書。それを国語で教えるのは「言葉を、現実を留めるピンとしてしか見ていない」。
新学期になり、手にしたばかりの国語の教科書をわくわくして読み進める。そんな経験をお持ちの方もおられるか。ガイドラインや契約書ではそうはいかない。俵さんらの懸念が的中しないでほしいと、大昔の高校生も思う。
教科書で出会わなかったら一生出会えない。そんな文学があると、すばる7月号で作家の小川洋子さんが語っていた。そして文学は「広い世界へ行くためのドア」になるのだと。自分の狭い世界、狭い価値観から解放されて。

 天声人語より
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不登校
体験を語る中川翔子さんに元気と勇気をもらう。
大丈夫。
いろんな道がある。

素粒子より
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深い反省を継ぐ戦後世代。
戦後生まれの天皇として、初めて臨んだ全国戦没者追悼式。注目されたおことばは、上皇さまが昨年の追悼式で語った内容をほぼ継承したものとなった。代替わり後も平和への強い思いを受け継いでいくことを示したといえるだろう。
「戦争を知らない世代であるからこそ、風化させないよう一層意識的にならないといけない」。代替わり前、皇太子だった陛下は、皇室関係者らにそんな考えを示したという。
上皇さまが続けてきた戦没者慰霊が話題に上がったときのことだった。
陛下は幼少期から、上皇ご夫妻とともに沖縄の子どもたちと交流し、ご夫妻から戦争にまつわる話を聴いた。毎年、「沖縄慰霊の日」「広島、長崎原爆の日」「終戦の日」の「四つの日」には皇后さま、愛子さまと黙?を捧げている。
この日のおことばでは、上皇さまが戦後70年以降の式典で毎年繰り返した「深い反省」という文言を再び盛り込むなど、全体を大きく変更しなかった。
一方で、陛下自身の考えや思いが垣間見える文言もあった。現在の日本の平和と繁栄が築かれた要因として、上皇さまは「国民のたゆみない努力」をあげていたが、陛下は「人びとのたゆみない努力」と言い換えた。
戦争を知る世代が少なくなり、この日の式も参列を予定した遺族の3割が戦後生まれだった。昭和、平成を通じて皇室が大切にしてきた平和への祈りを、令和にどのように国民と共有していくのか。陛下の取り組みを見つめていきたい。

 視/点より
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健康コンビニごはん、塩分減らす工夫を
厚生労働省の調査によると、50代は半数近く、60代は4割近く、70代以上は3割が習1回以上、コンビニなどの弁当や総菜を利用している。
高カロリーなものばかりだったコンビニ弁当も近年はサイズが小型化し、野菜を取り入れた総菜もぐんと増え、健康志向になってきた。
最大の課題は塩分です。特に50代以上は生活習慣病や高血圧の人が多く、塩分に注意すべき年代。解決策は、サラダや野菜を含んだ総菜を組み合わせることだ。多くの野菜に含まれるカリウムは、ナトリウムの排泄を促す効果があるからです。
また、ドレッシングや、麺類、おでんのおつゆを多めに残すこともお勧めします。
揚げ物もした味がしっかりついているので、ソースをひかえてもおいしく食べられます。

 きょうもキレイより-----平澤芳恵
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深い反省を継ぐ戦後世代。
戦後生まれの天皇として、初めて臨んだ全国戦没者追悼式。注目されたおことばは、上皇さまが昨年の追悼式で語った内容をほぼ継承したものとなった。代替わり後も平和への強い思いを受け継いでいくことを示したといえるだろう。
「戦争を知らない世代であるからこそ、風化させないよう一層意識的にならないといけない」。代替わり前、皇太子だった陛下は、皇室関係者らにそんな考えを示したという。
上皇さまが続けてきた戦没者慰霊が話題に上がったときのことだった。
陛下は幼少期から、上皇ご夫妻とともに沖縄の子どもたちと交流し、ご夫妻から戦争にまつわる話を聴いた。毎年、「沖縄慰霊の日」「広島、長崎原爆の日」「終戦の日」の「四つの日」には皇后さま、愛子さまと黙?を捧げている。
この日のおことばでは、上皇さまが戦後70年以降の式典で毎年繰り返した「深い反省」という文言を再び盛り込むなど、全体を大きく変更しなかった。
一方で、陛下自身の考えや思いが垣間見える文言もあった。現在の日本の平和と繁栄が築かれた要因として、上皇さまは「国民のたゆみない努力」をあげていたが、陛下は「人びとのたゆみない努力」と言い換えた。
戦争を知る世代が少なくなり、この日の式も参列を予定した遺族の3割が戦後生まれだった。昭和、平成を通じて皇室が大切にしてきた平和への祈りを、令和にどのように国民と共有していくのか。陛下の取り組みを見つめていきたい。

 視/点より
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夏を乗り切る。カリウム補い、疲れにくく
夏バテ予防「ビタミン、ミネラル補給」です。これらの栄養素は、夏場は消耗しなすくなりますので、不足分を補いましょう。特に注意したいのがカリウム。
大量の汗とともにカリウムも排出されると、疲れやすくなったり、無気力になったりして、低カリウム血症となることもあります。
今回のおすすめは、そのカリウムをたっぷり含んだ「トマトとスイカのスムージー」です。「カリウムはこのほか、イモ、海草類、小松菜、ブロッコリーなどに多く含まれています。カリウムは水に溶けやすくので、ジュースやスープだと、効率的にとれます」
ビタミンB1も水溶性でした。栄養素によって、水に溶けやすかったり、熱に弱かったりという特徴があるので、覚えておくといい。
トマト1個(約200㌘)は種とヘタをとり、スイカ(約200㌘)も皮をむき種をとり、それぞれ一口大に切ります。レモン汁大さじ1、はちみつ、氷各適宜、塩小さじ5分の1を入れ、とろりするまでミキサーにかける。グラスに注ぎます。ナトリウム補給のために加えた少々の塩が甘味を引き立てます。
このほか、小松菜とバナナ、ゴーヤーとパイナップルの組み合わせもさわやかでおいしいです。(2人前)

 おかずラボより------管理栄養士・清水加奈子
 
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1937年の夏、盧溝橋(ろこうきょう)で日中が衝突したとのニュースは、瞬く間に日本国内に広がった。
日常風景の変化を切り取った短歌がある。<事変がおこりて客足たえし支那人床屋ニユウスの時をラヂオかけ居り>日比野道男。
中国人の床屋はまちの人々になじんでいたことだろう。それなのに突然、誰も寄りつかなくなる。当時は事変と言われた日中戦争の始まった瞬間である。中国人と付き合うのわはばかるような空気が生まれたか。
「暴支膺懲」。そう言われてぴんと来る人は今、どれだけいるだろう。横暴な中国を懲らしめるとの意味で、政府が掲げた言葉だ。大義名分のはっきりしない戦争だからこそ、強いスローガンが必要だったのだろう。
当時の子どもたちの作文がある。「ほくは、わるいしなのくにに生まれないでよかったと思いました。ぼくは死なのしょうかいせきや、そうびれいがにくらしくてたまりません」。蒋介石は当時の中国の指導者、宋美齢はその妻である。
首都南京が陥落したとラジオで聞いた時のことを書いた子もいる。「ぼくはいいきびといいました。おかあさんも、きびがいいなあといいました」。
あの国が悪い。だから懲らしめる。政府やメディアが敵対心をあおり、その敵対心が戦争の燃料になる。日中戦争、そして太平洋戦争で経験したことである。そんな振る舞いは完全に過去のものになったと、胸を張って言えるだろうか。

 天声人語より
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終戦の日
閣僚の靖国参拝は今年もなし。
首相は代理を通じて玉串料を奉納。
日中関係も、右派層の意向も気になるようで。

 素粒子より
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『土用」が頭につく言葉は少なくない。食べ物だとまずウナギが思い浮かぶが、「土用卵」「土用蜆」などもある
暑さにまいる夏の時期、栄養のあるものを口にして、体力をつけようという発想である。
天候についての言葉もある。「土用凪」は風のない猛暑のことで、涼しい風が吹いてくると、その風は「土用あい」と呼ばれる。しかし「土用波」となると警戒が必要だ。夏の土用の時期に起きやすい大きな波のことを、そう言い習わしてきた。
この土用波、遠洋にある台風のしわざであることが分かっている。土用の時期はすでに過ぎたものの、台風10号の北上により危険な大波が各地で起きたようだ。太平洋側の海岸では一昨日、死者や行方不明者が相次いだ。
千葉県館山市では5人の男性が沖合に流された。3人は自力で浜に戻ったものの、18歳と19歳の2人が行方不明になったという。海岸に打ち寄せた波が沖に戻ろうとするときに、「離岸流」という強い流れが発生したとみられる。
日本ライフセービング協会のホームページを見ると、離岸流は1秒間に2㍍もの速さで進むことがある。五輪メダリスト級の水泳選手でも逆らって泳ぐのが難しいというから、波の動きには十分注意したい。
やきもきするのは、台風10号の遅さである。本州が強風域にすっぽり入るほどの超大型の台風が、自転車ほどのスピードで進んでいる。徳島では阿波踊りなど各地のイベントへの影響も心配だ。気持ちをゆるめられない季節である。

 天声人語より
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終戦記念日
象徴天皇3代目で初めて、戦後生まれ世代が平和の思うを語る。
陛下の「長い旅」の始まりである。

素粒子より
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何にでも値がつくのが市場けいざいであるならば、とくに驚くことではないかもしれない。
フリーマーケットアプリのメルカリで、セミの抜け殻が出品されていた。90体で1100円などの品は、自由研究にでも使われるのだろうか。
抜け殻と言うと物質そのものだが、「空蝉」と言い直すと、命の名残りがあるような気がする。近所を歩いていて、コンクリートの擁壁にしがみつく空蝉をいくつも見た。旅立ちの場所は樹木でなくとも構わない。そんなたくましさがある。
空蝉に生命の力を見て取り、詠まれた句は少なくない。<空蝉のいずれも力抜かずゐる>阿部みどり女。役割がすんだはずの抜け殻なのに、筋力さらには視力すら感じてしまう。<空蝉の脚の確かさ眼の確かさ>後藤比奈夫。
長梅雨のせいだろうか、セミが鳴き始めるのは昨年よりだいぶ遅かった。セミたちにとっては待ちに待ったお日さまであり、暑さであろう。殻を脱いだばかりのセミが多いかと思うと、鳴き声にも元気があるような。
お盆の帰省の時分である。自分が脱いでできた殻を振り返る。そんな時間を過ごすのもいいかもしれない。親子で友人で自然と昔の話になる。実家に残した本を手に取れば、あの頃考えていたこと、悩んでいたこともよみがえるか。
<空蝉のなほ苦しみを負ふかたち>鷹羽狩行。悩みや苦しみから抜け出して、一歩前に進む。脱皮の言葉はいま、比喩として使われる方が多いだろう。人がセミと違うのは、何度でも殻を破れることだ。

 天声人語より
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台風10号
泣く子と台風には勝てぬ。
内部対立を乗り越えた徳島市の阿波踊り。
見せ場の総踊りが2年ぶりに復活も、きょうで中止。
残念。

素粒子より
岐阜八幡の徹夜踊りは開催予定と。
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苦しい言い訳でも、文豪の手にかかると美しさを帯びるから不思議である。原稿の督促を受け流した泉鏡花の手紙。
「涼風たたば十四五回もさきを進めて其のうちに一日も早く苑おせのをと存じいろいろ都合あい試み候えども-----」。
涼風が吹くようなら他の原稿を14~15回分も書いてしまい、ご依頼の件に着手しようと考えていたのですが----。要するに「暑くて仕事がはかどらなかった」という開き直りだが、美文に幻惑されてしまう。
美しくもない言い訳を何度も聞かされた気がするのが、森友問題である。「刑事追訴の恐れがあるむ「捜査の対象になっている」。財務省局長だった佐川宣寿氏が国会での証言を拒んだのは昨年のことだ。
捜査が一昨日、不起訴のまま終結した。財務省が改ざんを認めているのに、有印公文書変造の罪にあたらないとの検察の判断は、法律の素人には理解に苦しむ。残念な結論の中に希望を探すなら、佐川氏が言い訳できなくなったことか。
首相夫人らの名前を消すに至った経緯を、その口から語ってほしい。あるいは言い訳に困って、こうおっしゃるか。「下手なことをしゃべると、財務省から再就職先を世話してもらえなくなるので---」。
徳富蘆花は不出来な原稿の釈明に、考えを絞り出そうとしても心の中にもう何もないと書いた。「如何程しぼりても空肚は矢張空肚にて致方御さなく---」。森友のキーマンの腹からは、まだ何も絞り出せてはいない。

 天声人語より
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大型台風接近
<われ勝ちに町は浴衣となる夜哉>永井荷風。
祈りと祭りの列島の夏に、超大型の台風10号が近づく。
早めの備えを。

素粒子より
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公開中の映画「風をつかまえた少年」の舞台はアフリカの新興国マラウイ。
内戦はない穏やかな国ではあるが、社会インフラは整備の途上にある。映画は電気のない村に風力発電塔を建てた少年の実話をたどる。
来日した当人ウィリアム・カムクワンバさんによると、日照りが続くと主食のトウモロコシが畑で枯れ、飢饉が起きた。14歳で中学を退学したのも、大干ばつで学費が払えなくなったからだ。
教室の代わりに小さな図書館に通った。発電の仕組みを本で学ぶと、ゴミ集積所で電線やチェーンを拾う。感電やケガを乗り越えて組み上げたのは、手製の大風車。狙い通り電気を生み、井戸水をくみ上げて畑へ運び、作物を実らせた。
「畑仕事を怠け、ゴミをあさっていると村人に言われ、つらかった。でも14歳だった僕が電気を作りだしたことで、村が変わりました」。当時はマラウイ全土で2%だった電気の普及率が、いまは10%に達したという。
日本の感覚では、10%4にしか電気が届かない状況は想像しにくい。電気が空気のように潤沢に存在する日常が当たり前だったからだ。ただ、その考えも東日本大震災を境に変わった。いま使用中の電気の源は火力か原子力かなどと考えることも増えた。
マラウイの言葉をいくつか彼から教わった。風は「ムフェポ」、水は「マッジ」、太陽は「ズワ」。どれも電気を生み出す自然の力である。ムフェポをつかまえた少年は、夢をあきらめないことの大切さを語ってやまなかった。

 天声人語より
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代謝をアップ、ウォーキングで脂肪燃焼。
代謝を高めるために大事なことは、ウォーキングなどの有酸素運動です。読者のみなさんの中にも、歩いている方が大勢いらっしやるでしよう。筋トレで基礎代謝量を上げ、さらに有酸素運動で脂肪を燃やすことで、健康で美しく、疲れにくい体をつくることができる。
ウオーキングは、肥満の解消になるほか、心肺機能が高まり持久力が増す。
▽毛細血管が増え、血流がよくなる。
▽動脈をやわらかくして動脈硬化を防ぐ---
などの効果が期待できる。もっとも手軽で、もっとも高い効果を上げられる健康法といえる。
さまざまな研究で、1日8千~1万歩くらい歩かないと健康効果が引き出せないことが分かってきた。1万歩はハードルが高いので、まずは1日8千歩、1週間で5万6千歩を目指します。多少の「歩きだめ」がききますので、あまり歩けない日があっても、別の日にたくさん歩いていれば補うことが出切る。
まとまった時間をとってウォーキングしなくても、日常生活の短い時間で歩数を稼ぐ方が何かと好都合。ひと駅前で降りる。ちょっと遠くのスーパへ行く、エスカレーターの代わりに階段を使うなど、生活しながら歩数を稼ぎましょう。
ただ、歩くだけで足腰の筋力の低下を防ぐことはできません。併せて筋トレもすることが不可欠です。運動を続けるために、歩数計と、筋肉量がどれくらいついたかを確かめられる体組織計が自宅にあるとよい。

 きょうもキレイより-----筑波大教授・久野譜也
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長崎市に住む被爆2世、高森ひとみさんはこの6月、隣の諫早市にある小さな公園の清掃に孫2人を連れて参加した。
74年前、ここに何百人もの犠牲者が運ばれ、荼毘に付された。そんな話を小3と幼稚園児にもわかるよう伝えた。
高森さんは長崎被災協・被爆二世の会・諫早の会員だ。被爆者団体の活動に関わったことはなかったが、約7年前、考えを改めた。母の田中キヌヨさんの原爆症認定に伴う手続きをした際、本人に被爆状況を詳しく尋ねたのがきっかけだった。
当時、母は8歳。自宅にいて爆風に吹き飛ばされた。肌がザクロのようにただれた姉は、高熱に苦しみつつ数日後に亡くなった。初めて聞く話ばかり。母が雷鳴に耳をふさぎ、稲妻におびえるわけがやっとわかった。
原爆の話になると、母の口は重くなる。高森さんが不妊治療を受けたり、がんと診断されたりすると、「私が原爆に遭ったせいだ」と嘆く。被爆による子への遺伝的影響は確認されていないと研究機関は言うが、本人とその家族は不安を一掃できずに苦しむ。
一方、3世にあたる長女は、高森さんの活動に理解を示しつつも行事には加わらない。「大切なのはわかるけど、いったい何世代先まで継げばいいの?」。
1世と3世の間で思いは揺れる。「でも、2世があきらめたらおしまい。昔々戦争があっつた、大きな爆弾が落ちた。それだけでは私たちは何も学ばなかったことになります」。重い記憶のリレー。長く遠い険しい道でもある。

 天声人語より
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身長2㍍強、根っこからの暑がり。同じ体形の864人で膨大な計算をこなし、不平ひとつこぼさない---。
スーパーコンピューター「京」である。この夏で引退すると聞き、神戸市の理化学研究所を訪ねた。
「私たち研究者に見たことのない眺望をたっぷり見せてくれました」。ねぎらうのは理研顧問の平尾公彦さん。軍事利用が盛んな他国のスパコンと違い、京は民生専門に使われた。町ごと時間ごとの雲の動きを予測し、心臓手術の精度を高めた。
現役8年半。地球の全員が休まずに電卓をたたいて17日かかる仕事を1秒でこなす。その驚異的な速度で世界の頂点を2度極めた。「陸上競技にたとえるなら、短距離走も高跳びも幅跳びもこなす。多芸多才な名選手でした」と平尾さん。
逆風にさらされた時期もある。「世界2位ではダメなんですか」。開発途上の2009年、民主党政権による事業仕分けで予算の一部が凍結され、世界1位の座は絶望的に。科学者らが政府に再考を迫り、辛くも息を吹き返す。完成まぎわには、東日本大震災で部品工場が被災する危機にも遭った。
引退を惜しむ声もあるが、水冷と空冷にかかる費用が膨大で、撤去が決まった。省電力で高性能を発揮するスパコン「富岳」に道を譲る。
京が外部との接続を断つのは今月16日。電源を落とす30日には式典も開かれる。まことに浮き沈みの激しい生涯だったが、不眠不休の働きぶりに深甚なる感謝を捧げたい。長年のお勤め、お疲れ様でした。

 天声人語より
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老いを遅らせるには--心がけが大切
「アンチエイジング」という言葉が注目を集めている。アンチエイジングと
は、できる限り老いを遅らせて若さを保とうという試みだ。
若さ、アンチエイジングというと、スキンケアやサプリメントなどを思い浮
かべる人は多いが、一番大切なのは「気持ち」だ。やりたいことをやること
。無理をし過ぎないことを心掛けると良い。自分を責めないで、いい加減に
、気ままに生活することがお薦めだという。
また、適度な緊張感、ストレスも刺激につながる。ある程度の年齢を過ぎた
ら仕事をしないで家の中で閉じこもっている人は少なくない。だが、ボラン
ティアでも良いので「誰かの役に立っている」という実感を感じられること
を意識的に行うことが大切だ。
そして「きれいになりたい」と願い、行動を起こすことは、世界を広げ自分
を内面からも輝かせる。
たばこと紫外線はなるべく避けよう。特にたばこは肌に悪く、体の循環に悪
影響を与える。
アンチエイジング5カ条
◆いくつになっても男と女
  「美しさ」に磨きをかけよう
◆肌の若返りは心の若返り
   メークアップは外見、心も若返らせる
◆バランスの良い食事と適度な運動
   アンチエイジングの効果は食事と運動が9割
◆よく笑い、よく話し、よくかむ
   笑いは免疫力を高め、かむことは脳の活性化になる
◆長生きこそ最大の誇り
   いくつになっても積極的に社会貢献を
 
 北里大名誉教授・塩谷信幸
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老いを遅らせるには--心がけが大切
「アンチエイジング」という言葉が注目を集めている。アンチエイジングと
は、できる限り老いを遅らせて若さを保とうという試みだ。
若さ、アンチエイジングというと、スキンケアやサプリメントなどを思い浮
かべる人は多いが、一番大切なのは「気持ち」だ。やりたいことをやること
。無理をし過ぎないことを心掛けると良い。自分を責めないで、いい加減に
、気ままに生活することがお薦めだという。
また、適度な緊張感、ストレスも刺激につながる。ある程度の年齢を過ぎた
ら仕事をしないで家の中で閉じこもっている人は少なくない。だが、ボラン
ティアでも良いので「誰かの役に立っている」という実感を感じられること
を意識的に行うことが大切だ。
そして「きれいになりたい」と願い、行動を起こすことは、世界を広げ自分
を内面からも輝かせる。
たばこと紫外線はなるべく避けよう。特にたばこは肌に悪く、体の循環に悪
影響を与える。
アンチエイジング5カ条
◆いくつになっても男と女
  「美しさ」に磨きをかけよう
◆肌の若返りは心の若返り
   メークアップは外見、心も若返らせる
◆バランスの良い食事と適度な運動
   アンチエイジングの効果は食事と運動が9割
◆よく笑い、よく話し、よくかむ
   笑いは免疫力を高め、かむことは脳の活性化になる
◆長生きこそ最大の誇り
   いくつになっても積極的に社会貢献を
 
 北里大名誉教授・塩谷信幸
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連日、外出をためらうほどの猛暑が続く。
来年の夏の五輪カレンダーを見ると、8月初旬は野球やサッカーなど人気競技で決勝が目白押しだ。選手や競技会場の暑さ対策は大丈夫だろうか。
気象情報会社ウェザーニューズはいま、東京都内のマラソンコースで気象データを調べている。本番と同じ早朝に気温、湿度、路面温度、風向、風速などを5㌔ごとに測定。どこが日なたになるなるかも動画で撮影する。集めた情報は、戦略作りに役立つよう日本陸上競技連盟に提供する。
陸連科学委員でもある同社の浅田佳津雄さんたちは昨夏、午前7時の号砲を想定して観測した。しかし猛暑の懸念から午前6時に繰り上げられ、再調査が必要になった。「1時間前倒しすることによって気温はたしかに下がりますが、反比例して湿度は高くなのます」。
スタート時刻変更の影響が大きいのは、気温と湿度より日の差す角度だという。朝が早いほど、都心の高層ビル群が作り出す日陰はまちがいなく増える。選手のだれにも朗報だろう。
五輪よりさらに厳しい暑さに直面するのは、パラリンピックかもしれない。車いすの選手たちは、路面のアスファルトからの照り返しを低い位置で浴びる。このため浅田さんたちは地上50㌢の観測も同時に進めている。
水泳や柔道、体操など屋内競技はまだしも、炎天下の競技では応援する人々にも準備と体力が欠かせない。選手のためにも、観客のためにも、どうかほどほどの夏で済みますように。

 天声人語より
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長崎原爆の日
「人の手」で造られた「人の上」に落とされた。
だからこそ「人の意志」で無くせる。
長崎市長の平和宣言に頷く。
「この問題だけはアメリカに追従することなく」。
核兵器廃絶を求めた被爆者代表の声。
首相はどう聞いただろう。
ことし、死没者名簿の名前は18万人を超えた。
〈原爆の日がすぎるとまたひっそりつくつくぼうし〉松尾あつゆき。

素粒子より
広島より紙面をたくさん割いたのはなぜか?
同じ扱いをすべきではないか。
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小さなツルハシと大きなリュックを抱え、原爆投下からまもない広島市内を連日歩き回る男性がいた。
探したのは破壊の跡をとどめる石や瓦、鉄片など。「ガラクタ拾い屋」などと奇異な目を浴びても収集の熱は冷めなかった。
のちに広島の原爆資料館の初代館長を務めた地質研究者、長岡省吾氏である。「実家はいつもガラクタでいっぱいでした」と次男の錬二さんはふりかえる。
終戦直後、焼け野原で拾う物といえば鍋や釜だった。それら金物には目もくれない。家計は妻のハルヨさんが書店を切り盛りして支えた。「石段に残った人の影や解けた石灯篭の台石を見て探求心に火がついたのでしょう」と錬二さん。近所からは「溶けた石や瓦からピカドンの毒が移るのが怖い」と苦情も出た。
それでも一心に収集する長岡氏を見て、手伝う人の輪が生まれる。焼け残った衣服、溶けた瓶、ひしゃげた自転車などが次々と集まった。念願の資料館は1955年の8月6日に開館。館長を6年半務めて退き、73年に亡くなった。
つい先日、展示更新が済んで4年半ぶりに全面オープンした資料館を尋ねた。外国からの見学者の多さに驚く。焦げた弁当箱や溶けた三輪車の前で若い男性がフーッと低く息を吐く。感極まってうずくまる少女もいた。
見るほどに、歩むほどに、見学の列が黙り込んでいく。実物ならではの訴求力だろう。原爆という狂気を後世に伝えることに生涯を捧げた「ガラクタ拾い屋」の思いが全館を満たしていた。

 天声人語より
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小泉劇場PART2
父譲りの劇場型で、まんまと民放ジャック成功。
でも官邸でやるかね、結婚会見を。

素粒子より
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元広島カープの「ミスター赤ヘル」山本浩二さんの長兄、宏さんは、数年前まで被爆体験を人前で語ることはなく暮らした。
心境が変わったのは4年前のことだ。
母親の法事で東京から広島に帰郷した際、息子と娘に初めて体験を詳しく話した。2年前、同じ被爆者だった妻に先立たれる。「いま後世に伝えないと忘れられてしまう」と腹を決めた。都内であった追悼式で初めて語った。
7歳の夏、朝の通学途中、閃光を浴びて倒れた。意識が戻ると、煙とほこりで闇夜の暗さだった。頭と首、肩を焼かれた。後頭部の傷は深く、仰向けで眠ることもできなかった。多くの遺体が焼かれた校庭のにおいはいまも鼻の奥からぬぐえない。
きょうだい3男1女のうち、末弟浩二さんだけが戦後生まれ。あの惨劇をあえて弟に語ろうと考えたことはない。「痛みが筆舌に尽くしがたく、思い出すこと自体がつらい。米軍への怒りも消えません」。毎夏、広島から記念式典が中継されると、迷わずテレビを切った。
球界で活躍する弟への配慮ゆえ沈黙を保ったのではないかとの私の仮説は見当外れだった。生きて地獄を見た者は、何年たとうと記憶そのものが激痛を伴う。語ることは新たな苦しみとなる。そんなことに想いが至らなかった自分を恥じた。
この夏も、各地の追悼行事に、被爆体験者が参加し、求められて体験を語るだろう。投下から70年余が過ぎても癒えぬ「語り部」の痛みを思い、語ると決意した勇気に学びたい。

 天声人語より
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自国第一主義
届かなきゃ、いいのね。
2週間で4度の飛翔体発射に鷹揚な米国。
中国とはついに通貨摩擦。
大統領選向けの無手勝流に、世界が巻き込まれ息をのむ。

素粒子より
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明治の後期、黒田清輝の油彩「裸体婦人像」が画壇を騒がせた。欧州を滞在中に描いた優美な作品を当局が問題視。
主催者は絵の下半分を茶色の布で覆った。
わが国の美術史に語り継がれる「腰巻事件」である。与謝野鉄幹は憤慨し、森鴎外は皮肉を浴びせた。黒田自身、数年前に自作の別の裸像が「風紀を害する」と批判された際、「一体美術と云ふものは何の為だ。誰の為だ。オレはあの画と進退をともにする」と覚悟を友に告げている。いつの時代も芸術をめぐる論争の種は絶えない。愛知県で開催中の美術祭の企画展「表現の不自由展・その後」が中止された。慰安婦を表現した少女像や、天皇を含む肖像群が燃える映像をめぐり、抗議や脅迫が集中。安全を確保できなくなったという。
閉館まぎわになお400人もの列があった。「政治的・社会的事柄に対する強い否定の表現も含まれます。作品はなぜ展示を取りやめるに至ったかを考えながら鑑賞してください」。そんな注意書きが入り口に掲げられていたそうだ。
物議をかもした作品を改めて世に問うという狙いが込められていた。趣旨には賛意を表したい。75日間公開されるはずだったのに、わずか3日で閉じられたのは残念でならない。
ある時は官憲による検閲や批判、ある時は抗議や脅し。表現の自由はあっけなく後退してしまう。価値観の違いを実感させ、議論を生みだす芸術作品は、私たちがいま何より大切にすべきものではないか。

 天声人語より
日本国として韓国に展示を撤去するように申し入れいるものを、展示する(ただの批判像で芸術作品とは私は思わない)のはおかしい。
それを展示するように選んだ主催者や監督の責任は重い。
事前に何が展示されるのかを確認し、おかしいものは展示させない。これが行政の責任だ。表現の自由は芸術なら何をしても良いというのは間違っている。
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広島原爆の日
けさ、8時15分。
核軍縮が劇的に加速する現実に憤りつつ、黙禱した。
いまだ核兵器禁止条約に背を向ける国で。

素粒子より
最近の広島にしろ長崎にしろ、マスコミの取り上げ方が以前より少なくなってきた。
それに比べ東北福島は報道しすぎでないのか。
放射能が漏れたのと、実際空中で各閥発芽起きたのでは大きな違いがある。
もっと広島、長崎の被爆者に寄り添うべきだ。
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競馬場に行ったこともなく、馬券を買ったことがなくも、競馬用語のいくつかはおなじみだ。
立候補は「出馬」で、リードするのは「頭一つ抜ける」。意外に伸びそうな候補は、「ダークホース」である。
同じように、どんなに競馬の素人でも名前が耳に入ってくる馬がいる。その疾走で一時代を築いたディープインパクトが、17歳でこの世を去った。3冠という成績とともに、後ろから豪快に抜き去る走りが、ファンの記憶に残る。
優れた父と母を持つエリート中のエリート。しかしデビュー前の厩舎に入ってきた時には、身体の小ささにスタッフが拍子抜けしたという。間違って女の子が来たのではと、厩務員が股間をのぞいたという逸話がある。
その馬がレースになると圧倒的な強さをみせた。弱点はなかつたのか。江面弘也著『名馬を読む』に、調教にあたった人の話が出てくる。「ディープは横に馬がいると、一緒に走るのが楽しいのか、いくら鞭を入れても伸びないんです」。他の馬と並走することじたいを楽しむ。生涯のわずかな負けは、そんな気質が出たためだろうか。想像すると、かわいくも思える。走るのではなく「飛んでいる感じ」。武豊騎手にそう言わせた馬の、意外な一面かもしれない。
現役を終えた後は種付け馬として、多くの駿馬を世にもたらした。息子や娘たち、さらには孫たちが競い合うレースが、いまも続く。彼ら彼女らも、走りを楽しむ気質を引き継いだだろうか。

 天声人語より
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全英女子ゴルフで快挙
20歳の渋野日向子が米メジャーの一つ全英女子オープンで優勝した。
破顔一笑する晴れ姿に喝采。
来季はアメリカツアーに参加かな?

紙面より
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あこぎな商売をめぐるジョークである。眼鏡店の経営者が新入りの店員を教える。
「眼鏡を合わせ終わったら、客が値段を聞くから『10㌦』と言うんだ。そして客の反応に注意してるんだ」。もし客がぴくりともしなかったら「----がフレーム代です。レンズはもう10㌦」と続けて言えと。
それでもまだ客が平然としていたなら、「1枚につき10㌦」と言うのだと。客をよく見て、取れるだけ取る。かんぽ生命の営業でも似たようなことがあったようだ。
「ゆるキャラ」。一部の郵便局員が客にそんな呼び名をつけていたと、先日の紙面にあった。契約を取りやすい一人暮らしの高齢者のことで、「半ぼけ」「甘い客」の言い方もあつたという。
一人の90代女性が、10年間で54件の保険を契約し、すべて解約するケースもあった。関わった局員は27人に上るというから、詐欺グループを連想してしまう。ノルマの達成手段としてだけ、客を見ていたか。
日本郵政は、全契約者2千万人に対し問題がないかどうか確認を始めるという。総人口の15%にあたる契約者を持つ大きさを改めて思う。巨体ゆえに監視の目が届かなかったか。巨体の隅々まで意識改革はできるのか。謝罪に追われる全国の現場は以下のジョークに近いかもしれない。セールスマンの上司に対する報告。「2種類の注文しかありませんでしたよ」「それは何だ。どんな商品だ」「『出ていけ!』と、『失せろ!』の2種類で」。

 天声人語より
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救命につなげるために、AED使用をためらわずに
新潟県の高校で野球部の女子マネージャーがランニング直後に倒れ、先月死亡した事故は、いつAEDを使えばいいのか、現場での判断と実行の難しさを問いかけた。
女子生徒は、死の間際に脳への血の流れが止まりかけ、あごや肩、胸や腕が、途切れ途切れにあえぐように動く「死戦期呼吸」の状態だったと思われる。(ギャスピングと現場や医療機関では言う)実際に空気は吸えていないが体が動くので、周囲の人たちは心臓が動いていると思い、AEDを使わなかったのかもしれない。息をしているかのように見えてしまう死戦期呼吸のことを多くの人に知ってもらいたい。
息が止まっていれば、すぐに心臓も止まる。現場に居合わせた人は、あえて患者の脈に触れる必要はなく、息をしているかどうか、だけを目で見たり耳で聞いたりして判断すればいい。講習会でも死戦期呼吸を教えるときは動きが大げさになりがちだが、実際には分かりにくい場合もある。突然の事態に直面した一般の人たちに冷静な判断を求めるのは無理だろう。息をしていないことが疑われるときは、一刻も早く胸骨圧迫をしたり積極的にAEDを使ったりすることが大切だ。
日本のAEDの普及率は世界でもトップクラスだ。的確な設置場所やきちんとした保守管理など課題はあるが、使い方はよく知られるようになった。消防白書によると、2015年に病院外でAEDが実際に使われたのは約1100件で600人ほどの究明につながった。だが、蘇生措置を行えた可能性のある人は数万人とみられ、市民の的確な判断と行動なくして救命率の向上はない。
人が倒れた現場は混乱し、AEDの音声支持も聞き取りにくいだろう。電気ショックのボタンを自ら押すことをためらう心理も働く。居合わせた人がAEDの電極を患者に貼り付けさえすれば、ボタンを押す必要もなく、自動的に除細動をする「全自動」AEDを開発し、早く導入すべきだ。技術的には可能で、間違って放電されることや救助者の感電を防ぐ方法もある。メーカーや行政は積極的に取り組んでほしい。
胸骨圧迫やAEDの使用では、衣服を破ってでも脱がすなど患者のプライバシーが守れない場合がある。
一般の人が処置をためらったり、蘇生がうまくいかなかったりした時に責任を問われることを恐れるという気持ちも考える必要がある。
こうした背景には100%の安全と結果責任を追及する最近の日本の風潮があると思う。市民の善意を生かし救命率を上げるためには、米国やカナダなどのように「緊急事態に直面した善意の処置者は、その結果に対して責任を負わされない」という「よきサマリア人の法」の整備が必要だ。

 私の視点より----聖路加国際大学院特任教授・宮坂勝之

善きサマリア人の法(よきサマリアびとのほう、英:Good Samaritan laws
とは
「災難に遭ったり急病になったりした人など(窮地の人)を救うために無償で善意の行動をとった場合、良識的かつ誠実にその人ができることをしたのなら、たとえ失敗してもその結果につき責任を問われない」という趣旨の法である。誤った対応をして訴えられたり処罰を受ける恐れをなくして、その場に居合わせた人(バイスタンダー)による傷病者の救護を促進しよう、との意図がある。
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江戸は八百八町だが、大阪は八百八橋といわれるほど橋が多い。その多くを町人が架けたというのが大阪人の自慢である。
行政が形づくった東京と違い、大阪は民間の手によるまち。お上、何するものぞの気風がある。
そんな「民都」ぶりを象徴するのが大阪の私鉄だと歴史家の原武史さんが述べている。著書『「民都」大阪対「帝都」東京』によると、東京の私鉄の多くは国鉄の駅に接続し、従属する存在だ。対する大阪は私鉄は国鉄とは別に発展してきた。
阪急電鉄の梅田駅を見れば実感できる。JR大阪駅と至近なのに完全に独立したターミナル駅で、かつてはアーチ型の天井で知られた。阪神電鉄とともに大阪駅ではなく地名の「梅田駅」を名乗ってきた。
それが10月からは「大阪梅田駅」に変更されることになった。同じところなのに駅名が違うのは紛らわしいとの指摘は以前からあったが、決め手になったのは外国人観光客の増加という。インバウンドの魔法である。
外国人でなくても大阪初心者は梅田ってどこ、キタとミナミって駅はあるの、と迷う。そこもまた、このまちならではの味わいだと思っていた。駅名まで変えなくても---とは、よそ者の勝手な言い分か。河原町駅も「京都河原町駅」に変更される。
各地に外国語表示が増えるのは大いに結構。でも土産物屋に忍者グッズがやたら向増えたり、外国人にはカジノが必要だと力んだりするのは、どうだろう。「そんなむに無理せんでも」と言いたくなる。

 天声人語より
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「健康づくりのための身体活動基準2013」は身体活動を「運動+生活活動」と定義
日々のちょつとした動きもスポーツ並みの健康効果があり、ちょっと体を動かすことを増やす「プラス10」を推奨。そうすれば、がんや認知症を減らせるという。
では、どうすれば生活活動を増やせるのか。まず起床から就寝までに、どこで体を動かせるか1日を振り返ることだ。
通勤時に早歩きしたり、掃除や洗濯でキビキビと動いたり。そんな小さな動きが「ちりも積もれば山」。1日10分でも、1週間で合計1時間でもいいし、途中でやめても三日坊主を繰り返すつもりでも構わない。
自分の身体活動レベルを知るときには活動量計が役に立つ。
歩数計の機能に加え、家事などの生活活動で1日に体を動かして消費したカロリーが示される。活動量が基準や目標に対して十分なのか下なのか客観的に教えてくれる。
いわば自分の現在地を示すナビ。最近は結果をパソコンやスマホに送って確認できる。
注意点は、体を動かす次官は一気に増やさず、体調が悪いときには無理をしない。痛みが出たら、医師や運動の専門家に相談を。夏場などは炎天下を避け、熱中症に気をつけよう。

 元気のひけつより
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いまから37年前のアンケートである。
テレビ電話やファクシミリの発達で近い将来、在宅勤務か゜広まるとみられるが、あなたは望みますか?週休2日が確保されるのであれば望まない---。そんな答えが40%で最も多かった。
「仕事を家庭に持ち込みたくない」という気持の表れだと、当時の新聞にある。通勤地獄を甘受しても、線引きをしたいようだと。一方で、週の半分程度の在宅勤務を希望するという答えも31%あり、期待感もにじんでいた。
時代が進んで、インターネット、パソコン、スマホが現れたが、在宅勤務が劇的に広がったとは言えない。職場以外で仕事をする意味のテレワークに名前が変わり、育児や介護などとの両立にも役立つと、旗が振られる。
首都圏では東京五輪の混雑緩和という役割も担う。いまは1年前の予行演習の時期で、取材先に電話すると「きょうはテレワークで不在です」と言われることもある。五輪の本番ではさらに広がるかもしれない。問題は、その後も持続するかどうかだ。
米ニューヨークで働く人にスニーカーが多いのは、1980年の地下鉄とバスの長期ストがきっかけになつたようだ、と以前書いた。長い距離を歩くのを強いられ、疲れにくい靴に履き替えた。五輪だって突破口になる可能性はある。
働き方も家庭のあり方も、どんどん変わっている。「子どもにおかえりを言うために、今日はテレワークにします」。そんなふうに父たちや母たちが、気軽に言えるようになれば。

 天声人語より
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韓国との問題
輸出規制の第2弾として、輸出手続きを簡素化できる「ホワイト国」のリストから韓国を外す政令改正を決めた。

紙面より
自分の国がやっていることを棚に上げて、日本ばかり責める韓国とはその他の国でいいのだ。
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韓国との問題
輸出規制の第2弾として、輸出手続きを簡素化できる「ホワイト国」のリストから韓国を外す政令改正を決めた。

紙面より
自分の国がやっていることを棚に上げて、日本ばかり責める韓国とはその他の国でいいのだ。
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1961年に中日ドラゴンズに入団した権藤博さんを待っていたのは、連投につぐ連投だった。
あまりの出番の多さに「権頭、権藤、雨、権藤」とまで言われた。雨天中止以外はずっと投げているように見えると。
権藤さんの著書によれば「このくらいでは絶対につぶれない」との思いがあつたが、次第に勝てなくなった。野手に転向し、現役生活は短命に終わった。監督になってからは継投の多さで知られた。ご酷使された経験が生きているのかもしれない。
先日、高校野球での連投の見合わせが注目を浴びた。160㌔超を投げる大船渡高校の佐々木郎希投手が、岩手大会の決勝で登板しなかった。勝てば甲子園出場が決まる試合だったが「故障を未然に防ぐため」と国保陽平監督が判断した。
大きなニュースになり、賛否両論が出ている。一生に一度の機会を残念がる声も、甲子園での活躍を見たかったという声もあろう。批判が予想されるなかでの決断には、どれほどの苦渋があつたことか。ここは監督の判断を尊重したい。
この件で投げかけられた課題は、決して小さいものではない。試合日程に余裕を持たせる動きが出ているが、まだきつすぎるところがあるのではないか。導入が検討される投球数制限は、どこまで効果的なものになるのか----。高校野球のイメージの変容も、迫られているのかもしれない。
夢を追いかけることと、途中で燃え尽きないこと。バランスが大切で、かつ難しいのは、どのスポーツも変わらない。

 天声人語より
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米利下げへ
政策金利の誘導目標を0.25%幅引き下げ、「年2.00~2.25%」にすると決めた。
利下げはリーマン・ショック後、初のセロ金利実施に踏み込んだ2008年12月以来、約10年半ぶり。

紙面より
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「そのとき英国の首相官邸は何に悩み、どう動いたか。
EUからの離脱の是非を問う国民投票のてんまつを、官邸スタッフが詳細に記録したのが『デレグジット秘録』だ。ロンドン市長だったボリス・ジョンソン氏の名前が何度も出てくる。
人気政治家の彼が残留派につくか、離脱派となるか。首相が神経をとがらせていた様子が描かれている。やがて離脱派の中心となるジョンソン氏だが、最初から離脱ありきという人ではなかった。
EU市場の中にいることの良さを語った過去があり、「ショッピングカートのように、あちこちに行ったり来たりする」と自分でも言っていたようだ。振れ幅の大きな政治家は、離脱派の方が目立つと判断したか。
ジョンソン氏が英国首相になった。特徴的な金髪にがっしりした体。、乱暴な言葉遣いなどがトランプ大統領に似ていると言われる。違うのは変わり身や立ち回りが、より早いことか。
人々が欲することを読み取って行動するという意味ではトランプ氏以上のポピュリストかもしれない。「何が何でも10月末に離脱する。英国を地球上で最も偉大な国にする」。強い言葉が支持を固くすると、今は考えているのだろう。
この国の最後の首相になるかも、との見方もある。乱暴な離脱で経済が混乱すれば、スコットランドが愛想をつかして独立し、国のかたちが変わる。そんなシナリオもありうるのか。変わり身の早さを発揮して、現実的な解決策を探ってほしいところではあるが。

 天声人語より
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